1月のジュネーブのS.I.H.H.に続き、3月にバーゼルで開催されたBASELWORLDにも行ってきました。FORZA STYLEでBASELWORLDを取材するのは今回が初めて。その様子はS.I.H.H.と同様に、近々にビデオで公開いたします。で、まずは、ダイジェストでのご紹介を。各ブランドの新作のなかから特に選んだモデルをお見せいたします。
シャネルは今年「J12」を全面リニューアル。
「J12」はシャネル初の本格機械式腕時計で、ケースとブレスレットをセラミックにした新鮮なデザインが多くのフォロワーを輩出した、新時代の腕時計の名作。まず、シャネルのシグネチャーカラーであるブラックで2000年にデビューし、もうひとつのシグネチャーカラーのホワイトが2003年につくられました。
では、そんなメゾンを代表する世界的大ヒット作である「J12」をシャネルはどう変更したのか。というと、一目ではまったくわからないぐらい。しかし実際はパーツの70%が変更されたのだといいます。
その理由は今回のリニューアルに際して、シャネル ウォッチのデザイナーであるアルノー・シャスタン氏が「なにも変えずにすべてを変える」と決定したから。シャネルのアイコンである「シャネル No,5」のボトルが一見変わっていないように見えて実は時代時代で変わっているのと同じなのです。
つまり「J12」は、まさしくシャネルの代表作として進化した、ということ。新しく搭載されたムーブメントも大きな魅力で、来年以降のさらなる進化が、いまから楽しみです。
自動巻き、高耐性セラミック×SSケース、ケース径38mm、高耐性セラミックブレスレット、200m防水。63万2500円
自動巻き、高耐性セラミック×SSケース、ケース径38mm、高耐性セラミックブレスレット、200m防水。63万2500円
こうして単体で見て変更点に気付くひとは、おそらくほとんどいないのじゃないでしょうか。
しかしファーストモデルと並べて比べると、回転ベゼルの幅が狭く、よりエレガントな印象になったのがわかります。また、回転ベゼルの操作感もより細かく軽快に進化。リュウズが小さくなったのも目につく変更箇所です。
そして新型ムーブメント搭載となり、サファイアクリスタルのシースルーにされたケースバックから、そのムーブメントの仕上げや動きを眺められるようになったのが大きな変更点。自動巻きのローターがシャネルの時計のシグネチャーである円のデザインにされているのも注目点です。
【問い合わせ】
シャネル(カスタマーケア)
0120-525-519
https://www.chanel.com
Text:Yutaka Fukuda