HEALTH ― COLUMN

「飲む点滴」は伊達じゃない!! 甘酒を制する者が健康を制す!?

2019.2.10 2019.2.10
2019.2.10

疲労回復から美肌まで、嬉しい効能がいっぱいです!!

寒い季節につい飲みたくなってしまうものといえば、甘酒。神社の境内などであの香りを嗅ぐと抗えない……という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は甘酒は「飲む点滴」と呼ばれ、高い栄養価を含む健康食品として注目を集めているのです。今回はそんな甘酒の効果についてご紹介します!!

●甘酒って??

一口に「甘酒」と言っても、実は原材料によって大きく2種類に分けられるのをご存知でしたか?? それによってアルコール分や製造方法が異なるのです。ここではそんな甘酒の色々についてご説明します。

・概要

①米麹の甘酒

蒸した米に麹菌をつけて米麹にし、酵素の発酵作用を利用して作ります。発酵した米麹には既に甘みがあるので、砂糖を加えることはまれです。

自販機や神社などで売られている甘酒は、こちらであることが多いです。

②酒粕の甘酒

米麹をアルコールで発酵させてできた酒粕をお湯で溶き、砂糖を加えて作ります。そのためアルコールと糖分が含まれるのが特徴です。

・アルコール度数

「甘酒は「酒」とついているし、アルコールが気になる……」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。甘酒に含まれるアルコールは、原料や作り方によって異なります。

米麹の場合はアルコール分は発酵する過程で微妙に生じますが、1%未満のためノンアルコール扱いとなります。

酒粕の場合はアルコールが含まれます(当然ですよね)。原材料の酒粕自体には6~8%程度のアルコールが含まれており、これはビールなどと同じくらいの度数です。製造の過熱過程でわずかにアルコールが飛ぶので、最終的には5.5%ほどになります。

・主な栄養素とその働き

米を原材料とする甘酒には様々な栄養がたっぷり入っています。どんな栄養素が入っているのか見てみましょう。

①糖類

麹菌には100種類以上の酵素が含まれており、それらが米に含まれるデンプンをブドウ糖やオリゴ糖などの消化吸収されやすい糖類に変化させます。

ブドウ糖は、非常に重要なエネルギー源です。点滴などに用いられているのもブドウ糖だということからも重要性がわかりますね。

②アミノ酸

酵素によってタンパク質からアミノ酸が作られます。アミノ酸は筋肉の維持などに重要な役割を持っていますが、なんと甘酒には、人体が作り出せない必須アミノ酸9種が含まれていると言われているのです。

③ビタミンB群

ビタミンB群は、様々な酵素の補助として働き、エネルギーを作り出す代謝ビタミンとして大きな働きをする栄養素です。

さらに、筋肉や皮膚・髪のもととなるタンパク質の合成も行ってくれるとあれば、積極的に摂りたいですよね。

④食物繊維

また穀物を原材料とする甘酒は、食物繊維も豊富に含んでいます。食物繊維の整腸作用でお腹の調子が整います。

●効能

米麹の甘酒は疲労回復と美肌、酒粕の甘酒はダイエットと快眠に効果的です。ニーズやその日の気分に合わせて飲み分けてみてはいかがでしょうか。

・疲労回復

甘酒の主な栄養素であるブドウ糖とビタミンB群は、疲労回復効果の高い栄養素です。

さらに甘酒に含まれている「麹菌」は栄養の消化吸収を助ける働きがあります。つまり効率よく栄養を吸収し、エネルギーに変換できるということ。甘酒が「飲む点滴」と言われるのも納得ですね。

・便秘改善

食物繊維やオリゴ糖がバランスよく含まれている甘酒は、腸内の悪玉菌を減少させ善玉菌を増やします。すると腸内環境が整い、便秘の改善につながるのです。

・免疫力を高める

「麹菌」は善玉菌のエサとなります。善玉菌が活性化すると免疫活動が盛んになり、免疫力を高める効果があります。まさに冬にはうってつけですね。

・美肌

ビタミンB群には、血行と代謝を促進させる効果があります。血行が良くなると体内の老廃物も排出されるため、肌荒れや肌のくすみなどに効果抜群です。

さらに麹菌の酵素には抗酸化作用があり、老化の予防にもなります。

・ダイエット

ブドウ糖には血糖値を上昇させる効果があるため、甘酒を飲むと満腹感を感じられます。

さらに豊富な栄養素が含まれているため、食事量を減らしても栄養を確保できます。食前に飲んだり、朝食に置き換えるのがおすすめです。

ダイエットにおすすめなのは、米麹の甘酒。米麹は、製造過程において米に含まれているデンプンが醸され糖化しています。そのため、自然な甘さがありカロリーは控えめなのです。

一方酒粕の甘酒は砂糖で甘さをつけているので、あまりダイエットには向いていません。

・快眠

これは酒粕の甘酒に含まれる効能です。

酒粕はアルコール発酵させる過程で清酒酵母という発酵微生物を利用します。これが眠気を誘う「アデノシン」という物質を誘発するため、アルコールは眠りに効くのです。

就寝の1時間ほど前にコップ1杯程度の甘酒を飲むと良いそうですよ。

●子どもに与えても大丈夫??

前述の通り甘酒はアルコール度数が1%以下なので、法律上はノンアルコールということになります。つまり未成年者が飲んでも大丈夫。

ですが、酒粕を原材料とする甘酒は微量にアルコールが含まれていますので、不安な場合は避けた方が良いです。対する米麹の甘酒には、アルコールがほぼ含まれていません。

子どもや妊娠中の方は米麹の甘酒を選び、加熱するなどしてアルコールをさらにとばすと良いでしょう。

あくまでもこれは一般的な話で、体質には個人差があります。くれぐれも注意してくださいね。

●飲みすぎ注意

身体に嬉しい効能がたくさん含まれている甘酒ですが、飲み過ぎには要注意。過剰な摂取はデメリットがあります。ここではそんな甘酒の注意点についてご紹介します。

・糖質が高い

メーカーや作り方によって差はありますが、甘酒100mlに含まれる糖質は約18g。一般的なコーラ100mlに含まれる糖質が11g前後ですから、かなり高い数値だということが分かります。

飲みすぎるとダイエットに逆効果なだけでなく、高血糖となってしまいますので注意しましょう。

・アレルギー(アスペルギルスアレルギー)の悪化

甘酒の麹菌は、アスペルギルス属に分類されるカビ菌の一種です。このカビにアレルギーがある人は、甘酒によって症状が出てしまう恐れがあります。菌を吸い込んでしまう危険性があるため、手作りも避けましょう。

●甘酒の歴史

・歴史

みなさんは、甘酒がいつからあるか知っていますか?? 意外にもその起源は古く、なんと古墳時代に遡ります。

作り方が簡単ですぐに完成する甘酒は、古くは一夜酒(ひとよさけ)と呼ばれていました。

また体力回復に効果がある栄養ドリンクとして、江戸時代から夏の風物詩とされていました。初詣のあったかい甘酒や夏の冷やし甘酒など、今でも多くの日本人に親しまれています。

・「甘酒」は夏の季語

冬のイメージが強い甘酒ですが、実は夏の季語なんです!! 意外ですよね。

その理由は江戸時代にあります。庶民の食文化が花開いた江戸時代、甘くて美味しい甘酒を売り歩く「甘酒売り」たちが活躍しました。彼らは京都や大坂においては夏の夜だけ甘酒を販売していたので、甘酒が夏の風物詩となったわけです。

●まとめ

いかがでしたか? 身近な甘酒の効果がおわかりいただけたと思います。

古来より甘酒の栄養豊富さを見抜き、病人の治療などに生かしてきた先人たちの知恵はすごいですよね。我々もぜひ健康のために取り入れたいものです。

ですが何事も、「過ぎたるは及ばざるがごとし」。飲みすぎず適量を心がけましょう。

気候の変動が激しいですが、甘酒で毎日健康に過ごしましょう!!

Photo:Getty Images
Text:K.S

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