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【銀座にブティック誕生】オリスが日本を重要視するワケ

2019.8.27 2019.8.27
2019.8.27

オリスが2019年6月に日本で初めての「オリスブティック」をオープン。場所は東京・銀座4丁目の並木通り沿いという一等地。いやあ、素晴らしい! このブティックオープンのことはバーゼルで聞いていたんですが、やはり実際に見ると感動します。

銀座の中心地のこのあたりは老舗時計店や有名時計ブランドの直営店がズラリと建ち並ぶ、世界屈指の「時計の街」となっているエリア。そんな街にオリスが参戦するなんて。古くからオリスを知る時計ファンとしては感慨深いのですよね。

さて。そのブティックのオープンに伴い、スイス本社より共同経営責任者のロルフ・スチューダー氏が来日。まずは、昨年「オリス ジャパン」(日本法人)を設立、続いて今年ブティックをオープン、という日本での急速な展開についてお訊きしました。

「日本はこれまでも、ずっとオリスにとっては重要なマーケットだったところ。いまの機械式時計の復活に、日本はとても大きな役割を果たした国ですからね。また、ここ数年間で世界的にオリスの売り上げが伸びてきているのですが、しかし日本のマーケットだけがそれについてきていない、ということもあります。そこで改めて日本にテコ入れをしようと。日本のオリスのファンにより近づいて、直接コンタクトするために、ジャパンを設立し、ブティックをオープンしたのです」

確かに、日本は機械式時計の復興に大きく寄与した国。いまも世界有数の機械式時計好きの国で、それだから銀座に有名時計ブランドが直営店を開くのです。そしてオリスは創業以来一貫して機械式にこだわり「今後もクォーツはつくらない」と宣言しているほどの生粋の機械式ブランド。

ですから日本の時計ファンとは絶対に相性がよいはずで、売り上げが他国ほど伸びなかったのは、単なる認知度不足ということもあるのでしょう。なので、ブティックオープンの効果はきっと大きいはず。そんな風に思うのですよね。

そして話は新作について。実は、オリスは2010年から海洋環境保護活動を実施。それをテーマにした新作をバーゼルで発表しました。

「スイスには海がないですけどね(笑)。でも、オリスはダイバーズを得意としていて、それで以前から海に強い関心があったんです。それと、機械式時計は大事にメンテナンスすれば親から子へと受け継いでいけるものですよね。で、それは海も同じで大切に扱えば子どもたちに受け継いでいける。時計メーカーとして、そんなメッセージも込めているんです」

その新作のひとつが「クリーンオーシャン リミテッドエディション」。モデル名のとおりに、海を美しくするためのモデルです。

「海洋汚染の一大要因として世界的な大問題となっているプラスチックゴミの回収システムを支援するためのモデルで、裏蓋にリサイクルPETのメダルが飾られています。ペットボトルなどのプラスチックゴミを砕いて再利用したもので、偶然にできた模様がこのように美しいのが特徴です。もちろん、ここで使われるのは微量でしかありません。でもゴミも使えば資源なのだという、リサイクルの意識を高めるメッセージにしたかった。専用ボックスも海洋プラスチックゴミと海藻を合わせて再利用した素材でつくられています」

もう1本が「グレートバリアリーフ リミテッドエディションⅢ」。こちらも名前どおりに、オーストラリアのグレートバリアリーフの保護のためのモデルです。

「グレートバリアリーフの珊瑚礁保護基金とのパートナーシップモデルで、この新作が第3弾。最初のモデルを2010年に発表。2作目を2016年に発表しました」

そして圧巻が「オーシャン トリロジー」と名付けられたセット。

「いまの2モデルと、ブルーホエール(シロナガスクジラ)の保護のためのモデルの3本セット。リサイクルPETのスペシャルボックスに納められていて、1万スイスフランの時計がゴミから再生した箱に入っている、というのも面白いでしょう(笑)」

ところで、オリスはいまのスイスでは数少ない独立系ブランド。また、先にも記したように、機械式にこだわり続けるなど「真面目なブランド」として知られています。ではそんなオリスの魅力はどんなところなのか。

「いちばんの魅力は、やはり独立ブランドというところ。そのため自分たちの好きなものづくりができるんです。また、よい意味で上下関係がなく、誰もが自由に意見をいえるのも素晴らしい長所でしょう。そんなこともあってか、オリスのスタッフは皆、会社に思いが強い。勤続年数も長く、親子代々というひとも多くいます」

なるほど、社内の風通しがよく、スタッフの仲もよさそう。改めて、オリスってよい時計ブランドなんだな、と思ってしまいます。

そして今回のブティックのオープンにより、そんなオリスがより身近に楽しめるようになった。これは時計好きなら、よろこぶべきこと。ぜひ、銀座ブティックを訪れてみてください。
 

クリーンオーシャン リミテッドエディション

自動巻き、SSケース&ブレスレット、ケース径39.5mm、300m防水。世界限定2000本。26万円(税抜)

 

グレートバリアリーフ リミテッドエディション

自動巻き、SSケース&ブレスレット、ケース径43.5mm、300m防水。世界限定2000本。28万円(税抜)

 

オーシャン トリロジー

世界限定200セット。120万円(税抜)


●プロフィール:

Rolf Studer
ロルフ・スチューダー

オリスグループ共同経営責任者(Co-CEO)

1972年、スイス・ルツェルン生まれ。スイスとフランスの大学で法律を学び弁護士資格を取得。コカコーラ ヴィバレッジ AGでマーケティング&セールスを担当。2006年にオリス SA入社。2016年より現職。マーケティング、セールス、オペレーションを担当。趣味はジャズとアートで、そして大のスポーツ好き。休日は奥さんと、10歳の娘、8歳の息子の、家族4人で過ごすのが「いちばんの楽しみ」。「でも、休みがあまり取れないんです」とのことでした。


●ブティック情報:

オリス銀座ブティック

東京都中央区銀座4-3-14 和光オリスビル1F
営業時間:11:00~20:00
定休日:不定休
電話:03-6228-6866

【問い合わせ】
オリス銀座ブティック
03-6228-6866
https://www.oris.ch/jp

Text:Yutaka Fukuda

Author profile

福田 豊
福田 豊
Fukuda Yutaka
ロックと猫を愛するライター&編集者。
もともとは建築家であったが、ひょんなことから,出版界に移籍。
『エスクァイア日本版』広告営業、編集部の後、現職。
『LEON』『MADURO』『ENGINE』『GQ』などの雑誌やwebで、ファッション、時計、クルマ、旅など、男性のライフスタイル全般について執筆。
毎月1回以上ライヴを観に行く、を目標に奮闘中。
そのあたりの報告と、ロックTシャツの紹介をインスタグラムでやってますので、よろしければフォローをお願いします。

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