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FASHION フォルツァーのメガネ探し

意外な盲点? ネイビーのフレームが男を上げる!

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人気眼鏡店を巡るフォルツァー鳥居直樹のメガネ探し「似合ってナンボ!」。今回訪れたのは、銀座6丁目のすずらん通りにあるドーバーストリート マーケット ギンザ横で、空間を切り取ったような存在感を放つ「金子眼鏡店 銀座店」。

昨年12月にオープンした金子眼鏡店の新しい旗艦店は、1階がハウスブランドの「金子眼鏡」や「イッセイミヤケ」とのコラボレーションモデルを揃え、2階は「カルティエ」のヴィンテージフレームや金無垢フレームなど稀少アイテムを揃える。

黒に飽きてきたら、ずばりネイビーのフレームが正解

「金子眼鏡のメガネは3~4年前にユナイテッドアローズとコラボしたフレームを掛けていました」と鳥居さん。青山と並ぶ旗艦店として、建物全体でブランドを発信する銀座店に入って、「きれいなお店ですね。真新しくて気持ちいいです」とまず感想を。鳥居さんに似合うメガネをアテンドする八木数正店長は、「今回は、金子眼鏡らしい素材とモノ作りのこだわり、そして色にこだわってお薦めを選びます」とメガネをセレクトする。

八木 鳥居さんはネイビーのフレームは掛けたことがありますか?

鳥居 黒は今も掛けていますが、ネイビーはないですね。こうやって薦めていただかないとたぶん選ばない色ですね。

八木 日本人は黒髪が多いので、黒のフレームは当然似合います。鳥居さんも髪色とヒゲから黒はお似合いになりますが、ダーク系の色味も相性が良さそうなので、今回は“ネイビー縛り”でお選びします。

鳥居 確かにネイビーのスーツやソリッドタイはベーシックで普段着ているし、休日に穿くデニムもブルー系ですね。

八木 白のシャツとの相性も良いですよ。では実際に掛けてみてください。


右が八木数正店長。最近欧米人やアジア人の指名買いが多いというクリアフレームを掛けてみる

「イッセイ ミヤケ」のイマジネーションやデザインを具現化

八木店長がまず薦めたのは「イッセイ ミヤケ アイズ」の新作のメタルフレーム。メタルとセルのコンビネーションながら、厚みを抑えてフラットに見えるデザインに注目。「イッセイ ミヤケの洋服が一枚の布で作られているのをベースに、一体感のある素材使いと、ネジの凹凸などの段差を極力なくした作りは量産が難しいものです」と店長。

チタン製テンプルの強度を高めるデザインはすべて手作業によるもので、鼻パットもチタン仕上げになっている。


「イッセイ ミヤケ アイズ」4万4000円(税抜)

「イッセイ ミヤケ アイズ」の2本目は、アセテートのプラスチックとチタンのコンビネーション。透明感のあるプラスチックからメタルが透けて見え、プラスチックのマーブル柄が立体感を生み出して見た感じの軽さを演出している。

店長は、「薄いプラスチック生地ですが、肌に合わせると色味が濃くなって、顔の動きも出てきます。ネイビーのフレームはご自身では手に取らないかもしれませんが、室内だとトーンが落ち着き、外光の中だときれいな発色と奥行きが感じられるので、ぜひお試しください」とレコメンド。


「イッセイ ミヤケ アイズ」4万4000円(税抜)

一貫生産にこだわる金子眼鏡のこだわりが随所に凝縮

「金子眼鏡」からセレクトした一本目は、アセテート生地のダークネイビー。「80年代のアメリカのヴィンテージをイメージしたデザインで、鳥居さんにはオフに掛ける用として選びました。生地のアセテートはセルロイドと遜色がないほど職人が丁寧に磨いていて、カシメも手作業で付けています」と説明する。


「ロイド」3万6000円(税抜)

最近よく見かけるセルとメタルのコンビネーション。見るからに軽そうな作りで、クラウンパントの変形版だが、オフィスでも使いやすいベーシックな感じに仕上がっている。ネジが緩みにくい構造など、細部へのこだわりも安心感に繋がる。


「金子眼鏡」3万8000円(税抜)

よく見ると鼻パッドがなく、中央のブリッジで支えるデザイン。「掛け心地は大丈夫? とご質問をいただきますが、アジア人向けに高さを出した作りになっていて、滑りにくいようにシリコンで補強しています」と店長。

鼻パッドがないのでレトロな雰囲気で、掛けてみると安定感があり、顔がスッキリ見えるとファンが多く、鼻パッドの跡が付かないのも人気。このメガネはリム(レンズを支える部分)がレザー巻きのように見えるメッキを使用。肌馴染みがいいダークネイビーとゴールドのコンビネーションが絶妙だ。


「金子眼鏡」3万4000円(税抜)

優れた技法は伝承し、デザインは新しくというメガネ作り

鳥居 掛けてみるとメガネ好きというか、玄人受けするメガネが多いですね。モノ作りと個性が直結しているように感じます。

八木 素材使いやモノ作りの技法に関しては、昔ながらの変えない部分を大切に守りながら、デザインやカラーには時代性を取り入れて、「長く使っていただく」ベーシックなメガネが多いと思います。

鳥居 最近はクラウンパント型を試着することが多いですが、デザインのトレンドもありますよね。

八木 そうですね。最近は丸型のボストンが落ち着いてきて、ヨーロッパのヴィンテージな雰囲気があるパント系が人気になっています。クラウンパントは、印象を柔らかくする丸みもあるので、「オンオフ兼用で良いメガネを掛けたい」という30~40代のおしゃれなビジネスマンにも人気です。

鳥居 「金子眼鏡」というとプラスチックフレームが磨きあげられていて定評があります。

八木 福井・鯖江にプラスチックフレームの自社工場“バックステージ”があります。そこで生地製造から加工、仕上げまで一貫して行っています。チタン素材の磨きにもこだわっていて、後のメッキ処理をきれいにするために、チタンも手磨きしています。定番モデルもぜひ掛けてみてください。

金子眼鏡らしさが際立つ、クラシックな定番を掛けてみる

「金子眼鏡が使用しているセルロイド生地は3年以上しっかり寝かせてから使っています。そうすることで縮みにくくなり、べっ甲のようなツヤが楽しめます。生産管理が難しい素材で、職人の手作業工程も多いのですが、製品になると温かみがあって、肌触りが良いので、定番として愛されています」

「オフの日にサーフィンに行くとき、気分を上げるのにいいメガネですね。個性的で、自分のキャラをイメージづけるには最高です」と鳥居さん。


「金子眼鏡」3万2000円(税抜)

「こちらはフロントにサンプラチナという昔ながらの素材を使用した“職人シリーズ”の一本。現在のメタルの主流はチタンですが、チタン以前に医療器具にも使われていた硬い素材で、職人の手作業による研磨仕上げになっています。素材はアレルギーフリーで、派手さはないが、目に見えないこだわりが詰まっています」

「貴重なフレームなんですね。クラウンパントのクラシックなデザインで、インパクトは十分あります。“良いメガネを掛けている”と自然とアピールできますね」と感想を。


「恒眸作(コウボウサク)」3万6000円(税抜)

「今日の一本」は、鼻パッドなしのすっきりメタルフレーム

鳥居さんは、「カメラマンの柏原さんが、“寄りで撮るほどきれいだ”と賞賛していた、ダークネイビーとゴールドのコンビの鼻パッドなしに決めました。クラシック過ぎるかなと思いましたが、掛けてみると、掛けているのが気にならないほど収まりがいい。これも欲しくなります」


右下が鳥居さんが選んだ「今日の一本」

Photo:Riki Kashiwabara

Text:Makoto Kajii

Edit:Ryutaro Yanaka

【問い合わせ】
金子眼鏡店 銀座店
東京都中央区銀座6-8-4
03-6263-8481
営業時間:11:00~20:00
定休日なし
http://www.kaneko-optical.co.jp/



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