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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

新型MINIはタラコ唇のフロントグリルに”感電”しそう!

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

タラコ唇のニューフェイス。だが、それがいい。

個人的嗜好としては電気自動車にあまり興味のないワタシでも、コレは欲しい! と思えるBEVがついに登場。その電気仕掛けのクルマとは「MINI Cooper SE」です。2019年は稀代の名車MINI誕生60年の節目。中年のワタシでも時代は動いていると感じさせられるニュースです。

MINIを作るBMWにはi3というBEVがありますので、技術的にはそう大きな問題はなかったかと妄想します。それでもMINIのパッケージに最適化するには相応の苦労もあるかと思いますが、コアなMINIファン以外にはどうでもいいハナシかも知れません。

それよりもキーポイントは、MINIという特異なキャラクターがパワーユニットに関係なくクルマの魅力を高めていること。見た目はスタンダードなエンジン搭載車より若干車高が上がっていることくらい(バッテリー保護のため)。タラコ唇なフロントグリルもなんとなく愛嬌を感じます。

BMW傘下のMINIブランドですが、このBEVモデルも引き続き英オックスフォードで生産されるそうです。よって、「MINI Cooper SE」は立派な英国車。ブランドストーリーは守られています。ただし、英国ではMINIエレクトリックが正式車名。日本など諸外国は「クーパーSのエレクトリックバージョン=クーパーSE」と解釈するそうです。

搭載されるモーターの最高出力は135kW(184hp)、最大トルクは270 Nmです。このパフォーマンスで加速性能は0-60km/hが3.9秒、0-100km/hが7.3秒という実力。モードにもよりますが航続距離270kmとのアナウンスですから実用性は十分でしょう。

とかくBEVは航続距離とパワーを競う傾向にあり、エンジン車と遜色が無いことをアピールしがちです。しかし、BEVはゼロ・エミッションという特性上、人口が集中する都市部のシティコミューターとして、また、京都のような世界的観光都市でこそ貢献できるはずなのです。

その点、「MINI Cooper SE」のポテンシャルは十分だと思います。また、たまの休日にロングレンジのドライブを楽しむにも不足はないでしょう。大切なのはクルマそのものに魅力があること。そうでなければBEVは普及しません。

ただし、BEVが環境に優しいか? といえば、早計に結論は出せません。レアメタルの採掘から車両解体時のリサイクルまで、すべての過程をカウントして初めて答えが出るはずです。燃料電池にしても水素そのものを作るには電力が必要です。プラントの排熱を利用した発電など、すべての産業を効率よく最適化しなければ全体像は見えないのです。中身のないファッションならノーサンキュー。

さて、気になる「MINI Cooper SE」の発売時期ですが、2019年内は北米と中国を優先しデリバリー。日本などは2020年3月以降となるようです。バッテリーの供給がネックになるのでしょうか、どうやら残業しても増産は出来ない模様です。

BEVのイメージを大きくプラスに作用させる力をもつ「MINI Cooper SE」。価格が気になりますが、日産リーフの補助金が東京都で70万円だったと記憶します。そう考えると日本価格は300万円台になんとか収まるのではと期待します。

最後に提言です。PHEVやBEVなど、これだけ電気仕掛けのクルマが増えてくると、やはり気になるのが電磁波の影響です。コレに関しては外郭団体もあるのですが啓蒙活動はイマイチ。今の時代、フツウのエンジン搭載車でも自動運転技術の普及で電磁波増加中。ワタシもガウスメーターを常備した試乗が必要かもしれません。

Text:Seiichi Norishige

MINI
0120-3298-14(MINI カスタマー・インタラクション・センター)

■MINI Electric | MINI meets e-mobility

 


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