今やジャケパンスタイルの定番アイテムとなったダブルジャケット。最近では、コンパクトな肩周りとシャープなウエストラインのものが主流です。シングルと同じような感覚で、気軽に着こなしを楽しめるのも、世代問わず人気を獲得した大きな要因ですよね。
特に、時短で貫禄をアップさせたい大人にはかなり心強い味方。そこで今回は、真似したくなる理想的なダブルジャケットコーデを、モデルのデヴィッド・ガンディから学びたいと思います。

着こなしのキモとなっているのは、「アズーロ・エ・マローネ」(青と茶)のカラーコンビネーション。イタリア男の十八番でもあり、流行に左右されない鉄板の色合わせを意識することで、着こなしが難しいブラウンのダブルジャケットも簡単に攻略できます。
Vゾーンは、サックスブルーのボタンダウンシャツにブラウン×サックスブルーのドット柄のニットタイ。ドレスアップしながらも、素材やディティールによって、程よいカジュアルダウンを意識しているのがわかります。スポーティさとモード感のバランスが絶妙なクリアフレームのサングラスも、ダブルジャケットをセンスよく着こなす需要なポイント。色気と知性を意識した色使いをぜひ参考にして見てください。

主役に選んだのは、ミディアムグレーのダブルジャケット。やや太めのピークドラペルにコンケープドショルダーを加え、クラシックなサヴィルロウ風をイメージしたデザインが特徴的。胸周りと肩周りを立体的に強調することで簡単に貫禄が増します。
千鳥チェックのネクタイを加え、Vゾーンをモノトーンで纏めているのが実にシック。さらに、襟にカラーピン、そして黒スラックスをチョイスすることで、よりエレガントさをアップさせています。パーティーなどに真似したくなる理想的な着こなしです。

フロントボタンの合わせが狭く、着丈の短いモダンなダブルジャケットを着用したデヴィッド・ガンディ。コーディネートのキモとなるのは、インナーの選び方です。クルーネックのカットソーをチョイスすることで、程良くドレスダウン。首回りがスッキリ見えて、ジャケットの堅い印象も和らげることができます。
グレーを選択すれば、ご覧のとおりVゾーンがシックな印象に。細身のブラックジーンズと、色気のあるバーガンディのサイドゴアブーツを合わせれば、足長効果も狙えます。ダブルジャケットで大人デートを楽しみたいダンナ、ぜひ参考にしてみてください!
Photo:Gettyimages
Text:Satoshi Nakamoto