たまには恋人同士に戻ってみて
世界中で新型コロナウィルスのご対応に追われている皆様、一日も早い事態の収束、終息を心より願っております。
今宵も恋多きJAZZシンガー「ぺぺ」より、ちょっと元気の出るコラムをお届けします。
さて、今回のイケナイ読者様からのご相談は、「大人になんかなりたくない!」という28歳の男性。ダンナ!さっそくお便り拝見いたしましょう。
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ある日、仕事から帰ってきてホッとひと息ついていると、
洗濯物を畳む奥さんに靴下を投げられました。
「いつもスマフォばかり見て。私は貴方のお母さんじゃない」と叱られました。
女心は難しい。教えてください。
安全地帯パート2 販売員 (28)
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あらあら、奥様を怒らせてしまったのですね。
さて、「男子家を出ずれば七人の敵あり」と云われますが、上司・部下・同僚・彼女・友人など、味方だと思っていたらある日裏切られ、謂れなき嫉妬に足を引っぱられ。対応ひとつ間違えば、周囲は敵ばかり。家ではせめて無防備に、重い鎧を脱ぎたくなりますよね(逆気絶)。
だから、何歳になっても、どんなお立場になっても、近しい女性に母親役を求め甘えてしまうのは、仕方ありません。
一方で、女性はいつまでも女でいたいと思っています。結婚しても、母親になっても、内心は一人の女性として扱って欲しいのです。
ですから、旦那さんに「お母さん」や「ママ」と呼ばれるのにちょっと寂しさを覚える方も少なからず多い筈です。そして、皆の母親役をやってのけると、自分が本当に甘えられる居場所が無いことに気づき、心が苦しくなるとの事でご注意ください。
【お答え】
男は子供でいたい。女は女でいたい。
たまには恋人同士に戻れる時間も必要です。
さて、今回ご紹介するナンバーは、『I’m A Woman』です。
母ちゃんは強し。私は女だから、あれもこれもできちゃうんです。そのスーパーマルチタスクな得意技に、皆様もきっと驚かれるでしょう。
是非、人生に行き詰まった時は、ジャズに身を寄せて頂けますと幸いです。
では、次のナンバーでお会いしましょう。艶ュー。
■おすすめのJAZZソング
Peggy Leeは貫禄
CherとRaquel Welchバージョンもコミカルで気&絶です。
【一部 超訳】
私は44足の靴下を洗って
真っ直ぐ一直線に干せるの
1から9数える前に
シャツに糊を塗ってアイロンをかけられるし
鍋が煮詰まる前に
買い物へ行ってこられます
私は女だから
もう一度言うね 女だから
もう一度言うね W-O-M-A-N
私は女だから
以上です
Photo:Yoshihiro Kamiya,Getty Images
Text:RIKAPEPE
Illustration:Eri Sakai