CAR ― Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

妄想は続くよ、どこまでも!

エレガントなのにグイグイ走る新型アウディ3選!

2019.10.2 2019.10.2
2019.10.2
説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

ポルシェの匂いがする新生アウディの魅力

ディーゼルゲート事件で株を下げ、また、ラインナップの拡充でココロに隙きが出て業績を悪化させていたアウディの巻き返しが顕著になってきました。2019年に発表されたモデルの多くはとても洗練されて見えます。

Audi RS Q3 Sportback
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全車種とはいいませんが、本質的にイケてるアウディに乗るとポルシェの匂いがします。無論、パワーユニットの搭載位置や駆動システムの違いはありますが、カチッとしたボディ、大入力もビシッと収めるサスペンション、精緻なフィーリングのエンジンなど、クルマの隅々までドライバーの意志が通っていると感じられるなど、柱となるフィールが多くの点で共通するのです。

アウディは今年、フォー・シルバー・リングスを構成するブランドの1つであるホルヒ誕生から120周年を迎えました。創業者のアウグスト・ホルヒはベンツ社の工場長でしたが、若干30歳で自動車会社であるホルヒ社を1899年に立ち上げます。しかし、品質にこだわりすぎたため経営側と対立。そして、自ら起こした会社を飛び出し、新たに起業したのがアウディでした。

1920年代の中頃、ドイツには70社以上の自動車会社があったといいますが、現在はどうでしょう。両手で数えられるブランド数しか残っていません。1926年にダイムラーとベンツが合弁。アウディの前身である4社連合のアウトウニオンの成立は1932年です。ミュンヘン一揆でナチス党員であったアドルフ・ヒトラーが投獄されたのが1923年ですから、まさに激動の時代といえるでしょう。

Audi RS Q3 Sportback
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アウトウニオンは設立間もなくフェルディナント・ポルシェを訪ね、レーシングカーの設計を依頼します。アウグスト・ホルヒはレース好きで自ら設計したマシンをドライブしていた経緯もあり、両者の出会いそのものはもう少し早かったかも知れませんね。

時代背景をぐいっと巻いて1970年代初頭、ポルシェ博士の孫にあたるフェルディナント・ピエヒがアウディに加入します。ピエヒ博士はチューリッヒ工科大学で修士号を獲得した後、ポルシェに入社。しかし、同社は同族を経営に関わらせない方針でしたので、911用フラット6エンジンの開発や、初めてル・マン24時間を制したポルシェ917で偉業を達成した後、アウディにやってきたのです。

この先は皆さんも御存知のように、ピエヒ博士はフルタイム4WDのクワトロ、アルミ製シャシーのアウディ・スペース・フレーム(ASF)など推進。数々の先進技術を生み出していきます。その生き様は祖父のポルシェ博士の夢を、ともに追い続けた結果なのかも知れません。

Audi RS Q3 Sportback
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ちなみにピエヒ博士の母はルイーズ、父はポルシェ博士とともに戦後収監された弁護士のアントン・ピエヒです。911を生んだフェリー・ポルシェはルイーズの弟であり、ピエヒ博士から見れば叔父さん。そして、911のデザイナーといわれるプッチー・ポルシェは従兄弟にあたります。

プロトタイプを除けば、ポルシェは長年2ドアのクルマしか作りませんでした。ドアが4つ以上あるモデルを市場に投入したのは2002年のカイエンが初めて。もしもポルシェがスポーツ性能を極めたら……。高出力を効率よく路面に伝えるための4輪駆動、軽量シャシー、電気モーターの活用は必須技術だったに違いありません。

Audi RS 7 Sportback
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さて、2019年に発表された新型車に話題を移せば、ワタシの推奨モデルはスペシャリスト集団のアウディスポーツが手掛けるRSシリーズです。なかでも「Audi RS 7 Sportback」はエレガンスの極み。パワーユニットは最高出力441kW(600hp)のV8ターボに48VのMHEVを組み合わせていますが、高精度パーツの集合体であるRSシリーズのフィーリングは格別です。

Audi RS Q3 Sportback
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流行りのSUVでは「Audi RS Q3 Sportback」、クロスオーバーの「Audi A1 citycarver」がイケてます。とかくアウディのデザインは空力を攻めすぎる傾向にありますので、クーペデザインと通常デザインのサジ加減があまり上手じゃないのです。最も顕著な例が「Audi RS Q3」と前出の「Audi RS Q3 Sportback」の対比です。Cピラー以降の後半のデザインに注目してください。スタンダードであるはずのQ3なら、もう少しラゲッジスペースが欲しくなりませんか?

Audi A1 citycarver
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今回ご紹介した3モデルは今後日本に導入されるはずですし、2020年も新型車が多数投入されます。また、アウディ正規ディーラーは「J.D. Power Japan」の調査(2018年4月~2019年3月)によれば、2019年の日本自動車セールス満足度調査(SSI: Sales Satisfaction Index)において、ラグジュアリーブランド第一位(初受賞)なんだとか。皆さんも復調著しいアウディを見に足を運んではいかがでしょうか。

Text:Seiichi Norishige

アウディ ジャパン
0120-598-106(アウディ コミュニケーションセンター)

■Built To Dominate — IAA 2019 | The New Audi RS 7 Sportback | Audi Sport

 

Author profile

教重 誠一
教重 誠一
Norishige Seiichi

自動車雑誌の編集者を経てモータージャーナリストへ。駆け出しの頃からサラリーマンの限界に挑戦し数々の輸入車を乗りまわす。印象深かった愛車はポルシェ911(930)、Ruf CRo
コンバージョン(964)、メルセデス・ベンツ500E、フェラーリ412、BMW6シリーズ、RG500Γ(バイク)。趣味はシガーとパイプとすし屋巡り。ジャンルを問わず酒好きだが、一定以上飲むと睡魔が襲い銘柄を失念する。1964年、北海道生まれ。

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