男を惹きつけてやまない定番の魅力。しかし、定番ゆえに見過ごし、定番ゆえに買い逃してはいませんか? 知ればあなたの人生を必ず豊かにしてくれるFORZA厳選の「鉄板定番」を、あらためて紐解きご紹介します。
ダウンに色気を与えるなんて、さすがイタリアです
第87回目は、ムーレーのSIROです。
23万円(税抜)/ムーレー(ムーレー 銀座店)
アウトドア由来のダウンジャケットがラグジュアリーアウターとして定着して久しい昨今ですが、数あるブランドの中でも、やはりイタリア勢は群を抜いています。その筆頭と言えるのが、ムーレーではないでしょうか。
2006年にイタリア・ヴェローナで誕生したムーレー。主力アイテムにダウンアウターを据え、ラグジュアリーアウターブランドとしてスタートしました。ここの魅力は、ダウンから表生地に至るまで、すべてにおいて高品質であることを自負している点。それを象徴するのが、今回ご紹介するモデルSIROです。
ダウンに採用するのは、軽さとフィルパワー共に高品質なホワイトグースダウン。これ、イタリア政府が定めた規格に準じたプルミュールダウンと呼ばれ、イタリア国内で原毛を徹底洗浄しているのが特徴。巷では、ダウンの宝石と称されています。そして表生地には、ウール×カシミアが。ロロ・ピアーナ社のストームシステムを採用することで、保温、透湿、防水、防風性を確保しながら、テカテカなナイロンとは別格なラグジュアリー感を楽しませてくれます。
その軽さと手触りたるや…。クロークに預けた後、絶対スリスリされていると思います(笑)。
デタッチャブル仕様になった襟のファーには、ラビットファーを採用。細部のパーツデザインも、実にラグジュアリーです。その一方で、薄手でもしっかりと保温性を確保できるよう、ダウンパックを小分けにしてダウンの片寄りを防ぐなど、実用性においてもしっかり考慮されています。
軽量性を追求したライトダウンブルゾンのCATALDI。薄手のチューブキルトデザインで、表地にはストレッチ性を備えたナイロン×ポリウレタンを採用しています。ゆったりサイジングのコートとなら、インナー使いも。12万8000円(税抜)/ムーレー(ムーレー 銀座店)
ラグジュアリーダウンは数あれど、レザーやムートンとも張り合えるダウンアウターって、そうそうないと思います。ド派手なロゴアピールがないのも、その要因ですね。
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Photo:Naoto Otsubo
Styling:Takahiro Takashio
Text:Masafumi Yasuoka
【問い合わせ】
ムーレー 銀座店
03-6228-6041
https://www.moorer.clothing/
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