VWゴルフⅡ一筋に22年。そんなお店『スピニングガレージ』の田中代表とお会いしたのはクラシック&ヴィンテージカーの祭典「オートカウンシル2019」のショー会場でした。初代モデルの誕生(1974年)から、いつの時代もVWゴルフは偉大な大衆車のベンチマークであり続けた存在でした。

田中さんが発する言葉は気負いがないというか、中年でありながら今どきの若者のように、自分が好きなクルマのことを話します。

冷静に振り返ると、ゴルフⅡは無駄がないというか、すべてを兼ね備えています。ゴルフⅠは今の時代には小さく、信頼性もまあまあ、ボディも錆びやすい。Ⅲ、Ⅳと順当な進化を遂げたものの、V6積んだり、5バルブ化したりと、ちょっと色気を出したんじゃないの? そう思えなくもないのです。

ゴルフⅡのボディサイズは、全長3,985×全幅1,665×全高,1415mmでホイールベースが2,475mm。3ドアも5ドアも基本的に同じ大きさです。日本流にいえば、偉大な5ナンバーサイズの実用車なのであります。見てください、中年男子4名乗車の素晴らしい構図を。じつに無駄がない!



加齢臭対策は外気循環と各自窓の開閉で微調整。一見、フツウの1.8リッター直列4気筒エンジン(105ps)は過不足なく車体を前へと加速させます。羊の皮を被ったオオカミがよろしければDOHC16バルブヘッドのGTI(125ps)があります。ちなみに一部のモテ中年によりますと、「ゴルフⅡは女子ウケが大変よろしゅうございます」とのこと(コレ重要)。

1983年から1992年がゴルフⅡのタイムラインですが、純正パーツの供給もほぼ問題なく、メンテナンスも十分に行えるとか。フツウであることの偉大さに涙した中年コンビでありました。
Text:Seiichi Norishige(中年B)
Video:Yoshihide Shojiima








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