部長:合コンや紹介で色々な方との出会いを繰り返す中で、知り合う前や、知り合った後に、自分のプロフィール代わりに、以前の川崎先生への相談記事をLINEで送っていたんですよ。合コンの後、連絡先を交換した方には必ず送っていました。僕のパーソナリティを理解するには、一番良い記事だなと思っていまして。それで、ほとんどの女性は引いていくわけですが(笑)、婚約者である彼女だけが、あの記事をきっかけに、僕に興味を抱いてくれたんです。
川崎:まさか、あの時の対談がご縁になるなんて夢にも思いませんでした(笑)。嬉しい~。
部長:元はと言えば、会社の後輩の女の子の旦那さんの部下で。後輩の女の子から「同い年くらいで、独身の人がいるから会いませんか?」と話をいただいて、会ってみることになったんです。最初は、後輩の女の子も旦那さんも一緒に、つまり4人で会う予定だったんですが、ちょうど会おうとしていた時に後輩の女の子の妊娠が発覚し、一緒に来られなくなってしまったんですね。それで、いきなり2人でデートすることになったんです。
川崎:では、彼女に質問して良いですか? 正直なところ、部長さんの第一印象ってどうでした?
フィアンセ:年齢を聞いていなかったんですけど、なんだか想像していたより若い方だなと。「シングルファーザーで部長」とだけ聞いていたので、私よりも10個くらい年上の人を想像していたんですね。
川崎:では、部長から見た彼女の第一印象は?
部長:月並みですが、なんだか明るそうな美人だなあ、と。あと、目元がはっきりしているので、「デヴィ夫人の若い頃」って、このことか、と(笑)。
川崎:それで、お付き合いするにあたり決め手はあったんですか? きっかけとか。何回目のデートで、とか。
部長:3回目のデートですね。でもそのデートが我ながら最悪で(笑)。とにかく、新宿二丁目のオカマバーをハシゴしまくったんです。ハードなデートでしたね。朝の4時くらいまでハシゴして……。もう、よくわからないけど、なるようになれ!という感じですよね。なのに、なんだか彼女、快く付き合ってくれて……。酔った勢いだからこそそんなデートができましたが、ふと我に返った時、「あ、これは嫌われたな」と覚悟していました。けど、そのハシゴの途中に、一か八かで告白してみたんです!!
川崎:え、二丁目で?(笑)
フィアンセ:はい。それも、二丁目交番前で(笑)。道です。道。
川崎:そこでオッケーが?
フィアンセ:はい。
川崎:正直なところ、迷いませんでした? だって、そこは二丁目だし、道ばたでの告白だし、朝までオカマバーをハシゴしている、シングルファーザー、さらにドMという性癖の情報(笑)。
フィアンセ:いえ、迷うことはありませんでした。私も同じマスコミ畑でやってきましたし、こんなに一緒にいて面白い人っているんだ……と感じていたので。むしろ、「私、ドSじゃないけど大丈夫?」とたずねた記憶があります(笑)。
川崎:まあ、素敵……。心が広い。
部長:そうなんです。彼女、心が広いんですよ。しかも同業なので共通の話題が豊富で、さらに仕事に対する理解もあり、本当に助かっています。例えば僕がどうしても仕事でデートをドタキャンしないといけない時も、普通の女性ならプンプンするじゃないですか? それが一切なくて、理解してくれるんですよね。本当にそれがありがたいです。
川崎:よかったわねぇ……。本当、涙が出てきます。鬼の目にも、ってやつですかね。ところで、部長さんには、彼女の事前情報ってあったんですか?
部長:「デヴィ夫人の若い頃に似ている美人」という情報だけでした。とりあえず、すぐにデヴィ夫人の若い頃の写真を検索しましたが、見れば見るほど想像がつかなくなりましたね。
川崎:(笑)。たしかに、でも、言われてみれば、目元の華やかさなんて、デヴィ夫人の若い頃のようですよね。美しいお顔立ち。本当、部長、なんて幸せなの! それにしても彼女は、いきなり1対1でデートって抵抗なかったですか?
フィアンセ:それはなかったですね。というのも、お互い職業上、マスコミ関係で取材にも慣れていますし、1対1で初対面の人と会うということには慣れていたので。
川崎:そうなんですね。ちなみに、いきなり核心に触れますが、今後の結婚のビジョンをお伺いしてもよろしいですか?
部長:ええ、ゆくゆくは……。
川崎:え? いつですか? そこはハッキリさせてもらわないと。ねえ? 女性は不安になりますよ。
部長:解決するべきことはあって。例えば……