同じ立場にならないと、お互いを理解するのは難しい
三寒四温を繰り返しながら 徐々に春へと向かう候、いかがお過ごしでしょうか。
御機嫌よう、恋愛中毒JAZZシンガー「ぺぺ」ことRIKAPEPEです。
JAZZという、男と女の歌を扱うのですから、酸いも甘いも人より多めに気絶して参りました。この連載では、皆様からいただいた恋愛相談に対して、JAZZシンガー目線のアドバイスと共に、ちょっと元気が出るナンバーをご紹介してまいります。
さて、今回のイケナイ読者様からのご相談は、「妻に捨てられた孤独な経営者です」という50歳の男性からのお悩みにお答えします。ダンナ！さっそくお便り拝見いたしましょう。
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お恥ずかしながら、販売不振と既住のしわ寄せが原因で会社が倒産。
この20年間は仕事優先、家事育児も妻に任せっきりでした。
妻には相当な苦労をかけていたらしく、離婚を言い渡されました。
経営者としても、夫としてもダメでした。孤独です。
マリリン爺や 会社経営 (50)
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心苦しいお話、お聞かせいただきありがとうございました。銀行さんからお金を借りて、予算達成の為に事業計画を練り直し、お給料に見合った働き方をしてくれない部下に片目をつぶる（逆気絶）。自分ひとりで仕事した方がよっぽど良いんじゃないかな？なんて、奥様には愚痴れないですよね。
一方で、忙しく経営をなさっている間は、奥様もきっと寂しい思いをされていたのだと思います。家事に育児、黙って孤独と戦いながらここまでやって来られたのではないでしょうか。
「夫」と「妻」、「経営者」と「従業員」。
立場やお役目が違えば、お互いを理解するのは難いもの。同じ立場にならないと、お互いの事なんて分からないのだと思います。
だから、自分の気持ちを相手に分かって欲しいと期待せず、そっと孤独を背負って行かれるのが気楽かもしれませんね。これからは、失ってしまったものを数えるより、今あるものを大事に生きてみませんか？
【お答え】
誰にも期待をせず、そっと孤独を背負って行く方が気楽かもしれません。
同じ道を生きた者に、出逢えると良いですね。
さて、今回ご紹介するナンバーは、『Left Alone』です。
どうしようもなく気が滅入っちゃう時は、独りでカウンターに座って黙ってジャズを聴いてみませんか。社会のお役目から解放される束の間の時間。1人の人間として、ジャズに身を寄せて頂けますと幸いです。
では、次のナンバーでお会いしましょう。艶ュー。
■おすすめのJAZZソング
堰を切ったような哀愁漂うサックスの1音目に気絶。
【一部 超訳】
心を満たしてくれる愛はどこにあるの？
去らない人はどこにいる？
俺を傷つけ、そして見捨てる奴ら
俺は取り残され一人きり
家と呼べる家はない
彷徨う必要のない場所もない
街でも都会でも
嗚呼 俺は取り残され一人ぼっち
Photo：Yoshihiro Kamiya,Getty Images
Text：RIKAPEPE
Illustration：Eri Sakai
