マルチエディター・サトシーノが、実際に参加してみました
昨年の秋にご紹介した「ビジネスマンのためのワインアカデミー」。
グランクリュ・ワインカンパニー代表取締役社長の渋谷康弘氏が主宰するもので、6回で合計12時間の講習を開催。参加費用が30万円と高額ですが、受講者にはドイツの家電メーカーであるリープヘル社のワインセラー（29万8000円相当）が進呈されるとあって、そもそもワインセラーを購入予定だった人には、かなりお値打ちなアカデミーとなっていました。
講習は今年の1月に最終回を迎えましたが、実はその第１回目の講習にFORZA STYLEのマルチエディター中本智士a.k.a.サトシーノが潜入していたんです！
講習会には、ベテランのビジネスマンから20代の起業家まで、多種多様な方々が参加。ワインの歴史に始まり、品種や良いワインの見極め方、そしてマナーに至るまで、決してワイン通ではないサトシーノでも楽しめたのは、まるで池上 彰さんのような優しく丁寧な口調で教えてくれた渋谷氏なればこそ。講習会は実際にワインを飲みながら行われたとあって、サトシーノ曰く「ちょっと…いや、結構酔っ払ったかも（笑）」。
銀座という場所柄、最初は緊張気味だった他の参加者も、会が進むごとに次第に和やかな雰囲気に。サトシーノも実に充実した時間を過ごしたようで「歴史から豆知識まで、楽しく勉強できた。今日覚えたことは、会食などで活躍すると思う。もちろん、デートにも！」。それでは、講習会で学んだワインについての豆知識を、読者の方にもちょっとだけお裾分けを。
高級レストランではビールは飲まない!?
「併設するバーではOKですが、レストランのテーブルにおいては、やはりビールではなくワインです」（渋谷氏）
ワインリストで迷ったら「リッチな1本を」でOK!?
「品種などがわからなくとも、よく熟成された濃厚な赤ワインが飲みたければ『リッチな感じの物を』と言えば伝わります。ただし、お値段もそれなりになるのでご注意を」（渋谷氏）
招待されたディナーでは、メニューを持って帰るのが常識!?
「コース料理が供されるディナーでは、メニュー表を持って帰ることが『とても満足した』という意思表示となります」（渋谷氏）
赤ワインの見立ては、グラスを傾ける!?
「まず、グラスに注がれた赤ワインを45度ぐらいに傾けます。大抵のレストランはテーブルクロスが白なので、その上で見るようにしましょう。見るべきは赤ワインとグラスの境目。そのグラデーション部分の濃さで、熟成度合いがわかります。ちなみに、飲むときはグラスの同じ所に口をつけましょう。熟成された赤ワインはタンニンがグラスの縁に残りやすいので、様々な箇所から飲むと汚く見えます」（渋谷氏）
アメリカとヨーロッパでは、グラスの持ち方が違う!?
「ワイングラスは、通常グラスの足の部分を持ちます。しかし、アメリカではグラスのボウル部分を持つ人が少なくありません。アメリカには、アンチヨーロッパな方が一定数います。ボウル部分を持つのも、ヨーロッパで常識とされていることに、あえて反発したり皮肉を込めているんです」（渋谷氏）
今後、ワイン市場も中国が躍進する可能性大!?
「良質なワインを作るにはやはりある程度時間を要するので、まだ世界的に高い評価を得る段階にはありません。しかし、今後は確実に中国産ワインもレベルが高まると思います。ちなみに、人気のカリフォルニアワインでは、直近だと2015年物がおすすめです」（渋谷氏）。
やっぱりプロに訊くのは全然違う！ ワインの世界、恐るべしでした。
グランクリュ・ワインカンパニー代表取締役社長
渋谷康弘氏
インターコンチネンタルホテルグループのチーフソムリエとして活躍後、シャネルと三つ星シェフのアラン・デュカスが提携したベージュ アラン・デュカス 東京をはじめ、有名レストランで総支配人を歴任。2017年にグランクリュ・ワインカンパニーを設立し、完全会員制ワインクラブのザ・コンコルド・ワインクラブを運営。
Photo：Yoshihiro Kamiya
Text：Masafumi Yasuoka
【問い合わせ】
ビジネスマンのためのワインアカデミー事務局（THE CONRAD WINE CLUB内）
0120-428-394
