FASHION ― 僕が捨てなかった服

「僕が捨てなかった服」

内側に"あのヒト"のサイン入り! 意識が変革するきっかけになったスーツ

2019.5.2 2019.5.2
2019.5.2
人生には、どうしても手放せなかった服、そう「捨てなかった服」があります。そんな服にこそ、真の価値を見出せるものではないでしょうか。そこで、この連載では、ファッション業界の先人たちが、人生に於いて「捨てなかった服」を紹介。その人なりのこだわりや良いものを詳らかにし、スタイルのある人物のファッション観に迫ることにします。

パッと見普通ですが、裏にショーン・ステューシーのサイン入りです!

幅広いアイテムを披露してくれた神藤光太郎さんに続いて登場するのは、ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」から独立し、自身の会社を立ち上げた小木"Poggy"基史さん

Poggyが膨大な数を所有してきた中でも捨てられなかった服をご紹介する企画の第2回目は、「リベラーノ&リベラーノ」のスーツです。

これは、定番的な一着を作ろうと思って、2012年にフィレンツェでドーメル社のフレスコっていう生地を使って、リベラーノさんに仕立てて頂いたスーツなんですが…

前回の話に繋がるんですが、スーツは特に真面目に着れば着るほど自分じゃなくなっていくし、その当時はストリート感覚のスーツやジャケットといったアイテムというのが ほとんどなかったので、どうにかして自分らしいスーツスタイルというのを模索していました。

それで、ちょうど「S DOUBLE」のショップオープンでショーン・ステューシーが来日していて、相当リスペクトしていた方なので、「背中にサインしてください」とお願いしたんです。

そしたら「背中は やめたほうがいい。いいスーツだから」と言って内側にサインを描いてくれました。

この出来事を境に、真面目なスーツでもヒトのサインだったり、ヒトの手が加わるとストリートな感じに変わるんだなって思い始めたんです。それでいろいろなアイテムにサインをして貰うようになっていく、きっかけのようなアイテムなんです。

気に入ってよく着ていたスーツでしたが、ショーン・ステューシーのサインが入ってさらに気に入ってしまいました。内側にこのサインがあることで、気の持ち方が違うというか、着ている自分にしか分からないし、真面目な着こなしと変わらないんですが…、自分らしさがあると思えるようになりました。

リベラーノさんが仕立ててくれて、ショーン・ステューシーのサインが入っていますから、これも絶対に手放すことはないでしょうね。

Photo:Naoto Otsubo

Edit:Ryutaro Yanaka

小木 “POGGY” 基史 
FASHION DIRECTOR

1997年、ユナイテッドアローズにてアルバイトからキャリアをスタートし、2006年には伝説のショップ「リカー、ウーマン&ティアーズ」を立ち上げ、ディレクターを務める。2015,16年には2年連続で「HYPEBEAST 100」に選出。 2018年独立し、10年に立ち上げたユナイテッドアローズ&サンズのディレクターを勤めながら、さまざまなコラボレーションやパリにて「POGGY’S BOX」と銘打たれた展示会の開催など、これからの動向に注目が集まるファッションアイコンの一人。1976年 北海道札幌市生まれ。
Photo:Jonathan Daniel Pryce, GarconJon.com

Author profile

谷中 龍太郎
谷中 龍太郎
Yanaka Ryutaro

FORZA STYLE シニアエディター

さまざまな雑誌での編集、webマガジン『HOUYHNHNM』編集長を経て、『FORZA STYLE』にシニアエディターとして参画。現在までにファッションを中心に雑誌、広告、カタログなどを数多く手掛け、2012年にはニューバランス初となるブランドブックも編纂。1976年生まれ。

KEYWORDS
Poggy スーツ

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