FORZA STYLE シニアエディター
さまざまな雑誌での編集、webマガジン『HOUYHNHNM』編集長を経て、『FORZA STYLE』にシニアエディターとして参画。現在までにファッションを中心に雑誌、広告、カタログなどを数多く手掛け、2012年にはニューバランス初となるブランドブックも編纂。1976年生まれ。
さて、120回目も恒例の「エルメス(Hermès)」。ジップアップのニットブルゾンで、前身頃がゴートスキン(ヤギ革)で、それ以外は安定のカシミアです。っていうか、どんだけ買ってるんだ?
でも最近頑張ったご褒美として買うモノって、エルメスでしか見付けられない気がしてるんですよ…。はっ、これがこじらせか?
出逢いは 2016-2017年秋冬コレクション。最初はスニーカーばかりに目がいっており、実物チェックしにお店に足を運んだ際、何とは無しに見てたラックに掛かっていたのが、この素敵なニットブルゾン。
でも、エルメスでヤギ革×カシミアですから、想像の遥か遥か上をビューンと飛び越えていく驚きの価格…。まぁ 買えませんよね。結構簡単に諦めました。以前に書きましたが、このシーズンにはスニーカーを色ち買いしちゃってるんで、予算的にも限界。
ところが、やっぱ神様いるから(笑)。シーズン終わりに届くソルドのご案内、フラフラと会場に向かい、片っ端からラックをくまなくチェックしてると、見覚えの、いや触り覚えのある革の触り心地。運命の再会を果たしちゃうわけです。
これもエルメスマジックなんですが、定価が定価なので、セールで値引きされてると、もの凄〜く安くなってる気がする(笑)。ただの麻痺ですが…。
そして、革とカシミアという2大好物の組み合わせとなれば、多少高くても買っておいて損はなし。この多少という部分が大切で、エルメスの場合、セールでやっと他ブランドの定価より少し安いかな程度なんですが、買えなくはなくなるという。
気がついたら他何点かをビニールに詰め込んでレジに並び、魔法のカードを差し出し、清水ダイブをかましておりました…。
もう素材の素晴らしさは言わずもがな。異素材を組み合わせてるのに、繋ぎ目もめちゃくちゃ綺麗で、惚れ惚れしちゃう。
裾がリブのニットブルゾンって、ダブルジップじゃないと腰回りがダブついて気持ち悪いんですが、そこもしっかりririのダブルジップ使っていて完璧! ちなみに、このジップヘッドも恒例の「よく見たら H」(笑)。しかも、HERMÈSの刻印は裏側にしか入っていないんですね。さり気ない。
普段ほとんど黒は着ないし、全身黒とかちょっと気恥ずかしくてできないので、ちょっとだけ色を挿して着こなすことが多いですかね。
カシミアとはいえ真冬になってしまうと風が吹けば寒いですし、前身頃がレザーなので この上に何か羽織るってのもできない…。今の日本は秋が短くなってしまっているので、着られる時期が少ないんですが、過度にデザインされたアイテムではないので流行とか一切関係ないですし、何歳になっても着られるから、時間は掛かるけど確実に減価償却はできる。はず。
セールとは言え、全然安くない買い物でしたけど、結果大満足してます。
ちなみに、人気があったのか、今シーズンもほぼ形を変えることなく、似たアイテムがリリースされているのを見かけましたが、僕が購入したときより さらに高くなってて、値札見てひっくり返りそうになりました(笑)。
靴のときにも書きましたが、革を含め、カシミアなど原材料がどんどん高額になっているので、今後も価格は高くなっていく一方。買い求めやすい価格で提供しようと思ったら、必然的に質を落とさなくてはならないのは自明の事実。
ヴィンテージを探し求めるのは別として、"今"が一番の"お買いどき"ってことだと思います。ってなわけで 今日も今日とて買い物へと繰り出しますよっと。
リッチ過ぎて笑っちゃう…
Photo:Naoto Otsubo
Text:Ryutaro Yanaka
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