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CAR Dr.ノリシゲの妄想ドライブ

【クルマの話題で仕事も弾む!?】昨年のクルマ事情を一挙おさらい!

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説明しよう! 妄想ドライブとはヴェテラン モータージャーナリスト・ノリシゲセイイチが「このクルマにのったら、こんなことをしたい。こんなところに行きたい。この街道でぶっ飛ばしてチャンネーとこんなことがしたい!」と妄想の世界に遊ぶ気絶コラムである!

2018年輸入車総決算。下剋上はあるのか?

現在開催中のデトロイト・モーターショーのプレスカンファレンスを待っていると、ギリギリ締切りが間に合わないので今回は輸入車総決算2018年版をお届け。期間は2018年1月~12月でブランドごとの新車登録数を検証。データはJAIA(日本自動車輸入組合)による統計となります。

日本導入が待ち望まれる人気車の新型メルセデス・ベンツCLA
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ニッポンでイチバン売れた輸入車は概報の通りメルセデス・ベンツです! 2位BMWを7000台近く引き離しもはやぶっち切りの様相。2019年はプレミアムコンパクトのAクラスが実質的なデビューですし、これにBクラス、CLAが加わるとさらに上積みが期待できます。もしGLAまで出揃うとなれば鬼に金棒でしょう。

それではデータを見てみましょう。ブランド別に普通乗用車(前年比)、小型乗用車(前年比)の順で掲載します。

輸入車新規登録台数2018 トップ10
1位 Mercedes-Benz:67,530(99.0)/1(―)
2位 BMW:50,978(97.1)/4(66.7)
3位 VW:47,399(130.2)/4,559(36.1)
4位 Audi:26,473(93.4)
5位 BMW MINI:25,984(102.2)
6位 Volvo:17,392(110.3)
7位 Jeep:11,438(113.2)
8位 Peugeot:9,880(119.9)/1(50.0)
9位 Porsche:7,151(103.4)/15(166.7)
10位 Land Rover:3,963(110.2)/1(100.0)

BMWは辛くも2位を堅持しましたが年度末で登録台数を締めた場合、フォルクスワーゲンが逆転の可能性も。このデータを見る限り、ドイツのプレミアムブランド御三家であるアウディが苦戦中。MINIはクロスオーバーが刷新されればもう少し伸びそうな雰囲気。

VWはスポーツモデルのGTIシリーズがカンフル剤に(ポロGTI)
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ボルボは前年比10%以上伸びていますが、人気はあっても納車待ち状態。堅調な伸びを見せるJeep、1万台の大台が目前のプジョー、安泰のポルシェ、人気モデルのイヴォークの投入でさらに期待できるランドローバーと並びます。ランキング中盤戦は11~20位まで。

11位 Citroen 3,551(113.0)/ 9(100.0)
12位 Jaguar:3,260(124.7)
13位 Alfa Romeo:2,497(137.6)/13(56.5)
14位 ABARTH:2,352(102.9)
15位 Maserati:1,453(79.7)
16位 Fiat:1,175(80.6)/4,838(95.5)
17位 Renault:4,627(106.5)/2,625(94.6)
18位 smart:2,465(53.1)
19位 Ferrari:766(98.8)/1(―)
20位 Chevrolet:750(114.7)

なんと2018年は1ヶ月平均63.9台でフェラーリが売れております(1日2台強です!)。健闘しているのが2車種展開のアバルトで、そのブランド力を思い知らされる販売数。アルファロメオは手頃なクラスのジュリエッタがモデル末期。ぐっと落ち込んだマセラティはタマがないというか、フレッシュなのは新規モデルのレヴァンテだけ。フィアットも継続モデルだけに約2割ダウン。

全モデル好調のフェラーリは永遠のアイドルです!
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健闘している印象なのはルノーでしょうか。モデル毎に根強くファンが居るのでSUV系の売れ行き次第で5000台まで期待が募る2019年です。ランキング後半戦は一気にお見せします。

21位 DS:749(93.7)
22位 Cadillac:623(111.3)
23位 Lamborghini:543(114.3)
24位 Bentley:437(104.5)
25位 Dodge:382(119.7)
26位 Ford:376(89.1)/5(62.5)
27位 Aston Martin:316(98.4)/2(―)
28位 BMW Alpina:253(115.5)
29位 Rolls-Royce:230(102.2)
30位 McLaren:222(135.4)
31位 Lotus:208(128.4)/16(160.0)
32位 Chrysler:47(22.2)
33位 GMC:17(106.3)
34位 Morgan:9(128.6)/16(100.0)
35位 Bugatti:6(―)/1(50.0)
36位 Lancia:3(60.0)/14(87.5)
37位 RUF:1(50.0)

世界的に絶好調なのはレース系ブランドのマクラーレンです。ちなみに同社のロードカーは累計1万5000台ほど世界に出回っております。また、上記16ブランドのなかでアルピナがプラス傾向ですが、とても大人のクルマなのでコレを選ぶとはお目が高いという印象。

超絶ラグジュアリーブランドのブガッティが2018年は6台も上陸。まさに日本の底力!
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1桁台数に注目すれば、2億はくだらないブガッティが6台も売れております! モーガンは2年以上の待ち期間があるでしょうから、まあ安定の数字です(笑)。正規輸入がないランチアはクルマ好きが好む由緒正しいブランド。親会社のフィアットはこのままランチアを塩漬けするのか気がかりです。

最後に逆輸入ランキングです。

1位 Honda:14,128(473.9)/2(33.3)
2位 Nissan:23(7.5)/12,146(83.2)
3位 Suzuki:4,442(77.0)
4位 Mitsubishi:3,117(79.8)
5位 Toyota:323(38.3)/200(―)

ブランド力やラインナップ数でランキングは大きく左右しますが、絶対数の少なさはイタリア車とフランス車といったラテン系の独壇場。2019年も盤石に見えるメルセデス・ベンツはクルマの3台要素である「走る・曲がる・止まる」に「話す」を加え、新たな時代に望みます。自動運転技術やEV化も進む2019年。まだまだクルマは進化していきます。

Text:Seiichi Norishige

■Mercedes-Benz CLA Coupé (2019): World Premiere | Trailer

 


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