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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

ポルシェの最上級モデル『911 Turbo S』に注目!

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

ポルシェにとって“ターボ”は特別なモデルである

ポルシェ911の最新モデルである992型にフラッグシップであるターボが登場しました。本来なら華々しくジュネーブモーターショーの会場で発表される予定でしたが、今回は無観客試合のようなスタジオからのストリーミング中継。それでも世界中のポルシェファンがコメント欄に書き込むなど、かなり盛り上がっていました。

さて、最新のポルシェ911ターボは、最上級グレードの『911 Turbo S』からリリースされることが判明。このターボSは2021年モデルとなりますので日本での受注は早くて5月あたりでしょうか。また、ターボS発売後に追ってスタンダードの『911 Turbo』が発売されるようです。

911シリーズのなかでも、“ターボ”の存在は特別です。なぜ人気があるのか? と問われれば答えはカンタン。

911ターボはサイコーだからです。

爆発的な加速力、大パワーに反比例するかのような俊敏なフットワーク、そして日常遣い可能な実用性を兼ね備え、まるでないものねだりを両立させたようなクルマだったからです。ちなみに初代911ターボは1975年に誕生。911シリーズの人気を飛躍的に高めたレジェンド的モデルなのです。

歴代911ターボがダイジェストで登場します。
The all new Porsche 911 Turbo S. Relentless.

それでは最新型911ターボSのスペックを見てみましょう。ボディタイプはクーペとカブリオレがあります。現時点で日本のオフィシャルHPで公開中のデータより詳しくご紹介します。

【Porsche 911 Turbo S】
ボディサイズ:全長4,535×全幅1,900(ミラー含む2,024)×全高1,303mm
ホイールベース:2,450mm
トレッド:1,583/1,600mm
エンジン型式:水平対向6気筒ターボ
排気量:3,750cc
ボア×ストローク:102.0×76.4mm
圧縮比:8.7:1
最高出力:650ps(478kW) / 6,750rpm(Max.7,200rpm)
最大トルク:800Nm / 2,500-4,000rpm
トランスミッション:8速PDK
オクタン価:98
燃料タンク容量:67L
車体重量:クーペ1,640(DIN) / 2,020kg・カブリオレ1,710(DIN) / 2,080kg
Cd値:0.33cW
タイヤサイズ:255/35ZR20(97Y)XL・315/30ZR21(105Y)XL
ホールサイズ:9J×20(ET41)・11.5×21(ET67)
最高速度:330km/h
0-100km/h:2.7sec / 2.8sec
0-160km/h:5.8sec / 6.0sec
0-200km/h:8.9sec / 9.3sec
参考価格(USA):クーペ $204,850 / カブリオレ $217,650
※パフォーマンスデータはスポーツクロノパッケージ装着車。
※記載データは日本仕様と異なる可能性があります。

ポルシェ911ターボの人気は圧倒的パフォーマンスのみならず、拡大されたリアトレッド&ワイドな後輪タイヤを覆う、大きく張り出したリアフェンダーがもたらすデザイン上の迫力にあります。初代モデルは片側だけでもカレラ比で60mm以上ワイドなボディが特徴で、専用のリアスポイラーと相まって大きなセールスポイントになりました。

最新の911ターボSはベースモデル性能の底上げもあって、スタンダードボディとターボボディの差が徐々に縮小した印象ですが、それでも今回、フロント45mm、リア20mmほどボディをワイド化。トレッドはフロント42mm、リア10mm拡張しています。きっと現車は画像で見るより迫力があるでしょう。

エンジンパフォーマンスは、リッターあたり170psを発生し最高出力650psに到達。最高速度は330km/hとなりましたが、それ以上にドライブフィールが気になります。なぜかポルシェって、“ターボ”という名前が付くグレードは、日本の法定速度内のスピード域でも上質な乗り味なんです。確かにスタンダードなモデルよりターボはコストをかけられますが、いつも不思議に感じるというか、感心させられます。

993型から4WDを採用する911ターボですが、最新の911ターボSは最大500Nmまで前輪にトルク配分を行います。新型の最大トルクは800Nmですので60%以上の数値です。機会に恵まれればその理由を開発陣に訪ねてみたいですね。

新型車の開発に投じた詳細な技術は今後の発表を待つしかありませんが、いずれにせよターボは通常のカタログモデルでは最上級のグレードとなります。価格も相まってスタンダードの911とはクラスの異なるカスタマーを支えることになりますが、そんな点も含めて911シリーズ全体を俯瞰すると、想像以上に魅力の奥深さがお分かりいただけるかと思います。

Text:Seiichi Norishige

ポルシェ ジャパン

■The new Porsche 911 Turbo S: The peak of driving emotion

 


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