“普通”こそが至高だと気付かせてくれる時計です
第92回目は、グランドセイコーのヘリテージコレクションです。
靴と時計は身につける人のアイデンティティを雄弁に語ります。昔から言われていることですが、スマホで正確な時刻を知ることができる現代においては、その意味がより濃くなったと言えるのではないでしょうか。
その意味でグランドセイコーは、端的に言えば真面目なイメージ。もっと言えば、“普通”です。しかし、それこそが世のビジネスマンたちに受け入れられている最大の理由。その魅力を色濃く反映しているのが、このヘリテージコレクションです。
ヘリテージ……つまりグランドセイコーの伝統は、“セイコースタイル”と呼ばれる一貫したデザイン方針によく表れています。平面的で無駄な意匠を排除したシンプルなデザインは一見すると地味ですが、時計本来の時刻を正しく知らせるという機能のために、計算に計算を重ねて設計されたもの。針やインデックスのカット面の幅や角度に至るまで、こだわり抜かれているんです。
グランドセイコーは、そんな時計の本質を突き詰めた“セイコースタイル”を50年にわたって受け継いできました。それこそが永久の王道ウォッチと言われる所以であり、ヘリテージコレクションが人気となっている理由なのです。
中でも写真の「SBGA283」は、「圧銀放射仕上げ」による美しいシャンパンゴールド色の文字盤が人気を呼んでいるモデル。独自の駆動方式「スプリングドライブ」による高精度、細部の仕上げの美しさ、瞬時に時刻を判別できる圧倒的な視認性など、グランドセイコーの魅力を余すことなく体感できる一本です。
意匠に富んだヨーロッパの時計ももちろん魅力的ですが、それとはまた違う凄みが、グランドセイコーにはあります。世界を飛び回る日本のビジネスマンにこそ、腕にグランドセイコーを巻いて、日本をアピールしてもらいたいものですね。
Text:Ryo Ishii
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