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干場の気絶ブログ「宝物の腕時計」

2019.3.21 2019.3.21
2019.3.21

一番お気に入りの「VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン・コンスタンタン)」の腕時計です。名前はフィフティシックスと言います。ヴァシュロン・コンスタンタンは、1755年に創業し、260年にわたり一度も時計作りを中断したことがない時計製造の分野で世界最古のブランドです。

特徴は、世界で一番の複雑機構を作れる高度な技術があること。ケースはもちろん、内側にある複雑な機構や、何百もの部品も、すべて職人たちが一点一点美しく磨き作っているのが特徴です。言ってみれば人間の心臓を職人が作り出し、それを1点1点綺麗に磨いて組み上げられているようなもの。だから、日本にも限られた本数しか入らず、入荷までの時間もかかります。この腕時計を作れる職人さんの数も少ないし、作れる職人さんを育て上げるのにも時間がかかります。ヴァシュロン・コンスタンタンの腕時計をしている人をなかなか見かけない理由も、生産数と希少性が関係しています。欲しくても簡単に手に入れらない、とても貴重な腕時計なのです。

まさに芸術で、完璧な腕時計を作っているのに自分たちが世界一だと宣伝したり、言わない控え目な美学やエレガンスがあるのも好きな部分のひとつ。実にさり気ないんですね。古くはエリザベス女王が王妃の時代に、ジュネーブ政府から贈呈されたのもヴァシュロン・コンスタンタンでした。その腕時計はダイアナ妃にも受け継がれたのも、知る人ぞ知る事実。スイスのジュネーブにある本社には、ヘリテージ・デパートメントがあり、260年前に作られた時計のデータやブランド歴史がすべて保存されているので、例え時計が壊れてもすべて修理が可能なのも見逃せないポイントです。

そんなヴァシュロン・コンスタンタンには、名作がいろいろあるのですが、去年登場し、スーツが基本の干場スタイルの最後の仕上げの一本として手に入れたのが、この「フィフティーシックス」です。1956年に誕生した自動巻き腕時計からインスピレーションされたものです。マルタ十字から着想を得たラグ、ボックス型風防、分割表示タイプの文字盤、ケースの窪みにリュウズを収納する独特のスタイルなどのデザイン面もさることながら、ジュネーブシールという保証がつくムーブメントまで、徹底的に美しく作られています。写真のものは、高精度ムーンフェイズのコンプリートカレンダータイプ。普通のムーンフェイズは、59個の歯車で3年で1日の誤差が生じてしまうのに、この高精度ムーンフェイズは132個の歯車で、な、なんと122年に1日の誤差という驚異的な精度を誇っているのです。素材は18金ピンクゴールド。ケース径は40mm。厚さは11.6mm。自動巻きのキャリバー2460で3気圧防水(30m)。パワーリザーブは40時間。

かなり高額ですが、職人たちの高度な技術、芸術性と希少性、時代を越えるタイムレスな美しさ、そして今後何十年先に壊れても、絶対に直せるという技術力……。そして今までの歴史、人間を一から作りあげているようなもんだと考えれば、この腕時計の価値がわかっていただけるはず。見た目はクラシックな顔をしてるけど、最先端の技術を内蔵したフィフティーシックス。本質は残しつつ、進化はさせる。スタイルは変えないけど、時代によってアップデートしていく、まさに現代的な紳士のための腕時計なのです。

あれ? 何の話をしてたんでしたっけ?(笑)

hoshiba

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