歴史と伝統を今に繋いだ新定番
第237回は、ディオールの「B23」ハイカットスニーカーです。
ビッグシルエットやダッド系がトレンドの昨今。リバイバルトレンドとも言われ、多くのデザイナーが過去の偉人たちの残したカルチャーやデザインに影響を受けて、今に昇華したコレクションを展開しています。
2019年に「ディオール」のメンズ アーティスティック ディレクターに就任したキム・ジョーンズもその一人。1947年のブランド創設から続くDNAを再構築した「ディオール エッセンシャル」は、新定番と呼ぶべき名作揃い。タイムレスかつシーズンに左右されないことで人気の同コレクション、中でも注目は B23ハイカットスニーカーです。
アッパーにデザインされた柄は、通称「ディオール オブリーク」。1967年に生み出されレディースシーンにおいては、当時から続く人気必中のパターンです。そんなディオール オブリークをキム・ジョーンズは、あらゆるメンズアイテムに採用しています。
オーセンティックなローテクをベースに、アウトソールを立体的に構築し、柄の上にはテクニカルファブリックでコーティング。旬なストリート感とブランドの持つラグジュアリーさを融合させた、今どきなスニーカーに仕上がっています。
2000年春夏プレタポルテコレクションで発表されたサドルバッグが、2019年よりメンズの新定番として登場。乗馬の馬鞍に着想を得た形をグレインドカーフスキンであしらい、ショルダーストラップにブランドロゴをジャカードでオン。「CD」のメタルバックルがオトコ心をくすぐります。
同じくディオール エッセンシャルからリリースされたTシャツがこちら。CDロゴをエンブロイダリーで配したのみのシンプルデザイン。肉厚なコットンと程良くドレープを効かせたゆとりのあるシルエットが、大人に相応しい旬なモード感を演出します。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Hayato Hosoya
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クリスチャン ディオール
0120-02-1947