婚活というイバラの道を行く迷える男女に一筋の光明を照らす企画、婚活道場。先日、その扉をノックし、自らの「ダメ男を生産する女」と認めざるを得なかった菩薩のような美女、いらっしゃいましたよね。
デキすぎ女が彼を甘やかしすぎることでできる「ダメ男」。ダメ男は、ほとんどの場合、もともと存在するのではなく、石田ゆり子さんのようなダメ男製造機のような女性によってつくられるもの。
「仕事も料理もしてもらって、家庭内での存在意義は?」
「僕がいないと回らない組織って、どこ?」
と、男性を迷子にしてしまう、それが石田ゆり子さんのようなデキすぎ敏腕キャリアウーマン。石田さんの場合、社長なんて肩書きまで持っているものだから、世の男性からしたらたまったものじゃない。石田さんといると、自尊心をズタズタにされる。尽くされれば尽くされるほど、「自分はダメ男なのではないか」と朽ちてゆく。そして真のダメ男へと成長(後退?)する。
なぜ、男性にそこまで尽くしてしまうのか。それは、石田さん自身の「自尊心の低さ」「自己評価の低さ」にある、と川崎先生は前回、目から鱗な回答を。どこかで「自分は尽くしていなければならない女、仕事もなにもかもできていなければ、価値が落ちる」と思っている。そんな深層心理にまでたどり着いたのが前回のインタビュー。
そんな、闇深いキャリアを抱えた菩薩ダメ男・精製ウーマン石田ゆり子(45)さんが、なんと! ご結婚されたというではないですか!?
どれどれ? 相手の年齢は? 収入は? お顔は?
スペックが気になって仕方ありません。
〜ご結婚されたお二人、現る~
川崎:まあ!お若い。彼はおいくつですか?
彼:27歳です。18歳差で。
川崎:まあ、素敵。早速ですが、どちらでお知り合いになられたんですか?
石田:(45歳・超絶美女):マッチングアプリです。
川崎:アプローチはどちらから?
石田:彼からです。でも、出会った当時、26歳から44歳の私にアプローチがあるなんて、ひやかしだとしか思っていませんでした。
川崎:そう思いますよね。うちも旦那は年下ですけど、マッチングアプリでそこまで年下の男性からアプローチがあると、何か疑ってしまう気持ち、凄くわかります。ところで、なんでマッチングアプリを始めようと思われたんですか?
石田:私は、友達に勧められて。というのも、前も申し上げた通り私はバツイチなんですが、すぐに再婚できるだろうと、再婚をナメていたんですね。そうして気がつくと44歳、独身歴10年を迎えてしまい、さすがに焦り出したことを友達に告げたところ、教えてもらったんです。
川崎:そうだったんですね。彼は?
彼:僕は、友達にそそのかされて……(笑)。
川崎:そそのかされて(笑)。ちなみにお仕事はなにをされているんですか?
彼:理学療法士でリハビリの仕事をしています。
川崎:しっかりとしたお仕事ですね。でも、さすがに年下すぎて、不安になる石田さんの気持ちは痛いほど分かりますよ。
石田:そうですよね。いくら職業がしっかりしていて、マッチングアプリにプロフィールをきちんと登録していようと、26歳から連絡がくるとは思わず。完全に私のターゲット外なわけじゃないですか。
川崎:そうよねえ。ひやかし?と思いますよね。で、彼はなぜ石田さんにアプローチをしかけたんでしょうか?
彼:ん~。うまく言葉にできないけど「なんか、ひっかかった」んですよね。どこか、人間として面白そうな人だから会ってみたいなと純粋に思ったんです。面白そうだし、不思議そうだなと。
川崎:なぜ、プロフィールをみただけで彼女から醸し出される不思議な魅力がわかったのかしら?
彼:それもうまく言葉にできないんです。でも「なんか人と違う、不思議、面白い、知りたい!」と思い、気づいたらアプローチをしていました。
川崎:「人間として」興味を持つところから始まる恋や愛って本当に素敵。石田さん、良かったですね。
石田:そうですね。でも、やっぱり「ひやかし?」というのは会うまで、いや、会ってからも思っていましたからね。26歳が44歳にデートを申し込むなんて、なかなかないじゃないですか。でも、友達に相談したら「まあ、暇つぶしにいいんじゃない? たまには若い男と気分転換しなよ」と言われまして(笑)。申し訳ないですが、最初のデートは「若い男と気分転換」くらいにしか考えていませんでした。
川崎:そうなんですね(笑)。
石田:でも、最初のデートから最悪だったんですよ。もう、これは冷やかしだと思いました。というのも、デートで1時間もしないうちに「ちょっと用事ができた、すぐ戻るから待っててほしい」と言われ、待たされたんです。結局私は「そんなの無理に決まっている」と言い、友達と飲み直すことに。
川崎:なんでいきなりデート中に席を外したの? それは最悪!
石田:そうですよ。しかも帰ってくる保証もないまま取り残されて。「帰るまで待ってて」としつこくラインが来ましたが、無視して他の人との飲み直してやりました(笑)。
川崎:で、結局その用事とやらはなんだったの?デートを後回しにしてまで。
彼:いや、友達から僕しか持っていないものを貸してと言われ、自宅にもどらないと貸せないので、そのために自宅に戻ったんです。
川崎:かわってるわね…。
石田:ですよね!? 普通デートを優先して断りません?
川崎:そうね。どんな大事なものだったかしらないけど。
石田:それでも、しつこくしつこくラインがくるんです。「必ず帰るから待ってて」と。私はその時すでに「待ってるかバーカ。デートの態度として非常識すぎる」と思い、ラインも無視。けど、それでも、ずっと「待ってて」「絶対戻るから、寂しい」と連絡がくるんですよね。突撃の若者には脱帽です。
川崎:率直なライン攻撃! その、若さゆえの向こう見ずなところとか、素直さ率直さには、腹が立っていても惹かれるものがありますよね。
石田:そうなんです。でも、結局0時をまわっても帰ってこなくて。
川崎:まあ、最悪なデート(笑)。
石田:そうですそうです。そこで帰ろうとしたところ彼が本当に帰ってきて「ごめん」とあらわたので「デートとしてはナイけど、まあ、飲むか」ということで、私の行きつけの新宿二丁目オカマバーに連れて行ったんです。仲良しのオカマのママに、彼をジャッジしてもらおうと思って。
川崎:そしたら、ママさんの反応は?
石田:それが思ったより良いんです。正直な人なので悪いと思ったらボロクソ。でも、一度も悪口も言われず「良い子ね」と言われたので、「もしかして可能性があるのかな」と思いました。
川崎:それにしても、この婚活道場の連載から結婚を成就されていく方って、なんで初デートがよりにもよって、二組とも「オカマバー」なのか……(笑)。
石田:そうなんですね(笑)。前回の記事も拝見させていただきます。
石田:それにしても、彼といると精神衛生上とても健康になれるんですよ。裏がないというか、なんというか。