どんなシーンでも様になる、大人コートのお約束
冬のコートスタイルにおいて、定番中の定番といえばやはりチェスターコート。英国クラシックスタイルがトレンドを牽引する中にあっては、特に重宝するコートです。一方で、大人のカジュアルコーデにおいても有用で、チェック柄やビッグヘリンボーンを選べば、クラシックな落ち着きがありながらも、休日らしい抜け感を両立して楽しむことができます。
ドレス感をアップさせるなら、フロントは比翼仕立てを選ぶと良いでしょう。または、よりクラシックに、そして貫禄ある姿を楽しむならダブルも有力な選択肢になりますが、ここで豆知識。ダブルブレステッドでアルスターカラー、ターンナップカフ、そしてバックベルトといった仕様のコートは、チェスターコートではなくポロコートとなります。
その名の由来は、もちろんポロ競技から。ゆえに、英国クラシック感はひとしおです。カジュアルにおいては、シングルのチェスターコートが使いやすいですが、生地の風合いや色柄によっては、ポロコートもありですね。
Ralph Lauren ラルフ ローレン
ラフなクルーネックも、チェスター一発で上質に

厚手でハリのあるウール混生地は、高い保温性を約束するとともに、ショルダー周りに構築感を与えてくれます。ダブルフェイス織りで、裏面はブラックウォッチ柄に。そのブリティッシュな雰囲気に合わせて、インナーにはケーブルニットを。Tシャツ上に合わせたラフなスタイルですが、構築的なチェスターコートのおかげで、品良く見せることができます。
BOGLIOLI ボリオリ
クラシックだけどカジュアルにもマッチ

上質なウールを、ガンクラブチェックとのダブルフェイスに織り上げた生地に対して、上襟にはベルベットを配し、英国クラシック感をより主張。フロントは比翼仕立てですが、フラップ付きのパッチポケットは特徴的で、カジュアルコーデにも馴染んでくれます。
Banana Republic バナナ・リパブリック
汎用性の高さなら、グレーのヘリンボーンは筆頭

ビジネスにもカジュアルにもマッチするウールヘリンボーン織りの生地は、イタリアのマリオベルッチ社製。高級ファブリックメーカーですが、スタンダードなミディアムグレーとあって、色落ちデニムにも合わせられます。シャープなシルエットは、モードなコーデにも。
LUIGI BORRELLI ルイジ・ボレッリ
色も生地感も、コーデの主役に相応しい表情深さ

ウール混による、ざっくりとした風合い豊かなビッグヘリンボーン生地。ネイビーをベースにブラウン系のネップが入ることで、英国カントリーな空気感を楽しませます。一方で、ターンナップカフやバックベルトなど、よりクラシカルなポロコートディテールが随所に。
Paul Smith ポール・スミス
定番ゆえに、こんな個性の主張が欲しくなる

見どころはやはり、スーツやジャケットにも採用されている独特なラペル。ローゴージですが、レトロとはひと味違う独特なカーブを描くデザインは、クラシックなチェスターコートを個性的に見せます。生地はウールにカシミア、キャメルをブレンド。ビッグヘリンボーンもまた“普通”とは一線を画します。







Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Model : Isao Takahashi(FORZAR)
Text:Masafumi Yasuoka
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