袖を通したら100%気絶。女子ウケだって100%です(笑)
さて、124回めは「カンタータ(cantate)」のアワードジャケット a.k.a. スタジャンです。デザインについても語りたいことは山ほどあるんですが、まずは素材。その裏地です!

見てください、コレ。袖裏からポケットの中まで裏全体にトップグレードのシルク毛布が貼られています! もともとは あるお方のために寝具として開発された生地なんですが、とにかく柔らかくて暖かい。肌触りが極上すぎて、袖を通したら一瞬で気絶します。
中はTシャツ一枚でも十分に暖かいですし、この肌触りを存分に楽しむなら本当は裸で羽織りたいぐらい。変態っぽいので自粛してますが(笑)。

イイ歳のおっさんなのでワッペンなしとも迷いましたが、実はコレ、敬愛しているイラストレーターであるSODEKAHOこと そで山かほ子さんの作品。
カンタータ松島さんを筆頭とする飲み仲間共通のハッシュタグ#夜が足りない をイメージして白熊がビールを飲んでおり、毛並みまで再現した丁寧な刺繍と、Not Enough Night(夜が足りない)のメッセージ入りとあらば、ハズすわけにはいきません。よって清水ダイブです!
実際に着て飲みに行くと、驚くほど女性ウケは抜群でして、たまには こういうアイテムにチャレンジしてみるのも悪くはない(笑)。

裏地がスゴすぎて語り忘れてしまいそうですが、実は表地だってスゴいんです。
カシミヤ5%のオリジナルのトップ糸に加え、スーパー100から140までの4種類のウール原料をブレンド。まずスーパー100で芯のハリをつくり、次にクリンプが強めの紡毛原料のコシ感を出し、メインのスーパー120~140の紡毛原料でソフトな風合いときめ細やかさを出すことで、ソフトさの中にもどこか男っぽいハリとコシを持たせているんだとか。やっぱ すげぇわ。
紡績から徹底してこだわってるのは、先日取材してきた動画を見ていただければ、伝わりますかね。
素材のウンチクは絶対に女子ウケしませんが、触り心地は口ほどに物を言うじゃないけど、触らせたら絶対に気づくし、驚く。試しに着せたら奪われる可能性も高い(笑)。
そこまで考慮すれば、高くない! 出逢い、お近づきのツール代分が乗ってるものと換算し、次の展示会でもブレイクする覚悟はできています。

色使いも渋くてイイ感じ!




Photo:Naoto Otsubo
Text:Ryutaro Yanaka