真面目になり過ぎない、今どきプレッピー
第230回目は、トミー ヒルフィガーのオックスフォードシャツです。
アメリカンクラシックを継承する……のではなく、ベースにしながらも現代にフィットするモダンなプレッピースタイルを提案するのが、トミー ヒルフィガーのコンセプト。アイビー然りアメトラ然り、ここ日本では原則的に捉えられがちですが、トミー ヒルフィガーのコレクションはそんな優等生的な感じではなく、いわば不真面目感が魅力です。
例えば、定番展開するオックスフォードシャツ。遠目にはベーシックなボタンダウンに見えますが、カフス裏には細ストライプをデザイン。さらに、下前立てには切り替えにモノグラムと、さりげなく遊びを効かせています。
まぁ、モノグラムは正統派のアメリカンクラシックスタイルでも見られる意匠ではあるんですが。とにかく、四角四面じゃなく、存分に今どきを意識したデザインは、オンオフ兼用で着るシャツとして打って付けです。
ストレッチコットンを採用したチノパンツ 。これぞまさしくベーシックといった一本で、スリムテーパードによるすっきりとしたシルエットは、オンオフ兼用を可能にします。とはいえ、ウエストにパッチ、バックポケット上にアイコンを刺繍するなど、パンツにおいてもさりげないアクセントが。
90年代ストリートがいまだ人気の中、こんなストレートなロゴデザインはまさに気分です。極端にオーバーサイジングなスウェットが多い中、こちらは適度なゆとり感を演出。コットン100%の生地も厚みを抑えてあり、ジャケットのインナーにレイヤードすることが可能です。
Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Masafumi Yasuoka
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