読者のみなさまからの質問に干場編集長が私物を使ってお答えする新連載なのです
お洒落を意識させないのがモテの近道!?
新連載スタート! そのお題は「モテコーデ」。その名の通り、女性にモテるコーディネイトを干場義雅編集長が考察する連載である。
親愛なる読者のみなさまからのご質問を、干場が私物を使ってお答えしちゃうという当企画、栄えある第一回は、ブレザーを軸にした装い。なのだが、単なるお洒落野郎に終始しないのが干場の真骨頂でもある。
「お洒落を意識しすぎるとイタい」と干場は言う。さらに、「がんばれば、がんばるほどモテなくなる」とも。
そこで、おもむろに干場編集長が取り出したスケッチブック。そこには干場の手書きで何かが記されている。
MCを務めるファッションモデルやタレントとして活躍する藤井悠さんが読み上げる。
「T・P・P・O・S」。
Time(いつ)、Place(どこで)、Person(誰と)、Occasion(どんなことをするのか)によってStyel(スタイルが変わる)と、干場は説明する。
改めて読者のTak Takさんからお送りいただいた質問を見てみよう。
「春に、街中で、デートするとき、ブレザーを使ったカジュアルコーデを教えてください」とある。
干場は言う、「もう少し具体性が欲しい」と。そこで当企画のメンバーである藤井悠さんと、編集者・荻山尚(中年A)をまじえ、肉付けが行われ、「(いつ→)4月の土曜日17時半、(どこで→)六本木のミッドタウンで、(誰と→)彼女と、(どんなことをするのか→)散歩からのディナー他」と決定。
果たして、どんなコーデで登場するのだろうか!?
「お待たせ〜」と颯爽と登場する干場。しかし、コーデには目がいかない、いやいかせない。目元のクレイジーアイズなるパーティグッズに釘付けとなる藤井さんと荻山。干場のハズしワザがさく裂した瞬間だ。
が、よーく目を凝らしてみてみると、誰でも簡単にモテるコーディネイトがそこには広がっている。まずはブレザーを見てみよう。なんと干場は二着を用意した。
一着目は大好きなラルフローレンの金ボタンのもの。オーセンティックなデザインと素材だが、干場流着こなしはココが違う。
「ボタンに合わせて、時計のケースやベルトのバックルも金色にしています」と。
さらにもう一着のロロ・ピアーナのものを藤井さんにふれてもらう。「すごい気持ちいい」と藤井さん。濃厚接触を控えるべき時勢柄、声高にはそういえないが「これはカシミア製なので、腕を組んだり、抱き合った際にトロけます」と干場。
そんな紺ブレに合わせたのは白シャツとデニム。その理由を尋ねると、エレガントアイテムの代表の白シャツと、カジュアルアイテムの代表のデニムを合わせることで、彼女がどんなスタイルで来てもチグハグとしないからだと答える。どちらも体型に合ったものを選ぶこともキモだと干場は続ける。
白シャツの袖やデニムの裾を器用に折り返すことでこなれ感を出すのがファッショニスタの定番だが、干場流はあえて無造作に。白シャツはカフの幅でガシッと。デニムの裾に至っては折り返すことすらしない。「がんばりすぎない」のがキモだ。
足元は黒スエードのサイドゴアブーツ。時計のベルト、デニムのベルトと小物は黒で統一して、全体をあくまでシックにシンプルに装うことで、彼女を引き立てる。これぞモテコーデの秘訣!
さて、五ツ星評価を藤井さんにお願いした。最低評価の一ツ星は「はなから相手にしない」、二ツ星は「ランチくらいはOKよ」、三ツ星は「ディナーに行きましょ♡」、四ツ星はなんと「ディナー後のお付き合いもあり。ただし門限2時ね」、そして最高評価五ツ星は「もう自由にしていいわ」だという。
果たして、一流ファッションモデル、藤井悠さんの判定は? そして「この企画、公開処刑だよ」と戦々恐々の干場は第二回を迎えられるのか? 乞うご期待あれ。
Text:Takashi Ogiyama
Photo&Video:Shingo Takeda