あくびを止める方法
どうしてもあくびを止めたい、あくびが出すぎて困っている……という人のために、あくびを止めることができるかもしれない方法を教えます。ただし、メカニズムが完全にわかっていない以上、絶対に止められるという保証はありませんのであしからず。
①睡眠不足を解消する
覚醒を促すためのあくびは、眠気が襲ってきているときにはどうしても起こりやすくなります。根本的にあくびがたくさん出るのを防ぎたいのであれば、やはり睡眠不足をきちんと解消するのが最も確実といえるでしょう。
夜寝る直前はスマートフォンなどのブルーライトを見るのをやめるようにし、入浴やホットドリンクで身体を温めて、リラックスして眠りにつきやすい状態にするようにしましょう。カフェインの入ったものを避けるのはもちろん、アルコールが眠りを浅くしてしまうため「寝酒」も逆効果です。枕や寝間着も自分の心地よいと感じるものをこだわって選ぶとぐっすり眠ることができますよ。
また、日中に眠気が抑えきれないときは、昼休みなどに15分前後の短い仮眠を取るのもよいでしょう。午後からも頭と身体がスッキリするのでオススメです。あまり長く眠ると覚醒しにくくなり、眠気対策としてもあくび予防としても効果が半減してしまうので、アラームなどをセットして短時間で目を覚ますようにしましょう。
②鼻呼吸をしてみる
あくびにより脳の熱を冷ましているというところから、効きすぎなくらい冷房が効いた部屋に行ったり、保冷剤や冷却シートなどで頭を冷やしたりするとあくびが止まるのではないかと言われています。しかし、会社で不意にあくびが出そうになったときにいきなりできる方法かと言われると、現実的ではありませんよね。
そんなときは、鼻呼吸を意識してみてください。あくびが出そうになったと思ったときに鼻から息を吸って吐くだけなので、いつでもどこでもできます。鼻呼吸を繰り返すと実際に前頭葉が冷却されるといいます。
実際に行われた実験でも、「あくびが出そうになったらこの呼吸をしてください」といくつかのグループに分けて呼吸パターンを決めておいたら、鼻から吸って吐くパターンを指定されたグループはほとんどあくびをしなかったというから、効果は期待できます。
③舌を動かして止める
あくびを止める方法としてその場で簡単にできるのが、舌を出して上唇を左右に動かしてなめたり、舌で前歯の裏側を触ったり、軽く舌を噛んだりするというもの。実際に止まったという声もあり、やってみる価値はありそうです。
また、唇とあご先の間、つまり下唇の真下あたりを親指と人さし指でギュッとつまむことでも、あくびに使う筋肉を固定してあくびを出ないようにさせられるため、あくびを止めることができるのだそう。あくびが出そうになったらすぐに強めの力でつまむのがポイントです。
④ストレスを軽減する
強い緊張やストレスを感じると、覚醒を促そうとするのか脳が熱くなってしまうのか他の原因があるのかはわかりませんが、あくびが出てしまいます。また、ストレスも原因のひとつと言われる「自律神経失調症」など自律神経のバランスが崩れると、あくびが出やすくなります。
急な上司のパワハラなどのストレスには対処のしようがありませんが、日常的にストレスを発散するよう心掛けて自分の精神的負担を軽減していくと、あくびも出にくくなるかもしれません。休みの日に趣味を思いきり楽しむなど、自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。
ストレッチや軽い運動などはストレス解消に効果があります。また、休みが取れれば旅行など非日常な体験を味わうのもいいかもしれません。友人と食事して、愚痴や悩みを聞いてもらうだけでも心が休まりますよ。
まとめ
あくびは眠い人がする、なんとなく人前でしてはいけないもののように思われがちですが、むしろ身体が覚醒しようとしていたり、緊張状態で寝てはいけないと思ったりすると起こる現象とも考えられます。あくびをしても許される場面なら、恥ずかしがらずに潔くあくびをしてしまったほうがいいかもしれませんね!
Photo:Getty Images
Text:N.M