カフのレザーだけでも 買う価値アリ!
さて、106回目は、またまた またまた「エルメス(Hermès)」のシャツです。爽やかで涼しげなブルー地に 白のジャカード織りでストライプが施された、美しい一枚!
ん? よく見ると、そのストライプが「H」で構成されてるんです! いやいや、さり気なさすぎるわっ!ってツッコミたくなるでしょ?
しつこいんですが、「よく見たら Hだった」なんていう まるで自分を表しているかのよう……。こういう意味あるんだか、ないんだかのディテールが盛り込まれたアイテムが本当に好きなんでしょうね。我ながら呆れますが(笑)。
もちろん、コチラもまだ女性には使えていないのは ココだけの秘密。
ただ、今回このシャツを清水ダイブしちゃったのは、それだけが理由ではないんです。カフ部分がレザーで留める仕様になっていて、セリエと呼ばれるボタンも付いてるんですよ。
男性って時計かカフス、まぁせいぜいリングか、ブレスくらいしか装飾品って着けないですよね。でも長袖、しかもシャツを着るってなると、ブレスはほぼ見えないから飾る機会は減るわけです。
そんなときに、このシャツならさり気な〜くアクセントになる! しかも、それがエルメスで、レザーとあらば破壊力も抜群じゃないか?って。確かにシャツとしてはエルメスの中でも高額でしたけど、レザーのブレスを2本買い足すのと比べれば、断然安い! 気がつけば、試着を済ませ、魔法のカードをスタッフに差し出していましたとさ。
そうそう。このシャツの利点は、じつはもうひとつありまして、裾がラウンドではなく、スクエアにカットされているんです。ってことは、タックインするだけじゃなくて、サラッと羽織ってボタンを閉めずに着れば、シャツジャケットくらいな感覚でも楽しめるんですね。
ひと粒で 何度美味しいんだっ!
この通り、とにかく使い勝手が良いので、得意の仕舞い込みはせず 結構頻繁に袖を通していますが、酔っ払って帰って来てレザーカフを取り外さないまま洗濯機に放り込まないよう気をつけています。
だって、脱水終わってフニャフニャになってしまったレザーカフを見たら、涙が止まらず、もっとフニャフニャになってしまいそうですから。
Photo:Naoto Otsubo
Text:Ryutaro Yanaka