CAR ― Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

妄想は続くよ、どこまでも!

年齢とともににじみ出る色気と渋さ! 中古車が分かる中年になろう!

2019.3.17 2019.3.17
2019.3.17
説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

夢を再び。中年となったいまこそ、憧れた名車に乗りましょう!

いよいよ始まりました新動画コンテンツ「中年と中古車」。若い頃に憧れたけど、手が届かなかったあの名車たち。しかし、中年となったいまなら手が届く・・・かも知れません。無論、既に新車はありませんので中古車を探すことになります。

そんな禁断の中年ワールドへのご案内役は、クルマ好きでファッション通のオギーこと荻山尚さんと不肖ワタクシの中年コンビでございます。なんといってもロケ当日がバレンタインDayという船出であります。ひょっとして前途多難かも。

Lancia Rally Car
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記念すべき第一回を飾るのは、名車の誉れ高い「ランチア・デルタHFインテグラーレ」と出ました。WRC(世界ラリー選手権)で1987~1992年まで6連覇という偉業を成し遂げた栄光のラリーカーです。もう十分にクラシックの風情が漂いますね。

脳内を駆け巡るのは2000-1987=13と2019-2000=19という計算式。よって、自身の年齢から13+19=32を差し引いたドンブリ勘定が当時の年齢です。ポンコツなワタシも22歳にタイムスリップすればピチピチ~。当時の愛車、個人売買で入手したハチロクのレビンGTを思い出します(つまり買えないクルマでした)。

取材でお邪魔したのはラテン系レア車に造詣の深い東京・目黒通り沿いにある「コレッツィオーネ」さん。代表の成瀬健吾さんはクラシックイベント「ラ・フェスタ ミッレミリア」に10年連続出場するなど、ヴィンテージカーにも精通した頼れる中年の味方です。

Lancia Delta HF Integrale 16v Gruppo A
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さて、今回のターゲット車「ランチア・デルタHFインテグラーレ」をザックリとご紹介しましょう。まず、このモデルのキモは冒頭触れたように、ラリーで大活躍という伝説がございます(歴代の名車も画像を取り揃えましたのでお楽しみください)。

市販車とレースカーは違うんでしょ? と思う方も多いと存じますが、この時代のレースカーは、レギュレーションがなんでもアリなグループBから、市販車と同じサイズの部品や駆動方式を採用するグループAへと移行した時代です。よって、市販車とのギャップが少なく、まさにレーサーレプリカなモデルなのです。

ですから、競技車両であるラリーカーのようにカラーリングやステッカーでコスプレさせることも可能です。さすれば気分はまさにチャンピオン! 脳内にフレディ・マーキュリーの歌声が木霊するのであります。スバラシイ!

Lancia Delta 1.3-1.5 1979-1982
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ラリーカーの起源となるランチア・デルタは、もとはフォルクスワーゲン・ゴルフの対抗馬としてランチアが送り出した5ドアハッチバックの大衆車でした。最廉価版は1.3リッターエンジン搭載というフツウのFF車。しかし、運命とはまったく想像に難く、WRCのレギュレーション変更がこのクルマに4WDと2リッターターボエンジンを与えます。無論、世界で覇権を競うのですから、そのエンジンもタフでなければなりません。

ランチア・デルタのベース車としての素性は、マン・マキシマム、メカ・ミニマムというフトコロに優しい大衆車の原則に則ったものです。このことは勝てるラリーカー造りにキビシイものでしたが、さらに改変されたレギュレーション変更により、アヒルを白鳥に変えてしまうのです。

「ランチア・デルタHFインテグラーレ」はその気になれば高出力を引き出せるターボカーです。しかし、主催者側も速すぎたグループBの反省から、パフォーマンスを制限するグレープAに変更した事情もあり、年々、ターボの過給圧に制限を設けます。しかし、このハードルがトレッドを拡大する呼び水となり、トータル性能が向上するという結果を招くことになります。

Lancia Delta HF Integrale 16V 1989-1991
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1989年。「ランチア・デルタHFインテグラーレ」は、従来の8バルブから16バルブのシリンダーヘッドを採用した「ランチア・デルタHFインテグラーレ16V」へと進化します。トレッドも拡大され、自ずとブリスターフェンダーも迫力を増します。ピークは1991年でした。クルマ好きの誰もが憧れた「エヴォルツィオーネ」スタイルが完成。レース結果と相まって販売台数を伸ばします。

中年の夢を成就させるには、この迫力ハンパない1991年から1995年モデルまでがターゲットとなります。なんせラリーカーと市販車が直結した最終進化系ですから、夢のモデルですよね。スマホ片手にトイレで唸る、そんな物件探しさえイメージさせます。

年々オークションを賑わせる「ランチア・ストラトス」は天空の出来事でも、「ランチア・デルタHFインテグラーレEVO」なら手が届くかも知れません。高騰中の相場が気になりますが、ランチア最後のストラダーレと思えば勇気100倍、いまなら狙える方も多いと思います。

中年流にいえば、かつて憧れた❝ベンジョ唸り物件❞な名車の数々。オギーと不肖ワタクシの中年コンビで、勇気あるアナタの決断のお手伝いをさせていただければと存じます。

Text:Seiichi Norishige

■Rally Lancia Delta HF Integrale Martini Racing Tribute (Pure Sound) Full HD

 

Author profile

教重 誠一
教重 誠一
Seiichi Norishige

自動車雑誌の編集者を経てモータージャーナリストへ。駆け出しの頃からサラリーマンの限界に挑戦し数々の輸入車を乗りまわす。印象深かった愛車はポルシェ911(930)、Ruf CRo
コンバージョン(964)、メルセデス・ベンツ500E、フェラーリ412、BMW6シリーズ、RG500Γ(バイク)。趣味はシガーとパイプとすし屋巡り。ジャンルを問わず酒好きだが、一定以上飲むと睡魔が襲い銘柄を失念する。1964年、北海道生まれ。

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