FORZA STYLE 編集長 兼 ファッションディレクター
尊敬する人は、ロロ・ピアーナの元会長セルジオ・ロロ・ピアーナさん、ピエール・ルイジ・ロロ・ピアーナさん、トッズの会長ディエゴ・デッラ・ヴァッレさん、格闘家のブルース・リーさん、初代タイガーマスクの佐山サトルさん。 スポーティでエレガントなイタリアンスタイルを愛し、趣味はクルーズ(船旅)と日焼けとカラオケ。お酒をある一定以上飲み過ぎると、なぜだか一人感無量状態になって男泣きする小誌編集長。1973年、東京生まれ。
あの頃は、ウィメンズしか発表していなかったトップメゾンがどんどんメンズに参入してきた時期でした。渋カジ育ちの自分にとっては、身体が震えるほどセンセーショナルな出来事だったんです。
そんな在りし日の思い出に浸りながら、ドドスコスコスコ、エロ注入♡(古いッ!)
アイテム
セットアップスーツ/ニール・バレット
シャツ/アルコディオ
ネクタイ/タカシマヤ スタイル オーダーサロン
サングラス/レイバン
時計/ブライトリング
ベルト/エルメス
バッグ/エルメス
スーツケース/リモワ
ソックス/グレン・クライド
靴/WH
ここ数年、自分のなかでは90年代ブームが続いておりまして……。
というのも、90年代半ばといえば、ちょうど僕が雑誌業界に足を踏み入れたころ。ジョルジオ アルマーニにせよ、プラダにせよ、あのころ受けた衝撃が強烈だったんですよね。
このニール・バレットのセットアップスーツも、そんな当時を彷彿とさせる匂いに惹かれて購入しました。ニールといえば、当時プラダのメンズデザイナーでした。
あの時代のプラダは、とにかく目新しくて、しかも普遍性も兼ね備えていた。今、見ても色褪せないスタイルというか、僕にとっては永遠の憧れなんですよね。
ちなみに気に入りすぎて、ジャケットは 今回着ている3ボタン3パッチポケットのほかに、2ボタン2パッチポケットのモデルも持っています。ちなみに、パンツも2本買い(笑)。
そんなイイ話から一転、エロスに話題を移すと、このスタイルは僕が もしキャビンアテンダントだったら、どんな男性が気になるかという妄想からスタートしています。つまり、出張の際の勝負服。
長時間フライトをスーツで過ごすのはキツいのですが、そうは言っても到着後すぐに取材に駆けつけないといけないとか、収録があるといった場合もあるわけです。
でも、これは伸縮性に優れたテクノストレッチ素材のおかけでラクラク。シワになりにくいし、単品でも組み合わせられるので、旅には欠かせないアイテムです。
ブラックスーツにブラックタイの組み合わせは、一般的には喪服か、よく言ってフォーマルウェアといったところでしょうか。
でも、さっきも言った通り、見る人が見れば3パッチでカジュアルなのがわかるし、こういうモードなスーツを あえてきちんとタイドアップして着るのがイイと思うんですよね。動きやすいし、ある意味、制服的。
で、ここがやっぱりエロスの真髄ですよね。色気ってね、アピールしようと思うと、たいてい下品に陥っちゃうんです。シャツのボタンを開けて胸元を露出するより、逆にストイックさを前面に出したほうが、よっぽどエロい。燃えたぎるエロスはどの道、隠したってダダ漏れするんですから(というのを目指しています)。
そうそう、なぜまた最近ブラックスーツをよく着るようになったかというと、以前ストックしていたファッションデザイナーのポートレイトを見返していたのが大きいのかもしれないですね。
そのなかにトム・フォードがブラックスーツに白シャツ、ブラックタイというスタイルをしている写真があったんです。それを見ていて、改めて普通に見えるスタイルのカッコ良さにシビレたんですよね。
ただ、ああいうグラマラスな服を着るには、たくましい肉体が必要……。自分には厚い胸板はないなあと あきらめかけたとき、ニール・バレットを思い出したんです!
ちなみに、僕が坪内さんと一緒に始めたWHは、90年代にプラダがコンパクトな服にボリュームのある靴を合わせていたところからもインスピレーションを得ていて、こうしたスタイルにはうってつけだと思います。
シャツ然り、タイ然り、各アイテムとも単体ではごく普通に見えるのに、それらが組み合わさったときに抜群にモダンなバランスに見えるというが好きなんですよね。これぞ、コーディネイトの妙!
それにしても、メンズのデザイナーってどんなにデザインされた服をつくっていても、自分が着るのはシンプルな黒の服が多いですよね。ポートレイトだけじゃなくて、ランウェイショーの最後に挨拶に出てくるときも黒のスーツやジャケット、あるいはTシャツといった姿がとっても多い。
やっぱり黒は勝負の証なのかな、と考えている今日この頃です。
今回のスタイルのキモは……。
Photo: Ikuo Kubota (OWL)
Styling&Model:Yoshimasa Hoshiba
6冊目の書籍が発売しています。洋服から、ジュエリー、腕時計、ライフスタイルまで。僕が日頃から愛する大人の男女におすすめしたいブランドの逸品について書いています。読んでない方はぜひ!
干場義雅が愛する
「究極のブランド100+5」(日本文芸社)
5冊目は、1冊目の書籍の内容を改稿し、本質的な服装術を知らない新社会人から肩書きを持つ大人まで使える身に纏う処世術について書いています。読んでない方はぜひ!
世界のビジネスエリートは知っている
「お洒落の本質」(集英社文庫)
4冊目の本では、女性のエロサバなスタイルについてまとめています。女性はもちろん、男性が読んでも面白いのでぜひ。奥様にもすすめてくださいね。
干場義雅が語る
「女性のお洒落」
(ディスカバートゥエンティワン)
3冊目の書籍は、難しいとされる大人のカジュアルスタイルについて書いています。読んでいない方はぜひ!
干場義雅が教える
「究極の私服」
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一流に学ぶ
「色気と着こなし」
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1冊目は、スーツの着こなし術から世界の一流品選びまで、基本的なことやお洒落の本質について書いています。読んでいない方はぜひ!
世界のエリートなら誰でも知っている
「お洒落の本質」
(PHP出版)
【エロサバ】-Hoshipedia
「エロサバ」とは、エロいコンサバの略で、干場の哲学により生まれた造語。シンプルでベーシック、コンサバティブな洋服を着ているのに、なぜかエロく見えるスタイルのこと。例えば喪服の女性。成熟した大人の女性が喪服を着ていて、メイクもナチュラルで抑制しているのに、不思議と色っぽく見えるスタイル。例えば、普通の白いシャツを着ているのにも関わらず、胸元のボタンの開け方や袖口のまくり方でSEXYに見えるスタイル。粗悪な素材でデザインが変わっているシャツでは駄目。上質な素材でベーシックなシャツだからこそ、崩して着こなしても上品さが保てるのです。男性で例えるなら、仕立てられたグレーの無地のスーツを着て、上質な白シャツに黒の無地のネクタイのような極めてコンサバティブなスタイルをしているのに、内側から大人の色気が香るスタイルのこと。
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