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新型? 中古? 狙うならどっち!? ジャガーFタイプ徹底検証

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

気になるのは元カノ、元カレ? ジャガーFタイプの魅力

クルマ好きなら既にご存じでしょうが、ジャガーのフラッグシップスポーツカー「Fタイプ」がビッグマイナーチェンジ。日本市場に投入されたのは2013年ですから、7年目の大幅刷新となります。モデル寿命から予想するに、このピュア化石燃料エンジン搭載車もコレが最後になるでしょう。心揺ぐ方はお早めに発注を。

Fタイプの将来を見通したければ3月開催のジュネーブショーに注目です。じつはこのMCモデル、早々にMCするウワサがあります。さらにこのMCのタイミングでV6エンジンを廃止するとか。直4とV8は残すようですが、なんだか目まぐるしい2020年です。

ジュネーブショーはジャガーが1961年に名車「Eタイプ」をワールドプレミアし、一大センセーショナルを巻き起こした歴史的場所です。当時はあのエンツォ・フェラーリがEタイプを見て“美しい”とため息を漏らしたという逸話も残ります。よって、同社が社運を賭けたアナウンスをするにふさわしいモーターショーなのです。

新型Fタイプ(TOP画像)のデザインはかなり洗練された印象になりましたが、どことなくアストンマーティンやアウディR8に似ています(コレはコレでアリだと思いますが……)。パワーユニットのスペックは変わらず、主にエクステリアデザインのリフレッシュ、インフォテイメントシステムのバージョンアップによるインテリアデザインの変更が目を引きます。

New Jaguar F-TYPE
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新型Fタイプの税込み価格は2リッター直4(300ps)搭載車が865万円~1,101万円、3リッターV6(380ps)搭載車が1,237万円~1,611万円、5リッターV8(575ps)搭載車がクーペ1,590万円、コンバーチブル1,737万円となります。エントリーモデルでも実質的に1000万円クラス。そうそう手が出ない金額です。

New Jaguar F-TYPE
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この新型の登場で気になるのはクラシックの風情漂うMC前の先代モデルです。デザイナーはイアン・カラム。ジャガーで20年間にわたりデザイン・ディレクターを務めましたが2019年6月に退任。今後はデザイン・コンサルタントとして同社との関係を継続するそうですが、FタイプのプロトタイプカーであるC-X16のデザイン濃度は先代モデルに軍配が上がるでしょうか。まあ、個人の嗜好の範囲内ですけど。

イアン・カラム

そして、ココで気になるのがFタイプの中古車相場です。願うのは新型車登場による相場の下落。大手検索サイトで調べると売り物件は約80台。もっとも安い物件である初期モノのV6搭載車で400万円台半ば。よって、初年度登録2013年、2014年モデルでコミコミ乗り出し価格500万円弱というのがFタイプの現状です。

1st Jaguar F-TYPE
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思いのほか高額でしたが、7年落ち、6年落ちモデルで「約500万円=新車価格の約50%」ですから、Fタイプは相応にファンを獲得しているモデルであることが理解できます。やはり伝統あるジャガーというブランドバリュー、そしてFRスポーツというパッケージはクルマ好きに刺さるようですね。

1st Jaguar F-TYPE
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もう少し詳しく検証しましょう。初代Fタイプのデビュー当時の価格は、3リッターV6スーパーチャージド(340ps)が950万円。5リッターV8スーパーチャージド(495ps)が1,250万円でした。2015年モデルでV6の高性能版である最高出力380psエンジン搭載のFタイプSが登場。ちなみに、2リッター直4ターボ(300ps)搭載車の追加、V6に6MT 搭載車が設定されたのは、2017年9月末から受注が開始された2018年モデルです。

1st Jaguar F-TYPE
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さて、あらためて中古車として狙うならどのモデルでしょうか。出力よりも乗り味がV6とV8、両車を分ける要素だと感じますが、個人的には価格と物件数、エンジンの熱害など考慮しV6搭載車を選びます。のちのメンテナンス費用まで考慮するとやはりV6が財布にやさしいでしょう。高年式車は相応に価格が上昇しますので、他の選択肢が頭をよぎり妄想は尽きません。

1st Jaguar F-TYPE
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現実的には2013年登録モデルからターゲットとなりますが、デビュー2年目以降はパワーステアリングを油圧式から電動式に変更しています。よって、モデルイヤー毎にステアリングフィールの変化も試乗時に確認が必要かと思います。ATトラブルを懸念される方もいらっしゃいますが、CVTやツインクラッチ式トランスミッションより、トルクコンバーター式ATの修理費用は安く上がります。

年式にかかわらず、理想的には「ガレージ保管のワンオーナー車」が前提となります。「いつかFタイプに乗りたい!」という方は、妥協せずにじっくりといい物件を探しましょう。ジャガーFタイプはその努力に見合う素晴らしいスポーツカーなのですから。

Text:Seiichi Norishige

ジャガーランドローバージャパン
0120-050-689(ジャガーコール)

■New Jaguar F-TYPE | Design Evolution

 


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