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器用貧乏な人の特徴とは? オールラウンダー特有の悩みに迫る!

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器用貧乏であるがゆえの悩みと解決策

不器用な人からしてみれば、なんでも器用にできるなんてうらやましいですよね。しかし、器用貧乏な人にはその人なりの悩みや苦労があるものです。ここでは、器用貧乏にありがちな悩みとその解決策を挙げています。

①これといった長所が見つからない

器用貧乏な人の多くが抱く悩みは、自分のアピールポイントになるような強みや、他と一線を画するような抜きん出た才能といったものが見つからないことではないでしょうか。人に長所を尋ねられたとして、なんでもできると答えるよりは「○○が得意でこれぐらいできます」と言ったほうが伝わりやすく印象にも残ります。しかし人前で挙げられるほどの特技やスキルがないため、返答に窮してしまうのです。

まずは、自分が得意なことの中でも特に伸ばしたいと思うものをひとつ決めましょう。現状に自分では満足していても、継続してやり込めばもっとよくなるものがほとんどだと思います。今まではできる範囲のことをすればいいと思っていたかもしれませんし、実際問題ないレベルにはできていたのでしょうが、その分野で一番になれるほど極めるつもりで突き詰めてみたことはないのではないでしょうか。

たいていのことを器用にこなしてきた分、失敗や挫折をあまり経験したことがないという人が器用貧乏タイプには多いもの。しかし、それは自分のできる範囲のことだけやって、その範囲外のことには挑戦してこなかったからとも考えられます。一度でも狭く深く、特定のことをがむしゃらに努力した経験がある人は強いですよ。

☆何かひとつ、失敗を恐れずとことん極めてみる!

②仕事にやる気が出ない

飽き性で執着心がなく、ある程度できるようになると次のことに手を出したくなる器用貧乏は、毎日同じ仕事の繰り返しで鍛錬を積むといったことは得意ではありません。そのためやる気が持続せず、何度も転職したり仕事を辞めたくなったりします。

もちろん、多くの経験をして他の人にはない多方面の知識を身につけたり、本当に自分に向いている仕事が何か探ったりできるため、職を転々とすることは必ずしも悪いことばかりではありません。しかし、腰を落ち着けて仕事をすることで手に入れられるスキルや人脈もあります。

まずは、なんとなく仕事をこなすだけではなく、自分の中での具体的な目標を定めましょう。あれもこれも手を出すのではなく、その目標に向かってまっすぐコツコツと邁進してみてください。明確なゴールが見えればやる気は自ずと沸いてきますし、それが達成できれば次はワンランク上の目標……というように、どんどんステップアップしていけるでしょう。

☆具体的な目標を持って仕事に取り組む!

③なんでも屋扱いされてしまう

器用でお人よし、頼まれごとは二つ返事で引き受けてサッとこなす、というような器用貧乏は、下手をすると他人に利用されて「なんでも屋」のように思われてしまいます。一度善意で頼みを引き受けたことがきっかけで、相手からの要求がどんどんエスカレートしてただの雑用係扱いになり、自分のことが後回しになってしまうことも。

人から頼りにされるのはうれしいですし、断ったら自分は必要とされなくなってしまうのではないか、と思うと人の頼みごとを断れないのかもしれません。しかし、頼られるのと「都合がいい人」と認識されるのとは違います。

なんでもかんでも了承せず、3回に1回くらいは頼まれても断る勇気を持ちましょう。自分の仕事を優先しても、文句を言う人はいません。「誰でもできる」ことではなく、「あなたにしかできない」ことで頼られる人を目指していきましょう。

☆人の頼みを断る勇気も時には必要!

器用貧乏な人にはこんな仕事が向いている

器用貧乏な人は何をやってもそこそこできますが、その中でもそのマルチな特性を活かせる仕事が特に向いています。その一例をご紹介します。

①事務・総務

おそらくどんな企業でも必要な仕事である事務職は、広く浅くさまざまなことに対応する力が求められます。専門性はさほど必要ない代わりに、事務処理や来客対応、他部署の補佐など、柔軟かつ臨機応変に処理する能力が活かせるのです。

まさに器用さや人あたりのよさ、問題処理能力の高さが必要となる仕事であり、ひとつのことを集中してやり続けるような内容の仕事は少ないため、器用貧乏な人にはうってつけです。

②マーケティング

マーケティングに必要なのは、消費者のニーズや市場の動きを読んでヒットを予測することです。そのためには広い視野を持ち、さまざまな角度から物事を見て分析することが大切になってきます。

器用貧乏な人はひとつの視点にこだわらず、常に視野を広げて考えることができます。また、多くのことに少しずつ携わってきた経験は、さらに多角的な視点を与えてくれるでしょう。

③コンサルティング

もともと人の相談に乗ったり誰かをサポートしたりするのが得意な器用貧乏は、コンサルティングにも向いています。客観的に全体像をとらえてアドバイスすることが必要な仕事のため、「広く浅く」タイプの器用貧乏な人の考え方は役立つはずです。

なんでも器用にこなせるということは、その都度状況を把握する能力が高いということでもあります。また、多様な場面を想定するためには経験豊富であることも重要なポイントとなるでしょう。

④歴史のある大企業

番外編として、自分の裁量が大きい企業よりは、古くから続く会社や大企業のほうが器用貧乏には向いていることが多いといえます。というのも、上から言われたことを忠実にこなし、さまざまな部署に異動になってもそのたびに適応できる人材は、そのような企業では重宝されるのです。

特にこれといった強みはなくても苦手なこともなく、なんでも言われたとおりかそれ以上にできるというのは、簡単そうでなかなか難しいことです。それができる器用貧乏は、歴史のある大企業ではかなり活躍できるでしょう。

まとめ

「器用貧乏」はあまりいい意味で使われない言葉ですが、「器用貧乏人宝(ひとだから)」という言い方もあります。同じような意味のことわざですが、器用貧乏は人から重宝されるということを表しています。

ひとつのことを極めるのも素晴らしいことですが、なんでも器用にできるというのもひとつの才能です。そんな自分が輝けるような生き方を見つけてみてくださいね。

Photo:Getty Images
Text:N.M



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