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HEALTH

風邪でもないのに高熱って、知恵熱?
実は「ストレス性高体温症」という病気だった!

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高熱を治す方法と予防法

ストレス性高体温症かも……と思うような発熱がある場合、いったいどうすればよいのでしょうか? 自分で治す方法や、これからならないための予防法はあるのでしょうか。

①熱を下げるには?

自分でできる方法

まずは可能な限りストレスの原因になっていると思われるものを取り除きましょう。もちろん、ムカつく上司を左遷させるなんて限りなく不可能に近いですが、適度にストレスを発散して溜めこみすぎないようにしたり、なるべく大人な対応でスルーして気に病まないよう心がけたり、ストレスへの対処法を身につけましょう。

普段の生活のちょっとしたことが、知らず知らずのうちにストレスになっていることもあります。心にゆとりのない毎日でつい不摂生に……といった生活習慣の乱れなども関係してきます。食事や睡眠など、精神面だけでなく身体の健康にも気をつけたいところです。

病院を受診する場合

病院に行くのであれば、まずは内科にかかり検査や診断を受けましょう。そこでストレス性高体温症(心因性発熱)という診断を受けたら、必要に応じて心療内科にかかることをおすすめします。精神疾患と併発している場合は、精神科で治療していくことでストレス性高体温症も快方に向かうことがあります。いずれにせよ、専門医のアドバイスに従いましょう。

②予防のための対策は?

ストレスを抱え込まない

最も効果的なのは、そもそもの原因であるストレスを溜めないように対処する方法です。ストレスの原因に心当たりがあり、それを取り除くことができるようであればベストです。しかし、人間関係や介護などによるストレスである場合、そう簡単に原因そのものをなくすことはできませんよね。

そんなときはまず、自分なりのストレス解消法を見つけるようにしてみてください。おいしいものを食べる、ジムでいい汗をかく、好きなお酒を飲む、ショッピングをする、お気に入りの曲を聴く、ペットで癒される……など方法はいくらでもあります。格闘ゲームの敵キャラをいつも言い返せないあの人に見立ててボコボコにしてしまってもいいかもしれません。

また、悩みやイライラを自分だけで抱え込むのではなく、誰かに話してみることも大切です。自分の話を聞いてもらうだけでも心が軽くなることがあります。また、相談に乗ってもらうことで、自分では気づけなかった解決法が見つかることがあるかもしれません。

自分の身近な家族や友人、同僚に相談できればよいですが、内容や状況によっては難しいこともあるでしょう。そんなときは自治体などの団体が運営している相談窓口やカウンセリングを利用してみるのも手です。現代では気軽にネットで相談してみることもできますが、不特定多数の人が閲覧できるものであれば細心の注意が必要です。

おすすめの食事

菓子パンやファストフード、インスタント食品ばかりを食べていると、栄養バランスが悪くなるだけでなく、血糖値が急激に上昇・下降するためイライラしやすくなり、ストレスをより感じてしまう傾向にあります。ジャンクフードはほどほどにしたいですね。

また、ストレスを感じると体内では防御反応が起こり、副腎でホルモンを分泌します。そのときビタミンB群とビタミンCが消費されるのですが、これらの栄養は長く体内に保存することができないため、毎日摂らないと不足してしまいます。豚肉、レバー、乳製品、パプリカ、キウイなどを欠かさず摂るようにしましょう。

ストレスで通常時より多く分解されてしまうたんぱく質や、ストレスで低下した免疫力をアップさせるビタミンAも積極的に摂取したい栄養素です。肉類や魚類、卵や大豆製品、緑黄色野菜などに多く含まれているので、これらの食品も毎日きちんと食べるように心がけましょう。

青魚や卵、大豆やレバーに含まれる栄養素はストレス緩和のための物質「アセチルコリン」を作る材料にもなります。また心のバランスを整える「セロトニン」は、肉類や魚類、卵や大豆・乳製品に含まれる栄養素から作られます。いずれもたんぱく質を含む食品が多いので、ストレスや発熱で食欲がなくてもしっかり食べたいところです。

食べ方にもポイントがあります。よく噛んで食べるとイライラが抑えられますし、家族や友人など誰かと一緒に食事をすると、気持ちが落ち込まずおいしく感じて食も進みます。人と一緒に楽しくおしゃべりしながらゆっくり味わって食べましょう。

睡眠をしっかり

生活リズムが乱れたり睡眠時間が短かったりすると、疲れが出やすくなるのに加えてストレスを感じやすくなってしまいます。毎日決まった時間に起きて決まった時間に寝ること、適切な睡眠時間を確保することが心身の健康の基本です。

夜なかなか寝つけないという人は、食事の時間を早める、寝る直前はスマホやパソコンの強い光を見ないなど、眠りを妨げないように工夫してみてくださいね。

まとめ

「大人の知恵熱」は、頭を使いすぎると脳がヒートアップしてしまうというものではなく、極度のストレスによって体温が上がる心身症です。現代のストレス社会では、原因不明の発熱に悩まされる人が増えているといいます。しかし、ストレス性高体温症という病気があるとわかれば、ストレスにうまく対処することで改善が期待できます。

ストレスをより多く感じてしまう人には、真面目で責任感が強いタイプが多いそう。問題があっても自分だけで解決しようとするため、ひとりで抱え込んでしまうのです。そんなあなただからこそ、たまには人に頼ったり、相談してみたりするのもいいのではないでしょうか? がんばりすぎない、を合言葉にしてみてください。

Photo:Getty Images
Text:N.M



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