FASHION ― 赤峰塾!間違いだらけの洋服選び

ドクトルが解説!「生まれ変わった阪急メンズ東京、ここが凄いよ!」

2019.3.30 2019.3.30
2019.3.30
ジェントルマン道を極めるドクトル赤峰とファッション界のレジェンドたちが、イマドキファッションの風潮やヤワな着こなし、ガッカリスタイルなどをスパッと一刀両断! 男として、あるいは女として、「清く、正しく、美しく」生きるために必要な服装術や、服を着ることの意味・意義をストレートに語り尽くします。

阪急メンズ東京の各フロアの“へそ=場”を紹介

これまでの百貨店の枠にはまらないフロア構成と商品展開で、早くも話題の阪急メンズ東京。一つの館(やかた)のコンセプトというと、全館挙げて、もしくは「各フロアの縦串し」が普通ですが、阪急メンズ東京はフロア毎にストーリーが設定され、随所に「クリエイティブコンシャスな男たちの冒険基地=A BASE」があります。子どもの頃に夢中になって遊んだあの秘密基地のような感覚で各フロアを見ていくと、これからの男のライフスタイルを磨く“へそ=場”が見えてきます。


阪急メンズ東京7階「ストレイ シープ」。ヨーロッパで見つけてきたコンディションの良いデザイナーズブランドのアイテムが揃う
「クリエイティブコンシャス」を象徴する7階の新しさ

2011年の開業時のジェットセッターに向けたスペシャリティストアから、次代を見据える「クリエイティブコンシャスな男たちに向けた冒険基地」へ――ファッションやライフスタイルを自由に楽しみ、自分の尺度で気に入ったものを買う男たちの新しいデパートメントストアのスタイルを具現化した阪急メンズ東京。改装のキーマンである阪急阪神百貨店の溝口博之執行役員は、「クリエイティブコンシャスな男たちというコンセプトを象徴するのは7階」と言う。

赤峰 フロアを一つ上がると見え方や空気、匂いがガラッと変化するので、とても面白いし、「自分にフィットするのはどこかな?」と見つける楽しみもあります。

溝口 特に特徴的なのが7階ですね。「VINTAGE&REVIVAL」をテーマにしたフロア構成で、FORZA STYLEにも何度か登場している茨城・水戸のヴィンテージショップ「ストレイ シープ」をはじめ、レコードとオーディオショップの「ギンザレコード」、ヴィンテージ家具・インテリアの「ミッドセンチュリー モダン」などが軒を連ねています。

赤峰 ストレイシープの店主の世田匡典さんも良い品揃えでスタートしてくれましたね。過去と現在を繋ぐライフスタイルの提案の場になっています。

溝口 6階は「OTHER SIDE」というストーリーを設定し、百貨店初出店のブランドが目玉です。

赤峰 以前4階にあった自主編集売り場「ガラージュ D.エディット」が6階に移設され、中身もより濃い時代感が表現されています。

溝口 6階は東京の遊び場的な感覚で、新進気鋭のデザイナーズブランドやアダルトグッズメーカーの「テンガ」、オリエンタルラジオの中田敦彦さんが手がける「幸福洗脳」などが登場しました。


右が執行役員の溝口博之氏
自主MDの4階「サードスタイル」は、ドレス崩しのカジュアル

赤峰 初めて来るお客様はシューズ専門フロアになった5階を見て驚くでしょうね。

溝口 今の時代を代表するラグジュアリーブランドのシューズから、英国やイタリアの高級紳士靴、さらにシューリペアの工房やネイルサロンまで設けました。

赤峰 5階はとにかく潔いですね。男なら5階を歩いているだけでハッピーになれる。

溝口 4階は、以前6階にあった自主編集売り場「サードスタイル」を中心に、オーダースーツを扱うオーダーサロンを新設。百貨店初となる「ラルディーニ」のショップインショップも登場しました。

赤峰 「サードスタイル」はいわばドレス崩しのカジュアルの提案の場。バイヤーたちの力量が表れています。今回のリニューアルではフロア毎にストーリーやテーマが明確化したので、お客様の反応が楽しみですね。


阪急メンズ東京4階「サードスタイル」

阪急メンズ東京4階「オーダーサロン」
小売業は「マーケットデザインクリエーター」でなければならない

――溝口さんは現在のメンズファッションマーケットをどう見ていますか?

溝口 人より良い服を着たいという上昇志向の方と、効率的に消費をしたいという方が、いわゆる中間層から分散して、これまで消費を支えてきた中間層が薄くなっています。世代的には、バブル世代やZ世代(ミレニアル世代の次)の消費欲は旺盛ですが、メンズの中間マーケットを支えてきた30代・40代のビジネスマンがクルマやファッションに興味がないと言われています。

赤峰 小売業は、かつてはアメリカのマーケットのあり方を見て、見よう見まねで日本にマーケットを作ってきましたが、すでに市場は飽和状態。そこに消費者の財布の中身や趣味趣向が複雑に絡み合って多様化していますね。

溝口 そういう状況の中で我々に課せられたのは、本質を見極めて提案すること。生まれ変わった阪急メンズ東京は本質に趣味的な要素を加えることで、「だから買いに行きたい」というモチベーションを持っていただくことをカタチにしています。

赤峰 これからの小売業は、“マーケットデザインクリエーター”でなければなりません。暮らしをコンビニエンスにするだけでなく、探す喜びや出合いの価値を作っていくのが仕事になりますよ。代官山やGINZA SIXの蔦谷書店に行くと、みんな本を買ってなくても楽しそうでうれしそうですよね。まずは楽しんでいただくことを忘れてはならない。

溝口 ライススタイルや一人ひとりのニーズ、あるいは四季や歳時などから生まれる「お客様が望んでいること」を提案することが小売業の仕事で、その先に商品があります。

赤峰 お客様と向き合って、「お客様の暮らしに役に立つんだ」という気持ちを共有することから、新しいマーケットが見えてくるはずです。

溝口 赤峰さんのおっしゃる通り、お客様とスタッフが楽しく共有体験できるのがリアル店舗の役割であり存在意義。「お客様に響くこと」を阪急メンズ東京は発信していきます。

 

阪急メンズ東京
東京都千代田区有楽町2丁目5-1
営業時間 11:00~20:00
TEL  03-6252-1381

「ドクトル質問箱」では、赤峰さんへの質問をお待ちしています。こちらforzastyle.web@gmail.comまで質問をお送りください。

ジャパン・ジャントルマンズ・ラウンジ
http://j-gentlemanslounge.com

Photo:Shimpei Suzuki
Writer:Makoto Kajii

Author profile

梶井 誠
梶井 誠
Kajii Makoto

今はなき講談社のメンズファッション雑誌『Checkmate(チェックメイト)』編集部のファッション班を経てフリーランス。セレクトショップのカタログやメンズ雑誌のファッションページの取材・原稿を担当。SKE48箱推し、フィロのス・奥津マリリ推し、ジュビロ磐田サポーター。1961年福井県出身。

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