大きな進化が期待できる2020年のJeepラングラーに注目!
2020年も安泰でしょ! そう思えるブランドのひとつがJeepです。今年はSUV一筋79年目に突入しますのでもうじき80年。ただし、愚直に継続すればOKというものではなく、相応の努力の賜物であることは言わずもがな。ブランドの強みを生かし、ツボを心得た車種バリエーションの拡大もあって、世界的に販売台数を更新中です。
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Jeepの生命線ともいえる車種が伝統のサバイバル性能(走破性)をもったラングラーの存在です。このモデル、いうなればポルシェの911のような存在でブランドのアイコンです。911があるからこそSUV、4ドアモデル、そしてEVのタイカンと受け入れられるわけで、単に技術が優れていても、そう簡単にマーケットは受け入れてくれません。
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ラングラーの素晴らしさ、サバイバル性能は、“ルビコン・トレイル”と呼ばれるゴールドラッシュ時代の険しいルートで鍛えられています。ネバダ州シエラネバダ山脈からカリフォルニア州レイク・タホに至るこのコースは、スポーツカーでいえばニュルブルクリンク北コースのようなもの。ちなみに、ココは純粋な観光ツアーもありますので、記憶の片隅にでもインプットしておきましょう。
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さて、そんなJeepの2020年は新開発の3.0リッターV6ディーゼルターボエンジンから始まります。北米ではすでに絶賛発売中! 現在の日本仕様はガソリンエンジンが主体ですが、いずれ日本へも導入されることと思います。
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この新型ディーゼルは、可変ジオメトリーの水冷式ターボチャージャーを備えるエンジンで、最高出力260hp、最大トルク約600Nmを発生。8HP75型の8速ATと組み合わされます。搭載モデルは2ドアと4ドア、そしてルビコンモデルそれぞれに設定されますので、ほぼ全車OKという感じ。エントリー価格も4万ドルを超えません。ちなみにこのエンジン、イタリアのフェラーラにあるFCAグループの工場で生産されます。
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そして、正式な発売日は未定ですが、次にアップデートされるのが3.6リッターV6ガソリンのペンタスター・エンジンです。既存のエンジンは自然吸気ですが、新型は48Vバッテリーパックとベルト駆動のモータージェネレーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステム「eTorque」を搭載。データによれば10~18%効率がアップするとか。コチラの登場も楽しみですね。
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そして少し気が早いのですが、どうやら2021年モデルで追加されそうなのがJeep初のPHEVモデルです。コチラは国際見本市のCES2020でお披露目となりますが、現在の予定では、ラングラー、レネゲード、コンパスの3モデルに設定。新たなエンブレム「4xe」を装着し既存のモデルと差別化する模様です。
2020年は明るい話題の多いJeepですが、強いて苦言を呈せば、日本にいるとちょっとレスポンス悪く感じることですよね。何がって、やはり北米優先のデリバリーですし、スペシャルエディションや追加仕様も日本は未導入。純正アクセサリーのモパーも品揃えが少なく感じます。ピックアップトラックのグラディエーターは導入しないのでしょうか?
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色々と事情はあるのでしょうが、新年の期待を込めて、日本未導入モデルの画像(プロトタイプ含む)を、2020年モデルと共にご紹介しておきます。日本導入から約15か月。JL型ラングラーは乗りやすさも備え人気です。個人的には女性が運転席に座っても絵になるイケてるライフスタイルカーの筆頭。さらに選択肢が増えることを願います。
Text:Seiichi Norishige
JEEP(FCAジャパン)
0120-712-812(Jeepフリーコール)
■2020 Jeep® Wrangler Rubicon EcoDiesel Running Footage