春のビジネスジャケットは、足し引きが重要です
コンフォートやスポーツといったキーワードが、いよいよ本格化する昨今。もはやスタンダードといっても良いでしょう。
その結果、ビジネススタイルも一層カジュアルに。春らしい明るいチェック柄ジャケットも、これまで以上に散見されるようになります。
とはいえ、あくまでもビジネスを視点とするなら、どこかで自制は必要。そこで、今回は春らしくも軽すぎず、それでいて重過ぎない絶妙な塩梅のチェックジャケットを探してみました。
例えば、色みは明るくともクラシックなダブルだったり、ダークカラーがベースだけどチェックは鮮やかだったり、またトーンは低めでも生地感が軽やかだったりと、バリエーションは様々。
今年は暖冬だったとはいえ、春が始まると反動でやたらとトーンアップを図りがちですが、ビジネスで着る以上は加減に気をつけましょうね。
TOMORROWLAND トゥモローランド
秋冬色のチェックもラインの細さ次第で軽い印象に
エルメネジルド ゼニアの最新ファブリック『ARCOLAIO』を採用した一着。シルクを手紡ぎした太番手の糸は、スラブ調の凹凸感のある表面とシルクならではの光沢感が特徴。ブリティッシュな雰囲気漂う暖色系のグレンチェク柄ですが、ラインが細いので秋冬のような重たい印象にはなりません。だから、ダブルでもご覧の通りちゃんと春顔に。コンパクトでスッキリとしたシルエットも、その要因に。白パンツに白シャツという、クリーンかつシンプルなコーデともバランス良くまとまります。
LARDINI ラルディーニ
色柄はクラシックに、着姿はモダンに
一見するとクラシックなブリティッシュスタイルにならった1着のようで、いざ袖を通すと一転してモダンな印象に。その秘密はアームホール。他の定番モデルと比べてやや細身に作られているんです。素材はシルク×ウール。軽やかなその生地感も、シックさとモダンさの両立にひと役買っています。
TAGLIATORE タリアトーレ
見た目には渋さを携えつつ、着心地は軽快
毛芯を採用した、本格仕立てのサルトリアーレラインからのリリースとなるヴェスヴィオ。ダークブラウンにブルーのチェックを配した色柄は、渋さと貫禄を備えます。しかし、素材はウール×シルク×リネン。ホップサック調に織り上げることで、軽やかかつ柔らかな風合いを楽しませてくれます。
nano・universe ナノ・ユニバース
ちゃんと見栄えするジャージージャケット
今春デビューした新レーベルからの1着。イタリア・フォルテックス社のコットン×リネン生地は、シワが気にならないジャージー生地でありながら、ヴィンテージ感のある風合いが魅力。胸回りの立体感を求めながら、ボタン開けでも美しいシルエットを両立するパターンは、オンオフ兼用で活躍してくれます。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Model : Isao Takahashi(FORZAR)
Text:Masafumi Yasuoka
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