もはや芸術品と言っていい、超絶彫金技術のオンパレード
第44回目は、ラルフ ローレンのスターリングシルバー製懐中時計です。
昨年、ラルフ ローレンが創業50周年を迎えました。会社としてはその前年に設立されていますが、ブランドとしては1968年ですからね。様々なアニバーサリーコレクションが発表され、その余波は未だ冷めやらぬと言った印象です。例えば、今回ご紹介する50周年記念のスペシャルコレクションであるRLアメリカン ウェスタン ウォッチ コレクションでは、もはや未来永劫残すべきタイムレスピースばかりが揃っています。
下の写真をご覧ください。スターリングシルバーの50mmケースに施された緻密なボタニカル柄の彫金と、ロゴ&ステアヘッドを象ったアンティークゴールドとルビー。ラルフ・ローレン氏が所有するヴィンテージのコンチョや、ウエスタンロデオバックルから着想を得たそのデザインは、ヴィンテージフィニッシュも相まってもはや芸術的な美しさを放ちます。
なんでも、リアル感を追求するために、ヴィンテージフィニッシュはアメリカ先住民の古典的な修復技術を習得した宝石職人に加工を依頼したのだとか。もちろん、彫金からフィニッシュに至るまで、そのすべてが手仕事であることはいうまでもありません。全世界限定50個というのも頷けます。むしろ、こんな超絶彫金を50個作ったことに驚きです。
ヴィンテージのインディアンジュエリーの価格を知っている人ならわかるでしょうが、これだけの技術と手間をかけて500万円台は、ぶっちゃけ安いと思っちゃいます。といっても、もちろん易々と着けられる代物ではないですけどね。もし手に入れられても、結局置き時計化すると思います(笑)。
Styling:Takahiro Takashio
Text:Masafumi Yasuoka
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