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FASHION フォルツァーのメガネ探し

今年のトレンドがくっきり見える! 最新メガネを大特集です

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「メガネも流行を意識して選ぶと、“この人、こなれているな” という印象をアピールして、コミュニケーションも上手くいきます」。

昨年12月の連載記事で、グローブスペックス代表の岡田哲哉さんがこう発言してくれました。

ビジネスマンのためのメガネ選びをテーマとしている本連載の2019年一発目は、気になる最新トレンドにフォーカス。ナビゲーターに眼鏡ライターの伊藤美玲さんを迎えて、「今年のトレンドメガネ、全部見せます!」

2019年注目のメガネやサングラスは、「質感が命」

今回協力をいただいたショップは、東京・恵比寿南にあるメガネやサングラスを中心に取り扱うセレクトショップ『コンティニュエ』恵比寿。「ゲルノット・リンドナー(GERNOT LINDNER)」の最新メガネを掛けた伊藤さんにコンティニュエを選んだ理由を訊くと、「セレクトの根底に上品さやクリーンさがあって、ちょうど良い時代感を備えたアイテムを揃えています」と答えた。

「女性は化粧をすることで、艶やかさや生き生きした表情を作ることができますが、男性は化粧をしない分、“品の良い艶を放つイヤミのないアクセサリー”であるメガネをもっと重視してもいいと思います。質感の高いメガネからは、周りの人も自然とオーラを感じるはず。たとえば、高い靴を履いても相手からは見えませんが、顔の中心に掛けるメガネは必ず見えるので、もっと投資すべき。上質なプロダクトデザインを身につける感覚で選んでください」とアドバイスする。

伊藤さんが選定するトレンドに合わせて、『コンティニュエ』恵比寿店長の志岐俊典さんとメガネ選びをスタート!

積極的選択としての「ツーポイント」

メガネ全体のトレンドは、スーツなどメンズドレスのトレンドに似ていて、「クラシックトレンドが細分化している流れになっています。クラシックをベースに“上品で繊細”な流れですね。太いセルフレームのウエリントンに始まって、次第にスリム化。セルがコンビネーションになり、コンビがメタルになって、その行き着く先として、今出てきたのがリムなしのツーポイントです」と伊藤さん。

「これまで縁なしのツーポイントは、メガネを目立たせたくない人に最適とされていましたが、今ツーポイントを掛けるなら“エレガントさ”が必須。上手に掛けこなすために気をつけたいのがディテールと質感に凝ったものです。彫金が入っていたり、ノーズパッドがチタンやシェル使いのものなど、“積極的選択としてのツーポイント”をお薦めします」


上/「アヤメ」モデル「CUTTER」3万5000円(税抜)
下/「10アイヴァン」モデル「no.2-Ⅱ / no.6-Ⅱ」7万円(税抜)

伊藤さんが掛けているのは「10アイヴァン」の最新リムレスシリーズ。「繊細な作りで、テンプルエンドのバランサーやシェルのノーズパッドなどオリジナルパーツは見れば見るほど凝っています。シンプルだからこそディテールで差がつく見本のようなメガネで、技術が詰まっているのに、これだけシンプルに仕上げているのが粋。“凡庸ならざるツーポイント”だと思っています。大人だからこそ掛けられる“味出しメガネ”ですね」

「アヤメ(ayame)」のサングラスは、「今シーズンはメゾンブランドでもツーポイントのサングラスをよく見ます。これはレンズのカタチもユニークで、オフにも“積極的選択としてのツーポイント”を楽しんでください」

程よいアク&コクが出る「ツーブリッジ」

もう一つスタイルのトレンドとして上げるのが、「ブリッジに一本線が入るだけで印象が変わってくる」ツーブリッジ。ツーブリッジというだけで、「苦手」だと思う人も少なくないデザインだが、「今まではサングラスがメインでしたが、オプティカル(眼鏡)にもバリエーションが出てきて、自分に似合うツーブリッジが探しやすくなりました」と伊藤さん。


上/「ギャレット・ライト・カリフォルニア・オプティカル」モデル「LINNIE」3万2500円(税抜)
下/「ハフマンス&ノイマイスター」モデル「Ghost」5万2000円(税抜)

伊藤さんが掛けている「ギャレット・ライト・カリフォルニア・オプティカル(GARRETT LEIGHT CALIFORNIA OPTICAL)」のツーブリッジは、インナーセルのティアドロップシェイプが小ぶりで繊細。女性の顔にもよく馴染みます。

また、伊藤さんが今年の注目ブランドとして挙げる「ハフマンス&ノイマイスター(Haffmans & Neumeister)」のツーブリッジは、シートメタルというモダンな素材を使用。「ジャーマンシートメタルの第一人者と称される3人組が、原点回帰でブランドをスタート。シンプルで軽量な作りで、スタイルはクラシックです。今、眼鏡店に行くとブリッジ周りにポイントがあるメガネが多く出ていますが、難易度が高いと思ったら、繊細なデザインの顔なじみの良いものを選んでください」とアドバイス。

メガネ探しは、「正解探し」ではありません

伊藤さんは、小売店向けの業界紙の編集記者を経て独立。雑誌『眼鏡Begin』や『モードオプティーク』などに「モノ系ライターの中でメガネに詳しい」ライターとして執筆中。メガネが好きすぎて、パリの展示会の取材に自費で行くそうで、それほどメガネに魅力を感じるのは、「この小さいカタチに、デザイナーや作り手の思いが込められ、ブランド毎に個性がある新作がバリエーション豊かに展開されているところ」だと言う。

「メガネと顔型のチャート表のようなものがありますが、メガネ探しは正解探しではありません。皆さんが服をカッコイイ、これ着たいと感覚的に選ぶように、好きという感覚を大切にして選んでください。正解は決して一つではないし、選ぶ過程も楽しいもの。眼鏡店で気になるメガネはどんどん掛けてみてください。“見慣れてないのは自分だけ”で、食わず嫌いは絶対に損です」と伊藤さん。

メガネ選びはどうしてもコンサバになりがちだが、「直観的にどんどん掛けるべき。あと、着ている服装にも左右されるので、仕事用のメガネを買うときはスーツやジャケットで、オフ用ならカジュアルで出かけてください。試着の時に正しい位置で掛けるのも大事です」とアドバイスしてくれる。

【フォルムトレンド】横長ではなく天地の深い「スクエア」が新鮮

メガネの形(フォルム)で今年注目したいのはスクエア。「ベーシックな形ですが、顔に馴染むカッコイイ形で、男らしさをアピールするにはうってつけ。今年は特に、正方形に近いような“天地の深いもの”が、今トレンドのボストンやラウンドなど丸い形のカウンターとして出てきて新鮮です。エッジの効いたカリッと四角いシャープな形がお薦めです」


上/「ネイティブ サンズ」モデル「COOPER」3万4000円(税抜)
下/「オージー・バイ・オリバー・ゴールドスミス」モデル「CUT one 44」3万6000円(税抜)

伊藤さんが掛けているのは、「オージー・バイ・オリバー・ゴールドスミス(OG×OLIVER GOLDSMITH)」の「小ぶりで、天地が深く、シャープ」なスクエア型。「リムの強弱がユニークで、表情を豊かにしてくれます。スーツ姿にかけるスクエアとしてぜひお薦めします」

セルフレームの「ネイティブ サンズ(NATIVE SONS)」は、「オフシーンに最適なセルメガネで、エッジがしっかり立っている“カリッとシャープなスクエア”。直線的で迫力あるラインやハイブリッジが今っぽいです」

【フォルムトレンド】シャープさとモダンさが出る「多角形」

クラシックの延長線上で出てきたのがオクタゴンなどの多角形。「当初はここまでたくさんの多角形が出てくるとは思わなかったのですが、国を問わず様々な形が出てきています。ボストンや真円形など丸みのある形がダメな人でも、直線が入ることで似合いやすくなることも多いので、敬遠せずぜひ試着してみてください」と伊藤さんは推奨する。


上/「オージー・バイ・オリバー・ゴールドスミス」モデル「BETSY」3万4000円(税抜)
中/「マイキータ アンド ベルンハルト ウィルヘルム」モデル「WALSH」 5万2000円(税抜)
下/「EYEVAN 7285」モデル「772(47)」5万2000円(税抜)

伊藤さんが掛けている「マイキータ(MYKITA)」は、ゲルンハルド・ウイルヘルムとのコラボ・サングラス。「オージー・バイ・オリバー・ゴールドスミス」はセルフレームで、丸みとスクエアのハイブリッド感を感じる人気の高いフォルム。「EYEVAN 7285」の多角形は、オクタゴン型で、繊細なリムで構築されたツーブリッジがポイントだ。

伊藤さんが紹介してくれた今年のトレンドを踏まえて、ぜひあなただけの「今年の1本」を探しに行ってみてくださいね!

【問い合わせ】
コンティニュエ恵比寿
東京都渋谷区恵比寿南2-9-2 カルム恵比寿1F
03-3792-8978
営業時間:12:00~21:00
定休日:水曜
https://www.continuer.jp/

Photo:Riki Kashiwabara

Text:Makoto Kajii

Edit:Ryutaro Yanaka



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