#ステイホーム が長すぎて、今日何月何日だっけ? 何曜日だっけ? と季節感がよくわからなくなっているフォルツァーも多いのでは? 早くも5月後半、季節は確実に移り変わっています。Web会議が増え、“上半身で魅せる”のがトレンドの昨今、季節を感じさせる進化した素材のジャケットでさりげなくアピール。「この人やるなぁ……」と、PC越しの相手に感じさせませんか?
夏向きの素材と言えば、真っ先に思いつくのがシアサッカー。“シアサッカー素材のスーツやジャケットって、カジュアルじゃないの?」――そんなイメージを打ち破って、今年は「ウールシアサッカー」がビジネススーツとして大活躍するんです。
タカシマヤ スタイルオーダー サロン(以下TSS)では今シーズン、ビジネスシーンでもオフシーンでも活躍する新素材を数多く準備しています。シアサッカー、デニム、ソラーロなど夏の定番素材を“ウール”で仕上げて、コットンやリネン、ポリエステルでは表現できないエレガントな表情が楽しめます。
TSSが夏向き素材としてコットンやリネンより“ウール”を推すワケ
「秋冬はウール、春夏はコットンやリネン」というメンズドレス素材の常識を一変させるのが、TSSが2020年春夏のスーツ生地としてラインナップする、ウール仕立てのシアサッカー、デニム、ソラーロのいわゆる“ウール三兄弟”。ウールは冬に暖かく、夏に涼しいという優れた機能をもつ天然素材で、実はコットンよりも吸水性が高いという優秀選手なんです。また、ウールは保形力がしっかりあるので、スーツ着用時のシワも回復しやすく見た目のエレガント感を維持。仕事に向かう高揚感までも得られます。
ウールが持つ清涼感とドレス感の魅力をたっぷり味わえる“ウール三兄弟”。夏の定番素材シアサッカー、年間人気のデニム、今季のトレンドNo.1のソラーロのウール素材を選べるのはTSSだけ!
優れた発想と技術力が生んだ、エレガントなウールのシアサッカー
今シーズンのTSSの“ウール三兄弟”の提案に先立って、干場編集長と高島屋バイヤーの久曽神健さんが、世界三大ウール産地として名高い尾州産地にある、サンファインウール株式会社を訪問しました。サンファインウールは、塩素を使用しない新方式の防縮加工を自社設備で開発。環境に優しく、肌にも優しい特殊加工「シルクプロテイン加工」を見学しました。さらに、ウールでシアサッカー素材を作る「特殊な製織」ションヘル織機(二重ビーム)の機屋も巡って、「これならイケる!」という感触を得た模様。
特殊な防縮加工から生まれた、エコで健康的な防縮糸を使用したウールのシアサッカーは高島屋オリジナルクオリティ素材。芯になるポリウレタン糸を通常の2.5倍まで伸ばし、そこにウールを巻き付けた「細番手の特殊強撚ウール」を作ることで、シアサッカーを実現しているんです。さらに二重ビームで、1本は80番手で速く送り、もう1本は72番手で遅く送ることで「ゆるめの畝(うね)」を作り出し、糸の中心にあるポリウレタン部分がこのゆるやかな「畝」をキープしています。
……と文字でご説明してもなかなかわかりにくいので、このあたりはぜひ冒頭の動画をご確認ください。
今回のウールシアサッカーを生み出すにあたって、ポイントとなったのが、ウールの唯一の欠点と言える「縮みとチクチク感」。これを防ぐために、通常は「塩素」を使って縮みの原因になる「ウールのウロコ」を落とし「樹脂コーティング」を使って生地強度を安定させるのに対し、TSSのウールシアサッカー素材は「酵素」を使って縮みの原因になる「ウールのウロコ」を抑制。さらに「シルクプロテイン」を使って生地強度を安定させ、肌触りの良さを実現しているんです。
ウールはシワ回復力を持つため、これまでウールでシアサッカー素材を作ること自体が困難でしたが、上記の特殊製法により実現できました。通常のコットンやポリエステルのシアサッカーと比べると、ウールシアサッカーはとてもエレガントな表情をアピールすることができます。
夏の素材=シアサッカーは、ウールが主役の時代へ
凹凸感によるシワ感がカジュアルな印象を与えるのがコットンやシルクのシアサッカーの魅力だけれども、着用ジワが出来やすいことでビジネスウェアとしては敬遠されてきたことも事実。そこを「ウールの最大の利点はシワに強い」ことを逆手にとって、シワが気にならないシアサッカー素材を独自に作り上げたというスタイル オーダー サロン。
シアサッカー独特の畝が肌との接触面積を少なくして清涼感を生み出し、ウールのメリットである復元力がタフなビジネスシーンにフィットするウールシアサッカー。「涼しさを感じていたい、見た目の良さも保ちたい」を両立する話題の新素材は、今年のクールビズスタイルの主役に躍り出ること間違いなし!
【提供元】
高島屋
http://www.takashimaya.co.jp/store
/special/style_order_salon/
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03-3211-4111(代表)
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Video : Kengo Yagawa、Shingo Takeda
Photo : Shimpei Suzuki
Text : Makoto Kajii