CAR ― Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

妄想は続くよ、どこまでも!

アウディ買うならEVを狙え!ドイツが誇る技術に敬礼!!

2019.3.20 2019.3.20
2019.3.20
説明しよう!妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

アウディ復活の鍵はブガッティにあり!

ドイツのプレミアム御三家でひとり下手を打ったか? と思われるのがアウディです。2018年はグローバルで前年比3.5%減、ヨーロッパでは13.6%減と、セールスも芳しくありません。日本国内も安定のシェア4番手ながら6%以上減少し、このままでは5番手のMINIに追い越されてしまいそうです。

というワケで、さぞ首元が涼しかろうとお察しするアウディのキーマンたちですが、同情する余地があるとすれば業界全体を覆ったディーゼル問題、新燃費基準WLTPへの移行やガソリン車のPM対策でしようか。各社ともお金も時間も費やされることとなり、2018年の決算は各社利益に影響しています

そもそも自動車という工業製品、プレミアムなモノほど年々価格が上昇している印象です。付加価値がウリですから、いつ、どのタイミングで価格帯が上がっても不思議なことではありません。しかし、メルセデスやBMWと比べれば、アウディはマーケットを見誤ってしまったようです。

Audi e-tron GT concept
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新年早々、アウディは組織改革と新型車の投入をアナウンス。とくに「アウディe-tron」に象徴される同社のEVはその開発速度を早め、2020年までに複数の新型車を送り出すといいます。「アウディe-tron」、確かにコンセプトカーは気絶級にカッコイイです(GT)。

Audi e-tron GT concept
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EV開発は全自動車メーカーが背負う急務の課題。ですから、ひとまず脇に置いておきましょう。既に「アウディe-tron」に試乗したプレス関係者の評価は高く、クルマの出来そのものは競争力がある模様。クワトロで鍛えた4WD制御に一日之長があるようです。

しかし、問題は既存のラインナップです。モデル末期の車種もあるでしょうが、全体を見回すといまひとつクラス感が見えてきません。例えばフラッグシップスポーツのR8は古くさく、傘下のランボルギーニがイケイケでも自社のR8は塩漬け状態。乗ればいいクルマですが、ハッキリいってデザインがあきまへん。いまのスーパーカービジネスはエンタメですから。

Audi e-tron GT concept
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スポーツバックと呼ぶ4ドアクーペも、単体ではクールな印象ですが、全車並べたら存在感が薄まります。アウディというブランド、メルセデスやBMWと並ぼうとしても、現状では無理があるのです。まず、最初にやるべきことは、原点に立ち返り常にキラリと光るブランドであることです。

Audi e-tron GT concept
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アウディという会社、元を正せばアウディ、ホルヒ、デーカーヴェー、ヴァンダラーという自動車メーカー4社の連合体です。フロントグリルの4リングスのなかには当初アウトユニオンの文字があり、ソレがアウディに変わったのは1985年です。ポルシェ博士やエンツォ・フェラーリ、ダイムラーやマイバッハという伝説の人物もいません(少なくともブランディングに活用していない)。BMW=航空機といった男がハマるイメージもアウディにはありません。

Audi Q4 e-tron concept
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アウディのキモは、やはりクワトロです。元はクワトロシステムといって、量産乗用車に初めて搭載されたフルタイム4WD機構を指します。スイスのスキーリゾートへの道中、雪でふらつくメルセデスを、大外刈りで抜き去るアウディの姿。一般道ではこんなふうに名声を高めていったものです。まさに下剋上。

EVに関しライバル各社に一歩抜きん出た印象の「アウディe-tron」。しかしそれも、先進技術とソレを覆うデザインがハーモニーを奏でなければブランドは成立しません。わかりやすくいえば、アウディオーナーはメルセデスやBMW、ポルシェが駐車スペースに並ぶカーショップに行っても、親会社のフォルクスワーゲンが並ぶ場所にクルマを乗り付けることはないのです。

将来の選択を迫られたアウディですから、車種ラインナップも見直されることが考えられます。その時、早期退職者を募ったらキーマンが辞めてしまった・・・ということにならぬよう祈るばかりです。

希望の星は、やはり「アウディe-tron」です。同グループ内のポルシェ・タイカンはすでに2万台のプレオーダーを抱えています。さて、アウディはどうでしょう? 未だにモデル名の正式発表がないのですが、ワタシが株主ならもっと煽れといいたくなります。

Formula E
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アウディのプロモーションとして、参戦中のフォーミュラEも大いに活用したいところです。なんせレースカーは電動ですから、騒音問題が軽減されるため世界各国を転戦する多くのレースが都市部の特設コースで開催されています。しかし、前座のEVレースがジャガーIペースのワンメイクなのはアウディ的にいただけません。是非ともアウディe-tron GTカップなど新設してほしいものです。

アレコレいいましたが、アウディには期待しています。メルセデスとBMWの2車択一じゃ人生つまらないですから。とくにアウディスポーツが創るクルマは顔がほころぶほど面白いのですから。

BUGATTI BABY II
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もし、策を練るのに行き詰まったらコチラのコクピットがオススメです。同グループ内には唯一無二のブランド「ブガッティ」があり、その最新モデルがEVの「BUGATTI BABY II」なのです。往年の名車T35を3/4スケールで再現したこのEV。日本円換算で400万近くになりますが限定500台というレア物。きっといいアイディアが浮かぶでしょう。

Text:Seiichi Norishige

■The Audi e-tron technology demonstrator drives up the Streif | Highlights and a closer look

 

Author profile

教重 誠一
教重 誠一
Seiichi Norishige

自動車雑誌の編集者を経てモータージャーナリストへ。駆け出しの頃からサラリーマンの限界に挑戦し数々の輸入車を乗りまわす。印象深かった愛車はポルシェ911(930)、Ruf CRo
コンバージョン(964)、メルセデス・ベンツ500E、フェラーリ412、BMW6シリーズ、RG500Γ(バイク)。趣味はシガーとパイプとすし屋巡り。ジャンルを問わず酒好きだが、一定以上飲むと睡魔が襲い銘柄を失念する。1964年、北海道生まれ。

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