大英博物館の展示物を見ていると、展示物にかじりついている自分の背中に、未来の人類の視線が刺さっているような気がします。
悠久の過去、大河の一滴が集まって作りあげた人類の至宝たち。
とくに私が好きなのは、四大文明のころ。どこの文明でも人類は「来世」を信じていました。人類という種の集合的無意識を感じます。
図は、死者から取り出した心臓と、生前の行い(善行)が釣り合うかどうか、天秤ではかっている様子です。釣り合わないと、天秤の支柱部分で待ち構えているワニが、二度と復活できないように心臓をひとのみにしてしまいます。
死者の書は、どんな人間の心にも、生まれたときから蔵書されているのかもしれません。
栗P
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