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LIFESTYLE 僕が捨てなかった服

【Poggyロゴの刺繍入り!?】プレゼントして貰った、特別なベルベットスリッパ

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人生には、どうしても手放せなかった服、そう「捨てなかった服」があります。そんな服にこそ、真の価値を見出せるものではないでしょうか。そこで、この連載では、ファッション業界の先人たちが、人生に於いて「捨てなかった服」を紹介。その人なりのこだわりや良いものを詳らかにし、スタイルのある人物のファッション観に迫ることにします。

クレバリーさんの息子ジョージが贈ってくれたスペシャルな一足!

幅広いアイテムを披露してくれた神藤光太郎さんに続いて登場するのは、ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」から独立し、自身の会社を立ち上げた小木"Poggy"基史さん

Poggyが膨大な数を所有してきた中でも捨てられなかった服をご紹介する企画の第7回目は、「ジョージ クレバリー(GEORGE CLEVERLEY)」のベルベットスリッパです。

NIGOLDとのコラボでジョージ クレバリーとシューズを作っていたとき、打ち合わせで何度かイギリスを訪れたんですが、ジョージさんと昔のことなど いろいろお話したんです。まだ栗野さんがビームスにいた頃、「たくさん仕入れてくれたことを感謝してる」的なことなど。それで関係性もよくなって。

じつは、彼の息子はアメリカ・ロサンゼルスに住んでいて たまにロンドンに帰ってくるんですが、かなり面白いんです(笑)。ヤンチャ息子な一面もあるんですが、彼ともすごく仲良くなって、「Poggyのロゴあるよね?」って聞かれて、データを渡したら、刺繍を入れたベルベットのスリッパをプレゼントしてくれたんです。

このロゴは、スケシン(SKATE THING)さんに描いて貰ったモノなんですが、それを刺繍でジョージ クレバリーのスリッパに入れて貰えるのは、すごく感慨深かったです。

イギリス靴のスリッパは、ルームシューズ扱いなんですが、チゼルトゥになっていたり、さすがジョージ クレバリーと言う感じです。

最近はストリートとドレスが入り混じってきていますが、自分はその距離が離れているもの同士が ぶつかって融合するのが好きなので これぞまさにでしたね。

これはスペシャルなときに気合を入れて履いてるんですが、大切に扱っていますし、傷んでしまっても捨てることはないと思います。

Photo:Naoto Otsubo

Edit:Ryutaro Yanaka

小木 “POGGY” 基史 
FASHION DIRECTOR

1997年、ユナイテッドアローズにてアルバイトからキャリアをスタートし、2006年には伝説のショップ「リカー、ウーマン&ティアーズ」を立ち上げ、ディレクターを務める。2015,16年には2年連続で「HYPEBEAST 100」に選出。 2018年独立し、10年に立ち上げたユナイテッドアローズ&サンズのディレクターを勤めながら、さまざまなコラボレーションやパリにて「POGGY’S BOX」と銘打たれた展示会の開催など、これからの動向に注目が集まるファッションアイコンの一人。1976年 北海道札幌市生まれ。
Photo:Jonathan Daniel Pryce, GarconJon.com


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