揺るぎないランドローバーの風格で人気SUVに乗ろう!
「モテる車」というキーワードで検索すると、輸入車・国産車を問わず、いずれのサイトも「SUVがNo.1」という答えになります。そりゃまあトレンドですしね! と思う一方で、ブームにとらわれる客層はやはり浮気がち。その分、メーカーも必死であり、なんとかお客様のハートをゲットしようと日夜商品力の強化に努めています。
特にウレスジである400万円~600万円という価格帯は群雄割拠。クルマ選びも一筋縄では行きません・・・というか、魅力のモデルがありすぎて大いに迷うところです。お好きなブランドが決まっていれば悩みませんが、白物家電のように比較すれば、モニターを見る目もチカチカしちゃいます。
で、そんな状況下で、一も二もなく光り輝くのがSUV一筋71年目のランドローバーです。今どきのスタイリッシュな意匠に身を包んでいても、何があっても目的地から生還する……というSUV元来のタフネスを信条とするブランドだけに、横にメルセデスが並ぼうが、後方にBMWが控えても、何ら臆することはありません。
そんなランドローバーですが、この6月から日本でも「レンジローバー・イヴォーク」の本格発売が開始されました。流れるようなルーフラインをもつ、いうなれば4ドアクーペのようなデザインは確かに洗練されています。しかし、このシティ派SUVのラインナップの一方で、忘れちゃいけないのが室内ユーティリティをしっかり確保したフラッグシップであるもう一方のレンジローバーの流れです。
2019年の後半には初代ランドローバーの流れをくむ「ディフェンダー」がデビューします。しかし、ラインナップを見渡して、そこまでタフネスを要求しないならディスカバリー系がちょうどいいバランスです。そこで注目したいのが、「ディスカバリー・スポーツ」なのです。
現行型は2014年にデビュー。すでに5年を経過しましたが2020年モデルで大幅リフレッシュを敢行。外観を見ればお約束のMC程度にしか見えませんが、シャシーはほぼ「レンジローバー・イヴォーク」と共通。安全装備やインフォテイメントシステムも刷新され、内容的にはフルモデルチェンジといって過言ではありません。
まず、パワーユニットですが、廉価版ディーゼルを除けば、全車48Vマイルドハイブリッドシステム(MHEV)を搭載します。日本導入モデルはおそらく「レンジローバー・イヴォーク」同様に、2リッター直列4気筒ターボのガソリンとディーゼルがベースとなるでしょう。
装備面も同様に、フロントボディ下をカメラで撮影してタッチスクリーンに表示(見えないボンネット下の路面をシースルーで確認)する「クリアサイトグランドビュー」、車両後方の映像をルームミラーに映し出す「クリアサイトインテリアリアビューミラー」を装備。乗員や荷物でルームミラーで直接後方を確認できないときに役立つ、カンタンにいうとルームミラーがモニターに早変わりするというシステムです。
「レンジローバー・イヴォーク」に比べれば、やや保守的な「ディスカバリー・スポーツ」のデザインですが、それ故に悪目立ちせず安心感があります。そして2+3+2の7名乗車が可能であり、さらにココが肝心ですが現行ラインナップにならえば「レンジローバー・イヴォーク」より「ディスカバリー・スポーツ」は安い価格設定なのです。
先に触れたようにアウタースキンは順当なブラッシュアップですが、シャシー&パワーユニット、ダッシュボードやシート、トリム、操作系のデザインもフルモデルチェンジを思わせる出来栄え。通常、MCといえばフルモデルチェンジへのカウントダウンですが、この完成度ならあともう1回MCが行われるのでは? とさえ思える息の長いモデルとなる気配があります。
日本では早くても秋口の導入となるでしょうが、これから上陸する新型「ディスカバリー・スポーツ」は要チェックな1台です。トレンドに流されない&踊らない、そんな人物像もライフスタイルに一役買うはず。また、お気に入りとなれば、長く乗ることも十分に可能な色褪せない魅力があります。
実際に購入するとなれば、あとはボディカラーで自分らしさを追求です。白・黒・シルバー系は間違いのない選択ですが、クラシックな風情漂うデザインだからこそ華やかなボディカラーも似合います。手放すときに不人気車となりそうなボディカラーを選ぶなら、購入時は残価設定型ローンでの支払いが有利かも知れません。
なんといっても東京オリンピックイヤーの2020年型ですから、車両価格がお安い分、オプションにこだわってみましょう。斬新な組み合わせを期待します。
Text:Seiichi Norishige
ジャガーランドローバージャパン
0120-18-5568(ランドローバーコール)
■New Land Rover Discovery Sport - Versatility