スニーカーブームの今、原点回帰する人が続出
第108回目は、コンバースのオールスターです。

この連載も、気づけば100回を超えましたが、まだご紹介していなかったんですね。なにせ、世界的な定番とあって、すっかり失念しておりました。
コンバースのオールスターといえば、言わずもがなキャンバススニーカーの大定番。2017年には、生誕100周年を迎え、大々的なキャンペーンが展開されました。アニバーサリーモデルも数々登場したとあって、長らく離れていた人も再びオールスターの魅力を再認識したことでしょう。
バスケットシューズとして誕生したオールスターは、キャンバスアッパーと内側のアンクルパッチが特徴。基本的な作りは、100年前からほぼ変わっていません。実はオールスターが生まれた当時、バスケットボールはスポーツとして黎明期。コンバースは、オールスターの販促も兼ねて全米大学リーグのスコアなどをまとめたイヤーブックを制作するなど、バスケットボールの発展に貢献しています。つまり、今のNBA人気は、オールスターなくしてはなかったかもしれません。
オールスターと肩を並べるスニーカーは、ないと言ってよいでしょう。


昨今、ご存知の通りスニーカーブームが継続中で、ダッドスニーカーなるキャラの強いデザインも登場しています。そんな中、感度の高い人の中には、ベーシック路線に回帰している動きが。オールスターも、そのひとつ。いやはや、帰る場所があるって、いいですね。

各5800円(税抜)/コンバース(コンバースインフォメーションセンター)



Photo:Naoto Otsubo
Styling:Kohei Kasajima
Text:Masafumi Yasuoka
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