「干場義雅のSTYLE UP」。今回は、干場が「僕にとってのカリスマでスーパースター。ずっとお会いしたかったんです」と語る憧れの人物、ファッションプロデューサーの四方義朗(よも よしろう)さんにインタビュー。
四方さんは、つのだひろ氏が結成した「つのだひろ&スペース・バンド」のベーシストとしてミュージシャンデビュー。脱退後はプロデューサーとしてファッションショーや映画を手がけ、枠にとらわれない活躍で知られるレジェンドです。
「格好よくなるためには、ホントにかっこいい男の人に直接聞くのが一番」という干場とともに、四方さんの言葉に耳を傾けてみませんか?
開口一番、「バランスといい、センスといい、本当にすごい」と干場を絶賛する四方さんに干場は恐縮の汗……。今にも気絶しそうです。
ファッションプロデューサーという肩書を持ってブラウン管のなかに登場する四方さんを見て育ったという干場。当時はまだその肩書にピンときてはいなかったものの、レザージャケットやスーツをさらりと着こなす四方さんの格好良さにクギヅケだったそう。
そんな四方さんにも菊池武夫氏などの先生がいたそうですが、自分はロックからファッションを学んだと振り返ります。それまで自身が触れてきたどれとも異なる、ローリングストーンズなどブリティッシュロックバンドのかっこよさに当時大きな衝撃を受けたそうです。
そして、四方さんがたどり着いたのは、「どういうタイミングでどういう着方をするかという部分で自分を表現できる人間か否か」という境地。干場はそれが自然にできていると語ります。
どういう着方をするかという点に重きを置く四方さんは、反骨精神を大事にしているそう。この日着ているゼニアの上質な麻のジャケットも、実は買ったその日に5回(!)洗濯し、ドライヤーでガンガン自分色に染めていったそう。
当時、音楽や振り付けなどたくさんの型があったファッションショーに対しても四方さんは反発します。四方さんがプロデュースした、ただ音楽をガンガンかけてモデルを歩かせるだけというイレギュラースタイルは、菊池武夫氏や三宅一生氏など新しい価値観を持つデザイナーたちに支持されました。
他にも「蘇える金狼」など、四方さんがファッションプロデューサーとして関わった映画や、松田優作氏などの今でもカッコイイ男の代表格と謳われるような人々との思い出など話は尽きません。
あまりに話に花が咲いてしまったため、今回はここまで。次回もまだまだ四方さんの破天荒でありながらかっこいい大人の男のお話をうかがいます。
Video:Jintarow
Text:FORZA STYLE