FASHION 赤峰流。

憧れはグレー・ジェントルマン! 無難とは一線を画す“洗練”は、グレーを極めてこそ

 

みなさんこんにちは。前回から「食欲の秋」ならぬ"服欲"の秋ということで、料理を服に置き換えて秋の美味しい食べ物にちなんだ着回しコーディネートをご披露しています。前回は煮たくあん、すなわち茶色を軸足にしたスタイリングをご紹介しました。

今回は何の料理かといいますと、鯖(サバ)。そう、グレーでございます。身の部分のベージュを隠し味として取り入れながら、グレーの着回し5スタイルをご紹介いたします。


グレーベージュのコーディネート

まずグレーといいますと、私が考えるのはグレーのフランネルのトラウザーズ。ニットもグレーにして、グレーづくしでいきます。シャツはサバの切り身の色をイメージして、ニットの中から茶系の色がちらっと見えるように。ホーズの色もベージュにします。

アウターはホッファ(HOFER)というメーカーの圧縮のニットジャケットを羽織ります。ボタンもサバ色で抜かりなく。靴はホーズの色と合わせてトゥの部分がベージュのものを。最後の仕上げはグレーとベージュが入ったスカーフを巻いて出来上がりです。


グレーのワントーンコーディネート

次のグレー、サバ色のスタイルは、ミディアムグレーのサキソニーのトラウザーズを軸にしてみます。白のハイネックのトップスに、ホリゾンタルストライプの深めのVネックを重ねます。この上にハンドニットの濃いチャコールグレーのパーカー。これは私が35年ほど前、スコットランドの北にあるインバーアラン社(INVERALLAN)というところでオリジナルで作ったものです。

さらにグレーのホーズ、グレーのスニーカー、そしてストールもグレーで「追いグレー」を。コートを着ないで寒いときはひざかけを肩に巻くのですが、こちらももちろんグレーです。これで全てグレー一色でまとめたワントーンコーデが完成しました。


グレーグリーンのコーディネート

3品目は、ミディアムグレーのVネックニットを中心にお料理していきます。薄いグリーンのシャツを合わせて、トラウザーズは冬だけでなく年間通してよく穿いている白のコーデュロイの5ポケットを。グリーンとしての色味はシャツとは少し違いますが、バーバリーのヴィンテージのハンティングジャケットを羽織ります。

ホーズはニットのグレーと合わせて、グレーのスペルガの靴と色合わせします。最後はグリーンの色が入っているスカーフを巻いて完成です。意外とベーシックで、普段お召しになるには非常に便利なスタイルかと思います。


グレーレッドのコーディネート

4品目は、サバではなく秋刀魚(さんま)にいたしましょう。最初に出てきたフランネルのトラウザーズを軸足にして、インナーに白のハイネックを。この上には、今日の主役ともいえるジャミーソンズ(Jamieson's)のニットジャケットを合わせます。ジャケットの中のグレーと赤の小さいアクセント、それとハイネックの白の合わせ方は、私がお料理的にも大好きな合わせ方です。

ホーズの色はグレーで、マフラーはジャケットの中の赤色と合わせて。寒いときのためにグレーの手袋をして、赤い目のさんまコーデの完成です。


グレーネイビーのコーディネート

いよいよグレー最後のお品書きです。まず定番中の定番、フランネルのトラウザーズに合わせるのは白のフルタートルネック。タートルは首の部分を折り込んで着ている方が多いのですが、折らずにそのままズボッと下げるようにして着ると、なかなか味が出てきます。

上に着るニットは後ろ前どちらからでも着られるガンジーセーター。その上に羽織るのは、少しフェイントをかけて、なんとGジャンです。靴はGジャンのネイビーから色を拾って、ソールにネイビーのラインが入ったベージュのコンバースを。

ホーズはいつも通りグレーで合わせていきます。最後はやはりグレーのマフラーを巻いて、スタイリングが完成です。


みなさん、グレーの着回しはいかがでしたでしょうか。
グレーの色合いというものは、実は素材によっても全然違ってくるのです。そのあたりも詳しくはめだかの小学校でみなさんと直接向かい合いながら、お話ししていきたいと思います。ぜひご入学ください。お待ちしております。

詳しくは動画で!

Video:Shingo TAKEDA
report:Mckee Makiguchi

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■赤峰幸生(あかみね・ゆきお)
ファッションディレクター、服飾文化研究家
主宰を務めるデザインカンパニー「Incontro(インコントロ)」は、イタリア語で「出会い」の意。大手百貨店やセレクトショップ、海外テキスタイルメーカーなどの企業戦略やコンセプトワーク、店舗運営などのコンサルティングを行う。2007年秋冬からは『真のドレスを求めたい男たちへ』をテーマに自作ブランド「Akamine Royal Line」を立ち上げ、パーソナルなスタイリング・アドバイスと注文服を仕立てるサービスを開始。その服作りを通じて、質実のある真の男のダンディズムを追求する。国内外の伝統文化を研究し、日本のトラディショナルが分かるファッション界の生き字引として、和魂洋装を体現しながら世界を舞台に活躍。2014年に社屋を神奈川県川崎市の自然に囲まれた立地に移転。「めだか荘」と命名して、企画の創造と発信、体感の場として活用している。1944年生まれ、東京都目黒区碑文谷出身。



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