誰が何といおうとカッコいいアルファロメオGTAは気絶級！
前回、ちょっと時間のかかるお買い物をしてみては？というご提案をしました。ようするに、吊るしじゃないモノをということなんですが、それをクルマに当てはめれば、セットメニューではなく、細かな充実オプション（カユイところに手が届く）や、特別な限定車を意味することになります。
ポルシェなどはその好例で、欲望のまま突き進むとオプションだけであっという間に100万オーバー。これはメルセデスのデジーノ、BMWのインディビジュアルも同様です。ベントレーやロールスに至っては天井知らず。まあ、フェラーリも同様ですね。
で、今回はまず限定車のケースです。アルファロメオ創立110周年を記念した『Alfa Romeo Giulia GTA』は、世界限定500台のレアモデルです。しかも、このなかにはサーキット走行にふさわしい2シーターのレーストラックモデル『Giulia GTAm』が存在し、数的内訳はわからぬものの、限定車中の限定車と呼ぶにふさわしいモデルなのです（ナンバーが取得できて公道走行可能）。
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本国発表から遅れること4日間、日本サイドも公式プレスリリースを発表。「日本導入の有無、また導入された場合の価格・台数に関してはすべて未定です」といいますが、おそらく上級顧客様には既に打診したと拝察。ワタシの妄想は嫉妬心でパンパンに膨らみます。
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ベースモデルはジュリア・クアドリフォリオ。それを約100kg軽量化し、フェラーリ謹製2.9リッターV6ターボは最高出力510hpから540hpへとチューニング。レース界で著名なアクラポビッチ製チタンエキゾーストもいい感じで装着されております。
本国ではマン・トゥ・マンで受注から納車まで、担当者が専属コンシェルジュのように寄り添い販売されるとか。リリースにわざわざ書くのですから、1対1の対面セールス以上の何かがあるのでしょうね。ちなみにこの限定ジュリア、専用のボディカバーが付属します。
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車名のGTAとはツーリングカーレースで黄金期を築いた伝説の名を受け継いだもの。『Gran Turismo Alleggerita（軽量化）』の頭文字で、GTAmのmはさらにモディファイを施したモデルという意味になります。端的にいうとレース用ホモロゲーションモデルという解釈でいいと思います。少し昔の表現ならストラダーレとコンペティツィオーネ。
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駆動方式はAWDで技術解説はないものの、おそらく制御系はかなりチューニングされている模様です。うるさ型ジドウシャマニアは現代アルファロメオを評して、いまのアルファにはFRを作れるエンジニアはいない、と嘆きますが、是非ともそのあたりをGTAで払拭してほしいものです。
あらためて見るアルファロメオ・ジュリアGTAは、相当カッコいいです。市販車で大型のリアウイングを見ると、いまの時代、少々レトロに見えなくもないのですが、人の感性は変わりません。アナログのメーターも最高です。液晶画面なんかスマホとテレビで十分でしょ。たとえ悪目立ちといわれようと日常遣いしたくなる気絶級アルファロメオ、それがジュリアGTAなのです。
Text：Seiichi Norishige
■Alfa Romeo | New Giulia GTA launch
