強さこそ正義であると証明したG-SHOCKの原点
第90回目は、カシオのG-SHOCK・5600シリーズです。
「フロッグマン」「マッドマン」「イルクジ」……。G-SHOCKといえば、40男にとっては青春そのもの。90年代には社会現象となるほどの一大ブームを巻き起こし、ファッションアイコンとなったG-SHOCKですが、その原点となったのが1983年に発売された“スピードモデル”こと5000シリーズでした。
ウレタン樹脂で全面を覆い、エンジンを点で支えることで中への衝撃を和らげる中空構造を開発し、アイスホッケーの選手が全力で叩いても壊れない。そんなワケあるかと当時は誰もが思ったわけですが、当時のアメリカのTV番組で本当であることが実証され、人気に火が付いたという話は有名です。今ではすっかり定着したこの耐衝撃という設計思想を腕時計に持ち込み、強さこそ正義であると全世界に証明して見せたのが、他でもない5000シリーズなのです。
さて、この「GW-M5610-1JF」は、そんな5000シリーズの初代「DW-5000」に姿はそっくり。でも、中身は現代的に進化していて、ソーラー充電システム「タフソーラー」と世界6局(日本、北米、ヨーロッパ、中国)の標準電波で時刻を自動調整する「マルチバンド6」などの機能がギュッと凝縮しています。
G-SHOCKは、今年で誕生から35年。昔の親友に会ったような懐かしい気持ちで、もう一度その腕に巻いてみては。
誕生から35年経ってなお、中身を時代に合わせて進化させている5000シリーズ。ニール・ヤングの名言じゃないですが、変わり続けるからこそ、今でも変わらずに定番なのでしょう。
Text:Ryo Ishii
【問い合わせ】
カシオ計算機 お客様相談室
03-5334-4869
http://g-shock.jp/