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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

BMWのX6は1000万円超のスーパークーペだ!

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

ご予算300万円で異世界の1000万円カーに乗ろう!

新年あけましておめでとうございます。まさか元日に2020年最初の原稿をアップすることになろうとは想定外の中年B。で、今年も華麗にブツヨク成就を遂げ、バラ色の人生を送りたいと気楽に考えております。

早速ですが、BMWの新型X6 が日本発売となりました。新たなモデルコードはG06。初代モデルのE71は2008年に誕生。2世代目のF16が2014年デビュー。「確かにクーペスタイルはカッコいいけど実用性は疑問」の声を浴びつつも、マーケットは大歓迎。しっかり売れてしまったのでした。

New BMW X6 M50i (G06)
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まず、この新型X6のアウトラインからザックリご紹介。売れ筋モデルは3リッターの直列6気筒ディーゼルターボエンジンを採用。現行型のような直6ガソリンはないのかもしれませんね。パフォーマンスは最高出力265ps(195kW)/4,000rpm、最大トルク620Nm/2,000rpm-2,500rpm。0-100km/h加速は6.5秒を記録します。

トップモデルは4.4リッターV型8気筒ガソリンターボエンジンを搭載。最高出力530ps(390kW)/5,500rpm、最大トルク750Nm/1,800-4,600rpm、0-100km/h加速4.3秒という速さなのでお好きな方はどうぞ! というポジショニング。

New BMW X6 M50i (G06)
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基本的なボディサイズは、全長4945mm、全幅2005mm、全高1695mm、ホイールベース2975mmというディメンション。税込み価格は「BMW X6 xDrive35d」が990万円、「BMW X6 xDrive35d M Sport」が1069万円、「BMW X6 M50i」が1395万円という3モデルの構成です。

この価格帯のニュースに触れて「なんだ買えないなぁ~」と思っているソコのアナタ。確かにフツウの勤め人じゃ買えない夢の1000万円カーですが、値崩れしないフェラーリなど特殊なクルマじゃない限り中古車となれば徐々に価格が下がり手が届く範疇に。というワケで、今回はこのX6を題材に中古車で狙う1000万円カー生活を検証してみましょう。

最近の中古車サイトは賢いですね~というか便利です。某有名サイトで「BMWの月間輸入中古車人気検索ランキング」を昨年11月のデータで検証すると、トップ5車種が3、5、1、7シリーズ、X3というランキング。続く6位以下がX1、X5、2シリーズ、M3、Z4と、以上のモデルがトップ10を形成します。

昨年11月の検索ランキングデータでは、なんとX6は検索ランキング17位。12月の週間検索ランキングも似たような順位で推移しています。つまり不人気車の可能性大! 不人気なら価格も安く、とはいえ1000万クラスの車両なので異次元の出来栄え。初代オーナーは高所得者でしょうから、ガレージ保管が当たり前。よって、お得かつ極上な中古車の匂いがプンプン漂ってきます。

1st BMW X6 (E71 MC前)
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まずはお安いところから。やはり経年劣化が予想される初代モデルは安いですね。コミコミ乗り出し価格約200万円の物件が見つかりました。3リッター直6ターボを搭載した2009年式「xDrive 35i」が169万円(走行距離6.0万km・車検整備付き)。

外装サファイアブラックと人気色ですが、内装がボルドーなので少しお安いのでしょう。もう1台は同グレード・同年式で208万円のプライスカードが。走行距離3.7万kmと少なく、ブラックM/ブラックという内外装色の組み合わせも人気パターン。装備内容を考慮すればこの価格差も納得です。

初代モデルのマイナーチェンジ(MC)後のモデルも見てみましょう。前出2台と同じく「xDrive 35i」が185.9万円(走行距離7.0万km・車検整備付き)でした。サンルーフも装備し、内外装色もアルピンホワイト/黒革という人気パターン。純正ナビもiDriveにアップデートされている後期型ですが、まあ現在の水準では不便かもしれませんね。

1st BMW X6 (E71 MC後)
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まとめます。初代モデルでMC前が200万円+α、MC後で装備条件を選んで300万円以内で探すというのがリアルに買いやすいターゲットです。予算があれば第2世代のX6(2014年8月日本導入)を検討したいところですが、現在は初期導入モデルで6年目。車検2回を経過した物件でもさすがに高く、400万円台後半のエントリー価格です。よって、乗り出し予算は500万円でおつりがくる感じ。まだお高い印象をぬぐえません。

最後にひとこと。X6は新車価格1000万円クラスのクルマなので、やはり高額車両は部品代が高くつきます。この辺りが3シリーズなどと違う点ですが、実際に乗ると1000万円クラスのクルマであることを実感します。また、X6はミッションがトルクコンバーター式ATなので、DCTなどのツインクラッチ機構をもつトランスミッションよりトラブルの不安要素は減ります。コレって意外と大きなメリットになると考えます。

2nd BMW X6 xDrive50i (F16)
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300万円の新車か? あるいは同じ300万円でアッパークラスの中古車を狙うのか? ココが思案のしどころですが、やはり1,000万円カーには価格相応の世界観があります。そして見栄えもいい。ですから、皆さんも大いに悩んでみてください。今回は付録的にX6の日本モデルのプレスリリースタイトルを付け加えます。是非、モデル選びの参考にしてみてください。

【BMW X6 年表】
2008年6月24日 スポーツ・アクティビティ・クーペ「ニューBMW X6」販売開始
2009年11月20日 BMW X6の装備を充実 狭い場所での駐車を支援するトップ・ビュー機能を標準装備 日本専用開発のナビゲーション・システムと新型iDriveを標準装備
2010年5月27日 BMW X6の燃費を21%向上 BMW EfficientDynamicsの理念に基づいた革新的技術のさらなる採用
2010年7月8日 BMW X6 Performance unlimited BMW X6のダイナミックで洗練されたデザインをより強調する限定20台の特別仕様車
2010年7月26日 ニューBMW アクティブハイブリッドX6の予約注文を開始
2010年8月19日 BMW X5およびBMW X6用BMW Performance発表 専用のBMW純正アクセサリーにより、よりダイナミック、よりスポーティに。
2010年11月18日 BMW X6 xDrive35iがエコカー減税対象モデルに
2011年5月24日 BMW X6の乗車定員が5名に
2012年6月6日 精悍なスタイリングに磨きをかけたニューBMW X6が誕生
2014年8月7日 BMW X6をフルモデル・チェンジ
2016年3月10日 BMW X5およびX6の安全装備がさらに充実
2016年9月27日 3年メインテナンス・パッケージ「BMWサービス・インクルーシブ・プラス」をBMW全モデルに標準装備
2017年5月23日 BMW X5およびBMW X6の一部モデルの装備追加
2017年10月16日 BMW X5およびX6の標準装備内容を、より充実
2019年12月23日 新型BMW X6誕生

Text:Seiichi Norishige

BMW
0120-269-437(BMWカスタマー・インタラクション・センター)

■The new BMW X6. 2012.

 


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