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【カワイイは正義】中年はFIATパンダがど~しても欲しいのだ!!

2020.2.2 2020.2.2
2020.2.2

バブル最盛期。港区六本木の路上にはBMWやAudiが溢れておりました。やはりニンゲンは正直ですね。見栄を張りたいのが人情ですから。ヒエラルキーの上層からマウントしようと思えば、フェラーリ、ポルシェ、AMGって選択が必要な時代でした。

しかし、世の中がどんなに浮かれようとも、マイペースに我が道を行く賢者はいるものです。フィアット・パンダやローバー・ミニといった“カワイイは正義”を地で行くエンスーな小型車もたくさん売れたのです。で、今回はこのキュートなパンダに会いに行きます。

初代フィアット・パンダは1970年代後半に開発をスタート。デザインはジョルジェット・ジウジアーロ率いるイタルデザインでした。クライアントの要望は「生産性が高く低価格で販売できる4人乗り大衆車。でも、色気は忘れないでね♥」でございました。いかにもイタリアらしいリクエストです。

こうして出来上がったカタチは、直線的なボディパネルと平板ガラスの集合体=四角いFFの小型車でした。極力、曲線を排したデザインは低コストでバンバン作れます。シートはなんとパイプフレーム構造。しかし、チープな雰囲気は感じられず、むしろミニマル。オシャレな印象さえ漂います。

『パンダ』という車名は、アイボリーのボディと、腰下を黒く塗ったモックアップモデルの2トーンボディが『熊猫』(ジャイアントパンダ)に見えることから命名されました。きっと誰かが「なんかパンダに似てね?」。「それなっ!」って感じだったかもしれませんね。

生産期間は1979年から2004年(正規輸入は1999年)まで。1986年にマイナーチェンジしていますので、ココを境目に、MC前のキャブレター仕様をセリエ1、MC後のインジェクション仕様をセリエ2と呼びます。エンジンは数機種ありますが、基本的に1000cc前後とイメージしてください。ボディサイズは全長3,380×全幅1,460×全高1,445mm。軽自動車サイズにスッポリ収まります。

中年“パンダ”捜索隊は上野をスルーして、日本一のパンダ生息地である茨城県小美玉市の『ユーロガレージ』へ。到着するとカラフルなヒヨコのように、パンダ、パンダ、パンダと並びます。その光景はまさに圧巻! 茨城空港が近いこともあり、遠方からもパンダハンターの来客があるそうです。

マニアは空冷2気筒エンジンを搭載した前期型の30(サンマル)を求めたりしますが、経過年数や物件数からいくと、売買の主流は後期型の水冷4気筒エンジン搭載車となります。マニュアルミッションの他に、スバルのCVTを組み合わせた『セレクタ』もあり、初心者の女性からも人気があるそうです。

ちなみに、シュタイア・プフ社(現マグナ・シュタイヤー)と共同開発したパートタイム四駆の『4×4』もラインアップ。

2020年はデビューから40周年となるフィアット・パンダ。“Cute is justice”ってことで、女子ウケ&子供ウケも最高と予想されるパンダちゃんは、ご予算も控えめで中年的にとってもイイ感じな1台ですわ。

Text:Seiichi Norishige(中年B)
Video:Yoshihide Shoshima

【車両に関するお問い合わせ】
ユーロガレージ
茨城県小美玉市羽鳥2812-14
TEL:0299-46-5692

Author profile

教重 誠一
教重 誠一
Seiichi Norishige

自動車雑誌の編集者を経てモータージャーナリストへ。駆け出しの頃からサラリーマンの限界に挑戦し数々の輸入車を乗りまわす。印象深かった愛車はポルシェ911(930)、Ruf CRo
コンバージョン(964)、メルセデス・ベンツ500E、フェラーリ412、BMW6シリーズ、RG500Γ(バイク)。趣味はシガーとパイプとすし屋巡り。ジャンルを問わず酒好きだが、一定以上飲むと睡魔が襲い銘柄を失念する。1964年、北海道生まれ。

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