誰でもなってしまう危険性が……!?
仲のいい友達のはずなのに、やたらとマウンティングしてきたり、陰口をこっそり広めて対象者を孤立させる……。こんな人、身近にいませんか?
このように友達のようで実は敵な人のことを、「フレネミー」と言います。今回は恐ろしいフレネミーを徹底解説!! これさえ読めば、フレネミーの罠から抜け出せるかも!?
目次
●フレネミーとは
・意味
・歴史
●どうしてそんなことをするの?
・強い嫉妬心
・利己主義
・自分が1番でいたい
●フレネミーは見分けられない!?
●フレネミーの特徴
・本人がいないところで悪口を言う
・人を軽視する言動がある
・昔からの友達がいない
・プライドが高い
・弱さを武器に共感を得る
・人の幸せを心から喜べない
・目立ちたがり
・友達認定が早い
●対処法
・話を受け流す
・褒めまくる
・友達を紹介しない
・弱みは見せない
●まとめ
●フレネミーとは
・意味
「フレネミー」とは、「友人」(friend)と「敵」(enemy)を組み合わせた単語です。「友人のフリをした敵」と言ったらわかりやすいでしょうか。
彼らの目的は、友人を装って相手に近づき不幸にすることです。

・歴史
「フレネミー」という言葉は、2000年代からアメリカの若者向け映画などのエンターテイメント作品に登場しはじめました。そしてアメリカのTVドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』や『ゴシップガール』によって人口に膾炙していくこととなります。
●どうしてそんなことをするの?
・強い嫉妬心
フレネミーに最も多い原因は、嫉妬心です。つまり、他人が自分より幸福なのが許せないと思う気持ちです。

・利己主義
彼らの親しさは非常に表面的です。自分にとって有益な情報を得るためだけに親しくするなど、あくまでも自分の利益が目的だからです。
・自分が1番でいたい
また、フレネミーな人々は何事も自分が1番でありたいタイプです。

競争心が強く、他者と比べて自分が劣っていることが許せません。そのため、自分より優位な人間を蹴落としたいと思っています。
●フレネミーは見分けられない!?
フレネミーの攻撃が他者に向けられている場合、非常にわかりやすく冷静に目の前で起きている出来事を分析することができます。

しかしその攻撃が自分に向けられている場合は、ただキツい人なんだと考え攻撃されているのだと認知できなかったり「口が悪いのは仲がいい証拠なんだろう」と自身を納得させてしまうことがあります。つまり、「当事者になった場合は想像以上にフレネミーだと見分けることができない」ということを留意しておいてください。
またフレネミーは空気を読むことが得意で社交的と表面的には非常に良い友人です。しかしその一方でプライドが高く、他人に対して嫉妬を強く抱きやすいという裏面があります。以下では、そのようなフレネミーの特徴をまとめています。
●フレネミーの特徴
・本人がいないところで悪口を言う
これがフレネミー最大の特徴と言っても過言ではありません。

親しげに近づいて情報を聞き出したら、それを周囲に吹聴します。中には、話に尾ひれを付けて、自分の立場が優位になるように仕向けるなどという酷いケースも。
知らない間にグループ内での評判が悪くなって孤立していた……という被害者も多いのです。
・人を軽視する言動がある
フレネミーの褒め言葉の中には、若干の棘があることが多いです。そのため褒められているはずが馬鹿にされたような気がしたり、微妙に上から目線に感じられたりがちです。

例えば、「そんな給料でもやりがいを持って働けるなんて、〇〇ってすごいよな~」「〇〇ちゃんってプリクラだとめちゃくちゃ可愛いよね!!」などなど……。
彼女たちは、本心から人を褒めたり正しく評価することが悔しいのだそうです。
・昔からの友達がいない
フレネミーは、同じ集団と長く付き合うのが苦手です。なぜなら、本性がバレて嫌われてしまいがちだからです。過去の友達の話にノッてこない人は、同じ人と関係を維持することが難しいタイプなのかもしれません。
もちろん、他に何かつらい過去があるという場合もありますのでご注意を。
・プライドが高い
プライドが高いことも大きな特徴です。彼らは自尊心が高すぎるがゆえに嫉妬をし、人の上に立つためなら手段を選ばないのです。
プライドがエベレスト級で、自分が軽んじられたと感じるとすぐに怒るような人はフレネミーになりやすいと言えるでしょう。

・弱さを武器に共感を得る
自分が攻撃されたと感じると、悲劇のヒロインを装って味方を作ろうとすることも特徴の1つです。「〇〇に悪口を言われた」などは、フレネミーが周囲の気を引くための常套手段だと言えます。
・人の幸せを心から喜べない
フレネミーは、口では人の幸せを祝うようなことを言いますが、心の中は嫉妬心でいっぱいです。幸せな人を見ることを苦痛に感じる場合さえあります。そのため、自分より幸せな人を見ると、その人を攻撃したくなってしまうのです。
・目立ちたがり
他者が自分より幸せであることを認められないフレネミーは、承認欲求も強いです。なので行動も目立つ方へと向かっていきます。

例えば「誰かの恋愛成就で盛り上がっていたら、すかさず自分の話を始めて場の注目を集める」などがあるあるでしょうか。
・友達認定が早い
フレネミーは、知り合ってから友達になるまでや、友達から親友認定するまでの期間が大変短いです。
ですが、彼女たちは本当の意味で心の友になろうとは思っていません。「親友なんだから何でも言って!!」と相手の愚痴や悩みを引き出すのが目的なのです。
●対処法
フレネミーの罠を回避する1番の対処法は、できるだけ関わらないようにすることです。とはいえ、職場などにフレネミーがいる場合は関わらないという訳にもいきませんよね。
ここでは、そんなフレネミーと上手に付き合っていく方法をいくつかご紹介します。
・話を受け流す
もしもフレネミーが誰かの悪口を言っていても共感や同調をしないことが大切です。同調してしまうと、あなたが悪口を言っていたと周囲に吹聴されてしまう危険性があります。あまり深刻に相手の話を受け止めず、「へー、そうなんだ」と軽く受け流すようにしましょう。

・褒めまくる
どうしても関係を保たないといけない相手の場合、とにかく褒めておくのが得策です。なぜならば、このような人々は自分が褒められているあいだは満足してくれるからです。
・友達を紹介しない
フレネミーには自分の友人などを紹介しないのがベターです。紹介した友達に悪口を吹き込まれてしまう恐れがあります。
その陰口を信じない堅実な人も多いですが、そういう賢い人ばかりとは言えないのが現実。大切な友達や恋人は絶対に紹介しない方が身のためでしょう。

・弱みは見せない
彼らは人の失敗談などを聞くと周囲に言いふらす傾向にあります。なので、そのようなネタを与えないのが重要です。自分の悩みや考えを過度に明かさない、そのためにも2人きりで会わないようにすることが必要です。
恋愛相談もできるかぎり避けましょう。妬まれ、攻撃される可能性があります
●まとめ
親しいと思っていた相手が実は自分を貶めていた……。人間不信になってしまいそうですが、フレネミーの根幹である「他人をうらやむ気持ち」は誰でも持っています。

見分け方の項目を読んで、「自分もあてはまるかも…」と不安になってしまった方もいるのではないでしょうか? ですがその嫉妬心を他者にぶつけず、上手く昇華して努力のモチベーションにできるといいですよね。自分自身がフレネミー化して誰かを傷つけてしまわないよう、気を付けていきたいものです。
また、友人として付き合ってきた人との関係を絶つのは難しいですが、心の平穏が第一。一緒にいてストレスが溜まるというのは、あるべき友人関係ではありませんよね。
皆様がご自身にとって本当に素敵な友人に囲まれて、心穏やかに過ごせますように!!
Photo:Getty Images
Text:K.S